「光回線の乗り換えには、何が必要?」「光回線の乗り換え手順が分からない」
など、光回線の乗り換えを検討しているが、何からはじめれば良いか分からないとお悩みの方もいるのではないでしょうか?
光回線の乗り換えは、利用中の光回線の種類によって対応が異なります。
そのため、乗り換え手順に悩まれている方は、まず以下のどのパターンに属しているか確認してみて下さい。
- 新規乗り換え(独自回線へ乗り換え・独自回線から乗り換え)
- 転用(フレッツ光から光コラボへ乗り換え)
- 事業者変更(光コラボから光コラボへ乗り換え)
- プロバイダ変更(フレッツ光でプロバイダのみ変更)
また「おすすめの光回線の乗り換え先は?」「光回線の乗り換えで失敗したくない」
などと、光回線の乗り換え先で悩まれている方もいることでしょう。
そこで、本記事では各種類に応じた乗り換え手順と、おすすめの乗り換え先の選び方について解説します。
また、厳選した光回線のおすすめ乗り換え先をあわせて紹介。
この記事を読んでいただくことで、あなたに合った光回線の乗り換え先が見つけられることでしょう。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。
【2022年9月最新】おすすめ光回線一覧
光回線 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 戸建て:5,200円〜 マンション:2,090円〜 |
戸建て:5,270円 マンション:4,400円 |
戸建て:5,610円〜 マンション:4,180円〜 |
戸建て:5,720円 マンション:4,180円 |
戸建て:5,610円 マンション:4,180円 |
スマホ セット割引 |
ソフトバンク nuroモバイル |
ドコモ | au UQモバイル |
ソフトバンク | BIGLOBEモバイル au |
通信速度 | |||||
キャンペーン | ・回線工事費実質無料 ・キャッシュバック最大4.5万円 |
・回線工事費実質無料 ・キャッシュバック最大2万円 |
・回線工事費実質無料 ・キャッシュバック最大6万円 |
・回線工事費実質無料 ・キャッシュバック最大3.8万円 |
・回線工事費実質無料 ・キャッシュバック最大2.2万円 |
提供エリア | 21都道府県 | 全国 | 37都道県 | 全国 | 全国 |
公式サイト |
光回線の乗り換えで業者を選ぶポイント
光回線を乗り換えるうえでは、料金の安さ・回線の速さ(実測値)・キャンペーンの内容という3つのポイントに着目すべきです。それぞれを具体的に見ていきましょう。
(1)スマホ割が利用できる
料金の安さに大きく影響するのがスマホ割(スマホセット割)。特定のスマートフォンと光回線をセットで利用することにより、月々のスマホ代が割り引かれる仕組みです。
スマホキャリアと、スマホ割の対象となる光回線との組み合わせは、以下の通りです。
- ソフトバンク:NURO光/ソフトバンク光
- ドコモ:ドコモ光
- au:auひかり/@nifty光/So-net光プラス/ビッグローブ光/eo光
いずれも最大月額1,100円の割引となります。ただ、適用条件があるほかスマホの契約プランによって割引額も異なるため、自分のキャリアにおけるスマホ割の内容を確認しておくといいでしょう。
(2)キャンペーンを実施している
光回線の乗り換え先ではさまざまなキャンペーンを実施していることがあります。キャンペーンの内容としては、以下のようなものが挙げられます。
- キャッシュバック
- 光回線料金の割引
- 工事費無料もしくは割引
- 設定サポート無料
- 開通までのポケットWi-Fiレンタル無料
- Wi-Fiルーターレンタル無料
これらのほか、乗り換えによってギフト券などの特典がもらえる事業者や、セキュリティソフトが値引きになる事業者、光電話・光テレビと合わせて申し込むことでキャッシュバックを受けられる事業者などもあります。
キャンペーンに関して注意を要するのは2点です。
まず、期間限定のキャンペーンがあるため、タイミングを見計らって新規契約や乗り換えを行なうとお得になる場合もある点。公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。
次に、乗り換えの申し込みを公式サイト経由で行なうか代理店経由で行なうかによって、適用されるキャンペーンも異なる点。特にキャッシュバックの金額や工事費の割引額は代理店ごとでも変わってくるので、同じ光回線サービスでも複数の窓口を比較してみることをおすすめします。
(3)違約金や工事費負担をしてくれる
多くの光回線では一定期間の継続を前提として契約がなされているため、その期間の途中で解約すると違約金が発生します。
契約の継続期間は2年とされることが多く、2年未満での更新月以外の解約が、一般的には違約金の請求対象となります。違約金は光回線サービスによって異なりますが、概ね8,000~22,000円の範囲内です。
事業者によっては、キャッシュバックによって事実上この違約金を負担してくれるところもあります。したがって、違約金相当額のキャッシュバックを行なっている光回線サービスを選ぶことで、違約金を気にせず乗り換えることが可能なのです。
また、転用や事業者変更ではなく、新規乗り換えとして独自回線の光回線サービスに申し込む場合、新たに開通工事が必要となります。
この工事費も、乗り換えにあたっては多くの光回線サービス会社で負担してくれます。工事費そのものが無料になるパターンと、工事費相当額を月々の利用料から分割割引してくれるパターンとに分かれますが、いずれも大きな違いはありません。
(4)現状より速度が向上・安定する
せっかく乗り換えをするのですから、現状よりも速度が向上・安定する光回線サービスを選びたいところです。とりわけ家庭の中で複数人が同時にネット接続をするなど、通信速度の低下や不安定化が気になる場合、速度と安定は最優先に考えていいかも知れません。
フレッツ光や有名所の光コラボでは、利用者の増加に伴って回線が混み合い、通信速度が下がったり不安定になったりといったケースがどうしても生じます。そのため、独自回線のサービスに乗り換えて通信速度の向上や安定化を目指す手段が考えられるでしょう。
ただ、速度といっても、光回線サービス各社の公式サイトが出している最大値は横並びで、基本的に大きな差はないように思えます。そこで、最大速度ではなく実測値に着目して比較することにより、使ってみたときの満足感も得られやすくなります。
実測値は日々変動しますが、以下のサイトで調べることが可能です。乗り換えを希望する光回線サービスの速度を確かめてみるといいでしょう。
(5)乗り換えで利用できるサービス・機能があるか
光回線サービスの乗り換えを行なうと、今までの光回線サービスに伴って利用できていたオプションなどが使えなくなることもあります。中でも影響の大きいものが電話番号とメールアドレスでしょう。
電話番号はNTTのアナログ回線での番号なら引き継ぎ可能ですが、元々の光回線を契約したときに発行された番号は引き継げません。また、光電話も同様なので注意が必要です。
メールアドレスはプロバイダを変更する場合、原則として引き継げません。しかし、多くのプロバイダではメールアドレスの移行プラン(有料)が用意されており、それに加入しておくと引き継ぎが可能です。
そのほか、光電話や光テレビなども乗り換えと共に使えなくなることがあります。その場合、乗り換え先の回線サービス事業者とのあいだで新たに契約したり、別の方法で使えるようにしたりしなければなりません。
業者選びの際は、現在使っているサービスや機能がそのまま使えるかどうかも確かめておく必要があります。
乗り換えにおすすめの光回線8社
ここでは「光回線の乗り換えを考えているけれども、どこがいいんだろう」という方へ向け、特におすすめの光回線8社をチョイス。お得な乗り換えキャンペーンの内容を紹介します。光回線サービスの乗り換えに悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。
(1)NURO光

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の運営・提供するNURO光は、ダークファイバーの活用に加え、G-PONという通信規格と独自のONU(光回線終端装置)を用いた高速通信が売りです。
一番下のG2Tプランでも2Gbpsの速度を誇りますが、速さのわりに料金は安く、月額基本料金は5,200円~。キャッシュバックなどを含めた実質料金でいえばもっと下がります。
NURO光では「のりかえ特典」が用意されており、3つのメリットがあります。
- 他社サービスを解約する際に生じる違約金を最大60,000円分補填
- 基本工事費44,000円が実質無料
- 設定サポートが無料
最大で104,000円分のお得となりますが、他の特典と併用はできないので、自分の状況と合わせて、もっとも有利となる特典を選ぶといいでしょう。
違約金が無い、もしくは少ない場合には、45,000円のキャッシュバックの特典を検討してみてはいかがでしょうか。
(2)eo光

関西電力の子会社である株式会社オプテージが運営・提供するeo光は、独自回線を利用することによる通信の速さが特徴です。
提供エリアが関西圏に限定されるのがネックではありますが、逆にいえば関西にお住まいであればeo光は実に有力な選択肢となります。
eo光への乗り換えは、以下のように豊富な乗り換えキャンペーンがあることからおすすめです。
- 他社サービスの解約に関する違約金を現金で最大50,000円分還元
- 乗り換えで10,000円分の商品券プレゼント
- eo暮らしスタート割の利用で標準工事費が実質0円になる
- eo光ネットとの同時申し込みでeoセキュリティパックとeo光多機能ルーターが最大12ヵ月無料
- 乗り換えで月額料金が最大12ヵ月ほぼ半額
このほか、au携帯・スマホとのセット割や初期設定をしてくれる設定サポート(初回のみ無料)もあり、充実の特典といえます。
eo光は独自回線だから夜でも遅くならない・快適
\他社違約金5万円まで還元/
(3)ドコモ光

株式会社NTTドコモが運営・提供しているドコモ光は、豊富なプロバイダから自由に選べるのが特徴の光コラボサービスです。1ギガプランのタイプA・Bを合わせて24社の中から選択できます。
ドコモ光では、公式サイトから出ている明確な乗り換えキャンペーンは特にありません。ただ、申し込みキャンペーンという形で特典が付きます。
- dポイントを20,000ポイントプレゼント(転用の場合は15,000ポイント)
- 新規工事料が無料
そのほか、ドコモ「ギガプラン」と組み合わせてスマホ代が月々最大1100円割引になります。
これだけでは、他社と比べて乗り換えへの魅力はやや足りないようにも思えます。しかし、ドコモは個々のプロバイダがそれぞれ独自の乗り換えキャンペーンを行なっており、そちらに着目すればお得度は高まるのです。
たとえば「GMOとくとくBB」であれば、以下のような乗り換えキャンペーンを実施中です。
- 新規工事料が無料
- 映像サービスとの同時申し込みで20,000円キャッシュバック
- 他社サービスの解約に関する違約金を20,000円キャッシュバック
- 加入タイプ等に応じてdポイントを2,000ポイント
- 訪問サポートが無料
- v6対応Wi-Fiルーターのレンタルが無料
これ以外にも、OCNやNTTぷららなどで申し込みキャンペーンが行なわれていますので、ドコモ光に乗り換えを検討する際には、それぞれのプロバイダの公式サイトをチェックしてみるといいでしょう。
(4)auひかり

KDDI株式会社が運営・提供しているauひかりは、自社回線とダークファイバーを使い分けることで高い速度を実現している光回線サービスです。プロバイダも8社から選べます。
auひかりでは、公式サイトでの乗り換え特典として、以下を打ち出しています。
- 他社サービスの解約に関する違約金を最大30,000円還元
- auスマートバリューまたは自宅セット割 インターネットコースへの申し込みで最大10,000円還元
やはりこれだけでは他社と比べて少し物足りない気もします。実はauひかりの場合、ドコモ光とはまた違い、プロバイダの公式サイトではなく代理店サイトでのキャンペーンが豊富です。
代理店によっては代理店+プロバイダ+KDDI公式の特典を全て合算し、10万円を超えるキャッシュバックがなされるところもあります。お得に乗り換えたいなら要注目です。
代理店はKDDIから12期連続で表彰を受けているNNコミュニケーションズがおすすめです。
(5)ソフトバンク光

ソフトバンク株式会社が運営・提供する光コラボ、ソフトバンク光では、接続サービスIPv6高速ハイブリッドや光BBユニット(有料)により、高速かつ安定的な通信を可能としています。
公式サイトでのソフトバンク光への乗り換えキャンペーンは、現在2種類あります。
- 最大24,000円キャッシュバックまたは月額基本料金最大1,100円×24ヵ月分割引
- 他社サービスの解約に関する違約金・撤去工事費を満額(最大10万円)還元
ソフトバンク光のプロバイダはyahoo!BBのみなので、プロバイダ公式サイトでのキャンペーンはソフトバンク光の公式サイトと同様です。
ソフトバンクのスマホ割もあるため、ソフトバンクユーザーで、NURO光の提供エリア外にお住まいの方が乗り換えを検討するなら、ソフトバンク光が有力候補となるでしょう。
(6)So-net光プラス

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が運営・提供するSo-net光プラスは、エリアが限られるauひかりの補完として便利な光コラボサービスです。auユーザーとの相性がよく、いろいろとお得なキャンペーンも揃っています。
So-net光プラスでの、フレッツ光からの乗り換え(転用)と他社光コラボからの乗り換え(事業者変更)における特典は以下の通りです。
- キャッシュバック 1回目(3ヵ月後)30,000円/2回目(12ヵ月後)10,000円
- 工事費相当額を合計で26,400円分割引
- So-net v6プラス対応ルーターとの同時申し込みで月額料金が無料
- 訪問設定サポートが無料
このほか、乗り換え特典とはまた別に、高速Wi-Fiモバイルルーターの格安レンタルやUQ mobileの自宅セット割、auスマートバリューによるスマホ代の割引といった特典もあります。
auひかりの提供エリア外にお住まいで、auユーザーだという方は、乗り換えを考えてみてもいいでしょう。
(7)楽天ひかり

楽天モバイル株式会社が運営・提供する楽天ひかりは、楽天モバイルとの組み合わせでお得になる光コラボサービスです。
幅広い分野でサービスを提供している楽天グループの光回線サービスだけあり、楽天ひかりは月額利用料などがかなり安くなります。ただ、乗り換えをすることでの独自キャンペーンなどは特に存在しないため、基本料金の割引やサービスとの兼ね合いで総合的に検討する必要があるでしょう。
楽天ひかりを申し込むことでの特典は以下の通りです。
- 楽天市場で買い物をする時のポイントが+1倍
- 楽天モバイルとの同時申し込みで月額利用料が1年間無料
楽天モバイルの利用を考えている方や、元々楽天ユーザーという方であれば、乗り換えを検討する余地は十分にあるといえます。
(8)ぷらら光

株式会社NTTぷららが運営・提供するぷらら光は、全国展開している光コラボサービスです。
月額料金の安さや契約期間に縛りがないこと、最新の通信方式である「ぷららV6エクスプレス」が用いられていることなどが特徴として挙げられます。
ぷらら光の転用・事業者変更(乗り換え)特典は以下の通りです。
- 最大30,000円のキャッシュバック(ぷらら光単体で10,000円/ひかりTVとセットでさらに20,000円)
- Wi-Fiルーターのレンタル無料
ぷらら光のプロバイダはぷららだけなので、プロバイダ公式サイトが別個にあるわけではありません。代理店からの申し込みは新規契約が対象となるので、乗り換えの場合は公式サイトからの申し込みとなります。
キャッシュバックなどの特典を受け取らずに契約する場合、ぷらら光では違約金が生じませんので、短期間のみ契約しておきたいなどのケースであれば選択肢に入ってくるでしょう。
光回線の乗り換えとは?新規契約との違い

光回線が存在しない状態から光回線を新規契約するケースと異なり、すでに光回線があって契約先を変える場合は「乗り換え」といいます。乗り換えに含まれるものとしては「新規乗り換え」「転用」「事業者変更」、そして「プロバイダの変更」の4パターンがあります。
(1)新規乗り換え(新規契約)(フレッツ光・光コラボレーション ⇄ 独自回線)
新規乗り換えとは、フレッツ光もしくは光コラボレーションから独自回線へと変更、あるいはその逆です。例としては、フレッツ光や光コラボを利用していた人がNURO光やauひかり、eo光などの光回線サービスに変更するケースが挙げられます。
NTTの光回線を使えなくなるため、新しく開通工事が必要となるなど、費用が大きくなる傾向にあります。他方で、新規契約として割引やキャッシュバックなどのキャンペーン対象になり、場合によってはお得な乗り換えも可能です。
乗り換え費用は、光回線の新規契約手数料や開通工事費に加え、乗り換え元が光コラボだった場合はその残債務や違約金もかかってきます。
新規乗り換えの手順は、以下の通りです。
- 乗り換え先の光回線を新規契約し、工事日程を決める。
- 元の光回線の解約を申し込む。
- 立ち会いのもと開通工事を行なう。
- 新規契約した光回線の接続設定を行なう。
- 元の光回線の機材などを返却する。
トータルで1~2ヵ月は見ておく必要があります。なお、先に元の光回線を解約してしまうと、新規契約先の開通工事が行なわれるまでネット通信ができなくなりかねません。旧回線の解約前に新規契約と工事の予約は済ませておきましょう。
(2)転用(フレッツ光 → 光コラボレーション)
転用とは、フレッツ光から光コラボへと乗り換えることです。NTTの光回線をそのまま使えるので、新しく開通工事をする必要もなく、また原則として違約金も発生しません(契約プロバイダによっては違約金が生じるケースもあります)。
転用先の光回線サービスが使えるまでの期間は1~2週間程度と、新規乗り換えよりも短く済みます。加えて、光コラボサービスに変更することで月額基本料金も安くなる傾向にあります。
ただ、転用は新規契約として扱われず、割引やキャッシュバックのキャンペーン対象とならなかったり、対象になったとしても額が低かったりします。
転用の手順は、以下の通りです。
- NTTの発行する転用承諾番号を取得する。
- 転用(乗り換え)先の光コラボと契約する。
- 元々使っていたフレッツ光の回線およびプロバイダを解約する。
- 接続の設定を行ない乗り換えを実行する。
転用承諾番号を発行してもらうには、NTT東日本・西日本に電話するか、もしくはウェブ上から申し込みします。転用先の光コラボと契約する際には申し込み窓口で「転用」を選び、転用承諾番号を入力しましょう。
この転用承諾番号には発行から15日間の有効期限があり、それを過ぎると無効になってしまいます。転用の際は早めに手続を済ませる必要があります。
また、フレッツ光では回線と別にプロバイダ契約が存在するため、光コラボへの転用にあたっては回線だけでなくプロバイダも解約しておかねばなりません。解約を忘れると毎月の料金が請求され続けるおそれがありますので、きちんと確認しておきましょう。
(3)事業者変更(光コラボレーション ⇄ 光コラボレーション・フレッツ光)
事業者変更とは、光コラボから別の光コラボまたはフレッツ光に乗り換えることをいいます。かつては事業者変更の際に元々の光コラボ回線を解約する必要がありましたが、現在では解約なしでスムーズに乗り換え可能です。なお、フレッツ光から一度光コラボへ転用し、再度フレッツ光に戻すことは再転用と呼ばれます。
開通工事が不要で、乗り換えまでの期間が1~2週間程度という点は転用と同じです。もっとも、転用との違いとして、事業者変更のタイミングによっては元の光コラボでの違約金が生じる可能性もあることが挙げられます。
事業者変更に際して適用となる割引やキャッシュバックは、新規契約よりは少なく転用よりは多い傾向にあります。違約金との兼ね合いもありますので、タイミングを見計らうといいでしょう。
事業者変更の手順は、以下の通りです。
- 現在契約している光コラボから事業者変更承諾番号を取得する。
- 事業者変更(乗り換え)先の光コラボと契約する。
- (必要があれば)プロバイダを解約する。
- 事業者変更手続きが済み、乗り換えが完了する。
- 元の光回線の機材などを返却する。
事業者変更承諾番号は15日間の有効期限が設けられていますので、乗り換え先の光コラボへの契約手続きは速やかに取り掛かる必要があります。
また、事業者変更の場合は自動的に光回線が切り替わるため、光回線の解約手続きは不要です。ただし、光回線とプロバイダを別個に契約していた場合、プロバイダの解約が必要となることもありますので、忘れずに確認してください。
(4)プロバイダの変更
フレッツ光では光回線契約とプロバイダ契約は別のものとして存在するため、プロバイダのみを変更することもできます。スマートフォンの本体はそのままで、携帯キャリアを変えるような感じです。
回線が関わらないので工事は不要、タイミングによっては違約金が掛かることもあります。乗り換えまでは1週間ほどと短く済みます。
プロバイダの変更手順は、以下の通りです。
- 変更を希望するプロバイダに申し込みを行なう。
- 変更希望先のプロバイダから届いたID・パスワードで環境設定を行なう。
- 契約中のプロバイダを解約する。
- 元のプロバイダの機器などを返却する。
ただ、プロバイダのみを変更するよりは転用という形で乗り換えを行なったほうが、お得になりますし、プロバイダの変更によってメールアドレスが使えなくなるなどの不便も生じます。特に事情がないのであれば、乗り換えには転用の検討をおすすめします。
光回線の乗り換えについてよくある質問
(1)乗り換えにメリットやデメリットはある?
光回線の乗り換えにはメリットとデメリットがあります。
まずメリットは以下の3点です。
- 月額料金の安いサービスに乗り換えることで月々の支払いを下げられる
- 通信速度の速いサービスに乗り換えることでインターネット通信がより快適になる
- 乗り換え先のサービスで提供しているキャンペーンが利用できる
光回線の月額料金には数千円程度の幅があるため、安い光回線へ乗り換えれば節約ができます。また、スマホ割が適用になるサービスに変えればさらにお得になるでしょう。
回線設備にも品質の差があり、公式として掲げられている最大速度にはなかなかなりません。実測値で比較して速いサービスを選べば、通信速度の向上も期待できます。
乗り換えには費用が掛かることもありますが、乗り換え先のキャッシュバックや割引を利用することで、実質的には負担なしでの乗り換えも可能です。
次にデメリットは以下の点です。
- 電話番号やメールアドレスが使い続けられなくなることがある
- 元々の光回線サービスの解約時に違約金が掛かることがある
- 光テレビサービスを利用していた場合は使えなくなる
NTTで発行してもらった電話番号でなく、光回線の契約時に発行してもらった電話番号であれば、乗り換え時に使えなくなります。また、メールアドレスはプロバイダの変更と共に原則として使えなくなりますので、引き継ぎたければ有料オプションに加入しなければなりません。
光回線サービスは多くの場合2年単位で継続するため、更新期間以外に乗り換えようとすると違約金が掛かります。ただ、これは乗り換え先のサービスでキャッシュバックを受ければ事実上相殺可能です。
光テレビサービスは光回線サービスのオプションなので、乗り換えによって使えなくなります。テレビを見るには、新たに光テレビサービスを付けるか、別途アンテナを取り付けるなどの手間が掛かりますので、解約前にサービス内容を確認しておきましょう。
(2)乗り換えに工事は必要?
工事が必要な場合と不要な場合とがあります。
工事が必要となるのは新規乗り換え(新規契約)を行なう場合です。すなわち、フレッツ光や光コラボから独自回線へと乗り換える場合、もしくは独自回線からフレッツ光や光コラボに乗り換える場合です。
これに対して工事が不要なケースは、フレッツ光から光コラボへと乗り換える転用の場合か、光コラボから別の光コラボへと乗り換える事業者変更の場合です。
工事の要否によって費用や乗り換えまでの期間が変わってきますので、求めるサービス内容との兼ね合いで決めるといいでしょう。
(3)乗り換えの間ネットは使えなくなる期間はある?
ネットが使えなくなる期間を空白期間と呼びますが、この空白期間はある場合とない場合があります。
乗り換えのうち、フレッツ光から光コラボに変える転用と、光コラボ間での変更である事業者変更の場合は、新たに光回線の開通工事をする必要がないので空白期間も生じません。
また、独自回線への新規乗り換え(新規契約)の場合、開通工事は必要となりますが、その期間中も元の光回線サービスとの契約を続けておけば空白期間は生じません。回線が独立しているため、工事によっても元の光回線は影響を受けないからです。
他方、プロバイダを変更する場合、乗り換え前のプロバイダの解約日と、乗り換え先のプロバイダでネット接続ができる日を合わせなければ、空白期間が生じてしまいます。利用料金が二重にならないようにするためには、月末に解約し、月始めから新規プロバイダのサービス利用を開始する形にするといいでしょう。
まとめ
光回線の乗り換えは、これまで利用していた光回線の種類によって対応が違います。
そのため、乗り換えを検討している方は、まずどの状況に自身が属しているか確認してみましょう。
- 新規乗り換え(独自回線へ乗り換え・独自回線から乗り換え)
- 転用(フレッツ光から光コラボへ乗り換え)
- 事業者変更(光コラボから光コラボへ乗り換え)
- プロバイダ変更(フレッツ光でプロバイダのみ変更)
また、乗り換え先に悩まれている方は「スマホ割」が適用できる光回線を選ぶことをおすすめします。
- ドコモユーザーには「ドコモ光」
- ソフトバンクユーザーには「NURO光」「ソフトバンク光」
- auユーザーには「auひかり」「So-net光プラス」「ビッグローブ光」
これらの光回線はスマホ割を適用することで、月額最大1,100円の割引が家族で受けられます。
スマホ割以外にも、光回線ではお得なキャンペーンが数多く実施されています。
特に、光回線のキャッシュバックキャンペーンには要注目です。
中には、最大で60,000円以上のキャッシュバックが受け取れる光回線も。ぜひ、有効にご活用下さい。
乗り換え先で失敗しないためには「スマホ割」と「キャッシュバック」に着目して光回線は選ぶようにしましょう。