「オンラインゲームを快適にプレイするには、どの程度の通信速度が必要か?」
「回線が遅延しない、または切断することなくゲーム実況ができるインターネット回線はどれか?」
などなど、ゲーム回線の導入を検討している人には、通信速度が速く安定度も高い光回線がおすすめです。
とはいえ、光回線であればどこでも良いというわけではありません。
いくら通信速度が速くても応答速度が悪いと、特にFPSなどの対人ゲームではラグが頻発してしまい快適なプレイができないことも。
そこで、この記事ではゲームや実況が快適にプレイできるように、以下の内容について詳しく解説します。
- FPSなどの対人オンラインゲームを快適にプレイできる条件
- ゲーム実況をスムーズに進行するための必要な条件
- ゲーム回線におすすめの光回線
この記事を読んで頂くことで、快適にプレイできるゲーム回線を開通できるようになります。
ぜひ最後までお付き合い下さい。
ゲーム回線に光回線をおすすめする理由
オンラインゲームやゲーム実況を快適にプレイするには、一定の通信速度の速さが必要です。
また、通信環境が悪いと、インターネットが途切れたり遅延が発生する恐れがあります。
結果、プレイ中に画面が止まるなどのトラブルに見舞われ、ストレスを感じることも。
トラブルを緩和させ気持ち良くプレイするには、光回線がおすすめです。
そこで、ここでは光回線がゲーム回線におすすめな理由について解説します。
(1)通信速度が速い
ゲーム回線で光回線が多用される理由に、通信速度の速さがあります。
とはいえ、光回線の通信速度がどの程度速いのか、ご存知ない人もいることでしょう。
また、光回線には種類があり、それぞれ通信速度が異なります。
そこで、まずは各インターネット回線との比較を交えながら、通信速度の違いについて解説します。
①ベストエフォート(理論値)が速い
光回線のベストエフォートは、1Gbps(1,000Mbps)~2Gbps(2,000Mbps)と高速です。
ベストエフォートとは、各インターネット回線が掲げる理論値上の最大通信速度を指します。
ベストエフォートは理論上可能な数値であるため、実際に理論値のスピードが出ることは殆どありません。
とはいえ、ベストエフォートが速ければ速いほど、実際の通信速度が速くなることも事実。
そのため、目安として通信速度を測るには十分です。
ちなみに、通信速度が速いと言われるWiMAX(ポケット型Wi-Fi)のベストエフォートは590Mbps。
WiMAXと比べると、光回線は2倍近くも速いことがベストエフォートから分かります。
②実測値が速い
通信速度の速さを調べるときは、ベストエフォートだけでなく実測値にも注意が必要です。
実測値とは、実際の使用時に計測された通信速度を指します。
ベストエフォートの数値が同じでも、実測値が大きく異なることはよくあります。
例えば、各光回線のベストエフォートはNURO光の2Gbpsを除くと、軒並み1Gbpsをうたっています。
しかし、実測値は各光回線で大きく異なる結果に。また、光回線の種類によっても通信速度は大きく違います。
参考までに、光回線に加えて各インターネット回線の通信速度(実測値)の平均値をまとめてみました。
種類 | 評価 | 下り速度 | Ping値 |
---|---|---|---|
光回線(独自回線) | 高速 |
300~400Mbps | 15~20ms |
光回線(フレッツ光) | 速い |
100~200Mbps | 20~30ms |
ホームルーター(置くだけWi-Fi) | 普通 |
60~70Mbps | 30~40ms |
ポケット型Wi-Fi | 遅い |
30~40Mbps | 50~60ms |
(2)通信安定度も高い
光回線では、宅内に引き込んだ光ケーブルをつたって直接インターネットに接続します。
したがって、光回線はWi-Fiルーターやスマホのように、インターネットの接続に電波を使用しません。
そのため、光回線はWiFiルーターと違い、障害物などによる通信障害を受けずに済みます。
結果、通信安定度が高く回線落ちを防げることに。
また、電波のように基地局との距離に、通信速度が左右されない点も光回線の魅力です。
(3)Ping値が低く応答速度が速い
ゲーム回線では通信速度だけではなく、Ping値(応答速度)も重要です。
Ping値とは、操作の遅延時間に関わる数値を指します。
Ping値が遅いと、データの送受信に時間が掛かり「ラグ」が発生することに。
そのため、対人のオンラインゲーム(FPSや格ゲー)では、Ping値の速さがプレイの快適さに顕著に表れます。このPing値が最も速いのが、光回線です。
ラグを回避して快適にプレイするためにも、オンラインゲームでは光回線の利用をおすすめします。
(4)通信制限がない
Wi-Fiルーターでは、連続で一定数以上インターネットを使用すると速度制限を掛けられます。
ゲーム回線は通信量の負荷が大きく、速度制限を掛けられた状態でプレイすることは困難です。
一方、光回線は通信量の制限がなく、インターネットが使い放題。
そのため、連続利用による通信量の心配は無用です。
オンラインゲーム・ゲーム実況に必要な回線速度
オンラインゲームやゲーム実況は、通信に掛かる負担が大きく、通信速度の速さが重要になります。
参考までに、各使用用途に応じた下り通信速度(実測値)についてまとめてみました。
用途 | 必要下り通信速度(実測値) |
---|---|
メールの受信・SNSの利用 | 100Kbps~1Mbps |
ネットサイトの閲覧 | 1Mbps~10Mbps |
YouTube動画視聴 Zoomのビデオ通話など | 10Mbps~30Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps~100Mbps |
つづいては、各ゲーム回線で必要となる通信速度・Ping値の実測値をまとめてみました。
(1)オンラインゲームの必要回線速度
まずは、特に回線速度が必要となるFPSプレイヤーに焦点を当てて、必要通信速度を回線ごとに比較してみました。
ネット回線 | 評価 | 通信速度 |
---|---|---|
ADSL | 凄く遅い |
30Mbps未満 |
ポケット型Wi-Fi | 遅い |
30Mpbs |
ホームルーター | 普通 |
60Mbps |
光回線(フレッツ光) | 速い |
100Mbps |
光回線(独自回線) | 高速 |
400Mbps |
次に、FPS以外のオンラインゲーム(格ゲーやモバイルゲーム)を含めた具体例と必要通信速度についてまとめてみました。
ゲーム名 | 快適な速度 |
---|---|
|
10Mbps~30Mbps |
|
30Mbps~70Mbps |
|
70Mbps~100Mbps |
育成ゲームやトレーディングカードゲームなどはポケット型Wi-Fiやホームルーターでも十分なのに対して、FPS・TPSなどの対人ゲームは、フレーム単位で求められる速度が重要になるため、高速通信が必要です。
同様に、ストリートファイターなどの対人格闘ゲームも高速通信が必要となることに。
とはいえ、こちらは1対1になるため、FPSなどに比べると通信の負担は軽くなります。
(2)オンラインゲームではPing値も重要
ゲームを遊ぶだけなら、光回線であれば通信速度は十分です。
しかし、FPSや格闘ゲームなどのオンラインゲームを快適にプレイするには、応答速度の速さ(Ping値)も重要になります。
応答速度の差は勝敗に直結するため(FPSであれば弾抜け、格ゲーであればコマンドを入力してから技が出るタイミングの遅れ)、ゲーム性を重視する人・ガチ勢はPing値にも着目しましょう。
Ping値 | 評価 | 体感 |
---|---|---|
50ms以上 | ラグやサーバーからの切断が頻発する | |
30~50ms | ラグが多い、サーバーからの切断もある | |
15~30ms | 普通にプレイできる。たまにラグがある | |
10~15ms | 快適にプレイできる | |
10ms以下 | とても快適にプレイができる |
FPSなどの対人ゲームを快適にプレイするには、Ping値は「15ms以下」であることが望ましいです。
応答速度が速ければ速いほど、キャラクターの動きは俊敏になります。そのため、Ping値が低いほどプレイヤーに有利なプレイングができることでしょう。
とはいえ、対人ではないオンラインゲームは、これほどPing値が速くなくてもプレイに支障はありません。
参考までに、ゲームごとの必要Ping値をまとめてみました。
ジャンル | ゲームタイトル | 推奨Ping値 |
---|---|---|
FPS・ TPS | Apex Legends、CoD、FORTNITE | 15ms以下 |
格闘ゲーム | ストリートファイター、鉄拳 | |
MOBA | LoL、DOTA | 30ms以下 |
アクション・RPG | スマブラ、PSO2、MHW、原神 | 50ms以下 |
MMO RPG | FF14、黒い砂漠 | |
トレーディングカード | シャドウバース | 100m以下 |
(3)ゲーム実況の必要回線速度
ゲーム実況では、動画をアップロードするため「上り通信速度」も重要です。
必要とする上り通信速度は各配信サイトによって違いますが、目安として30Mbps以上の上り通信速度を確保しておくと良いでしょう。
快適にプレイするには、オンラインゲーム同様に光回線がおすすめです。
光回線であれば、上り・下りともに条件をクリアできます。
安心してゲーム実況をプレイしたい人は、光回線の利用をご検討してみて下さい。
光回線の回線速度・Ping値比較ランキング
繰り返しになりますが、ゲーム回線では通信速度とPing値の速さが重要になります。
そこで、各光回線の通信速度とPing値をランキングにしてまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
(1)通信速度(実測値)ランキング
まずは、各光回線による通信速度(実測値)ランキングです。
光回線 | 順位 | 下り速度 | 上り速度 | 理論値 |
---|---|---|---|---|
NURO光(独自回線) | 1位 | 504Mbps | 446Mbps | 2Gbps |
eo光(独自回線) | 2位 | 447Mbps | 313Mbps | 1Gbps |
ソフトバンク光(フレッツ光) | 3位 | 310Mbps | 210Mbps | 1Gbps |
ドコモ光(フレッツ光) | 4位 | 262Mbps | 205Mbps | 1Gbps |
ビッグローブ光(フレッツ光) | 5位 | 255Mbps | 206Mbps | 1Gbps |
楽天ひかり(フレッツ光) | 6位 | 201Mbps | 174Mbps | 1Gbps |
ご覧の通り、通信速度の速さは独自回線を提供している「NURO光」と「eo光」が、フレッツ光を圧倒しています。
また、NURO光はベストエフォートも2Gbpsになっている点にも注目です。
(2)Ping値(実測値)ランキング
つづいては、各光回線のPing値をランキングにしてみました。
光回線 | 順位 | Ping値 |
---|---|---|
NURO光(独自回線) | 1位 | 13.9ms |
ソフトバンク光(フレッツ光) | 2位 | 17.1ms |
eo光(独自回線) | 3位 | 18.9ms |
ビッグローブ光(フレッツ光) | 4位 | 20.3ms |
ドコモ光(フレッツ光) | 5位 | 20.7ms |
楽天ひかり(フレッツ光) | 6位 | 28.1ms |
通信速度の速さに引き続き、Ping値においても「NURO光が一番速い」結果になりました。
補足として、これらの通信速度は平均値です。そのため、環境によっては速くも遅くもなります。
ゲーム回線におすすめの光回線は独自回線のNURO光
前述したとおり、FPS・TPSを快適にプレイするためのPing値は15ms以下です。
この条件を通常プランで満たすのは、NURO光のみです。
そのため、FPS・TPSや格ゲーをプレイする人にはNURO光をおすすめします。
(1)NURO光がおすすめな理由
NURO光をおすすめする理由は、前述したとおり通信速度とPing値の速さです。
高速通信を可能とするNURO光では、他社にはない様々な独自性を取り入れています。
①NURO光はダークファイバーによる独自回線
NURO光が高速通信を可能とする要因に、フレッツ光ではない独自回線の使用が挙げられます。
NURO光では、フレッツ光(NTT回線)を使用しません。
代わりに、ダークファイバーと呼ばれる独自の光回線を使用しています。
ダークファイバーはフレッツ光に比べて利用者が少なく、回線がひっぱくすることはありません。
結果、安定して高速通信が可能に。
ちなみに、独自回線はNURO光以外にeo光などでも使用されています。
②ベストエフォート2Gbpsの実現
NURO光のベストエフォートは2Gbpsと、他社にはない高速通信を実現しています。
これはNURO光が、最新の通信規格であるG-PONを採用しているためです。
通信規格 | 対応最大速度 |
---|---|
G-PON | 下り最大速度2Gbps |
GE-PON | 下り最大速度1Gbps |
国内でG-PONを採用しているのは、NURO光を除いて一部のケーブルテレビのみ。
多くの光回線では、GE-PONが採用されています。
そのため、他社のベストエフォートは1Gbpsまでになっているのです。
(2)NURO光以外でゲーム回線におすすめな光回線
事情により、NURO光が契約できない場合は「eo光」「ソフトバンク光」がおすすめです。
①独自回線のeo光
eo光は、関西電力が提供する光回線サービスです。
eo光は、関西電力による独自の光回線を使用しているため、NURO光同様にフレッツ光を使用しません。
そのため、NURO光に次ぐ高速通信が可能に。
注意点として、eo光は関西電力が提供する光回線であるため、主に関西地区でしか契約ができません。
事前に提供エリアをご確認下さい。
eo光は独自回線だから夜でも遅くならない・快適
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②光コラボ(フレッツ光)回線ならソフトバンク光
高速通信が魅力の独自回線ですが、提供エリアが限定的であるため、お住まいの地域によっては契約できない場合も。
提供エリアでお困りの人には、ソフトバンク光がおすすめです。
ソフトバンク光は、原則全国での契約が可能に。
ちなみに、ソフトバンク光の下り通信速度は310Mbps・Ping値は17.1msと、フレッツ光の中で最も速くなっています。
NURO光やeo光が契約できない場合は、ソフトバンク光も検討してみて下さい。
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まとめ
ゲーム回線では、安定して高速通信が可能な光回線がおすすめです。
光回線であれば、通信量の心配もなく好きなだけインターネットを楽しむことができます。
注意点として、FPSやTPSなどの対人オンラインゲームをプレイする場合は通信速度だけでなくPing値も重要です。
基準値となる15ms以下を満たすのは、NURO光のみ。
そのため、快適にFPSをプレイしたい人には、NURO光の利用を強くおすすめします。