本記事を開いている人は楽天ひかりに思うところがあり、解約を検討しているのではないでしょうか?
解約をする場合はその旨をプロバイダに伝える以外に、これまでの清算を行う必要があります。まず真っ先に思い浮かぶのが違約金ですね。
光回線は契約期間があるのが一般的で、楽天ひかりにも3年契約という縛りがあります。
契約期間中に解約をした場合、契約解除料のほかに使用しているサービスの精算をしなくてはいけません。
今回の記事では、楽天ひかりの解約手順や解約した際に発生する違約金について解説しています。
これから楽天ひかりの解約を検討されている方には、違約金を払わない方法をお伝えするので本記事を最後まで読み進めてください。
楽天ひかりの解約の手順
まずは楽天ひかりの解約手順についてみていきましょう。
違約金や注意点については後述しています。
楽天ひかりを解約する場合は、オンラインのメンバーズステーション経由で行うのがおすすめです。24時間対応で手早く手続きが可能です。
以下は解約手順の流れになります。
- メンバーズステーションへの連絡(24時間対応)
- 解約申請後に送られてくるメールの案内を確認
- 撤去工事が必要な場合は工事の日程調整
※工事が完了するまで解約扱いにはならないので注意! - レンタル品があれば後日送られてくる返却用封筒を確認して返却
特に難しい手順はなく、レンタル品も楽天ひかりから送られてくる返信用封筒の案内に沿って返却すればOKです。
楽天モバイルなど楽天グループのサービスを退会しない限り、楽天ひかりを解約後もメンバーズステーションは利用できます。
なお、契約直後のキャンセルを申し込む場合、メンバーズステーションからは申請できないので以下の窓口に連絡しましょう。
電話番号:0120-987-899
受付時間:10:00~21:00(年中無休)
楽天ひかりの解約時に発生する違約金
楽天ひかりを解約するとき、主に以下の2つの違約金が発生する可能性があります。
- 契約解除料10,450円
- 分割工事費残債
現在の楽天ひかりは基本的に3年契約(2年契約は申し込めません)です。
契約期間は36か月なので、36か月未満での解約時には契約解除料の10,450円を請求されます。
逆に言えば、契約期間が終わったタイミング(更新月)であれば契約解除料は発生しません。
楽天ひかりの違約金が発生しないタイミングは?
2つの違約金(契約解除料、分割工事費残債)についてさらに詳しく見ていきましょう。
楽天ひかりには3年契約の縛りがあるため、契約期間中には契約解除料が発生します。
契約解除料が発生しないタイミングは以下の2パターンです。
- 契約期間終了月を含む36か月目~38か月目に解約
- 契約申し込み後から工事日3日前までにキャンセル
違約金が発生しないパターンについて次の項で詳しく解説します。
(1) 契約解除料がかからないタイミング
契約解除料がかからないタイミングは次の2つのパターンになります。
①更新月の36~38か月目の3か月間
楽天ひかりの更新月は解約終了月の36か月目を含めた36、37、38か月目の3か月あります。
この期間で解約すれば契約解除料の10,450円は請求されません。
ただし、解約手続きが受理されるかは、解約時の切り替え工事や解約工事の完了日に影響されます。
例えば光コラボやフレッツ光に乗り換える場合、切り替え工事日の当日が解約日ですが、auひかりやNURO光などのフレッツ光以外を使用している独自回線や光回線の廃止(解約)工事の場合だと、工事日は解約申請から20日以上掛かるケースがあります。
解約日が月を跨いでしまうと翌月の月額料金が発生したり、更新月を過ぎてしまう恐れがあるので解約時には工事日の日程を確認しておきましょう。
②楽天ひかりの開通工事の3日前
もしも楽天ひかりを契約した直後にキャンセルしたい場合、工事が始まる3日前までなら違約金を支払わずに受理されます。
キャンセルを希望する場合、以下の工事受付センターに電話連絡で受け付けてくれます。
繋がりにくい場合もあるので、なるべく早く電話をしましょう。
楽天ひかり工事受付センター
電話番号:0120-987-899
受付時間:10:00~21:00(年中無休)
インターネット契約ではクーリングオフに似た「初期契約解除制度」という、契約書面を受け取った日を含む8日間の間に契約解除の旨を伝える制度があります。
初期契約解除制度は工事が始まっても期間中なら契約解除が可能ですが、免除されるのは契約解除料のみで工事費はきっちり請求されます。
楽天ひかり工事受付センターへの連絡は「工事前であること」と「工事日の3日前」という条件つきですが、書面の郵送が不要で電話に繋がりさえすれば即時キャンセル可能です。
工事受付センターへの連絡が間に合わない場合、初期契約解除制度で契約解除料だけは回避するという手段を検討しましょう。
(2)分割工事費残債がかからないタイミング
契約解除料と異なり、分割工事費残債は必ず支払う必要があります。
契約解除料はタイミングさえ合えば回避可能ですが、光回線の開通工事に請求された分割工事費残債は解約時に必ず精算する義務があります。
フレッツ光から転用して持ち越ししている場合はその残債を、楽天ひかりを新規で申し込んだ場合なら料金プランに沿った分割工事費残債が最終請求日に一括請求されます。
ファミリー(戸建)プラン | 550円×36か月 |
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マンションプラン | 458円×36か月 |
3年契約36か月以内に解約した場合、完済までの残り期間分の分割料金が請求金額です。
完済予定日を過ぎているのであれば、工事費残債は0円なので一切請求されることはありません。
楽天ひかりを解約する際の注意点
違約金以外に楽天ひかりを解約する際の注意点について解説します。
- 楽天ひかりの提供サービスが使えなくなる
- 月額料金は日割りなしの満額支払い
- 回線撤去工事がある場合は工事が終わるまで解約できない
- 解約翌月に請求が来るケースがある
解約申請する最終確認として、上記の注意点をチェックしていきましょう。
(1)楽天ひかりの提供サービスが使えなくなる
当然のことながら、楽天ひかりを解約したら楽天ひかり側で提供されているサービスは一切使えなくなります。
- メールアドレス
- オプションサービス
- 各種レンタル品
- 光電話とフレッツ・テレビは別途で要解約手続き
このなかで特に注意したいのはメールアドレスの廃止と各種レンタル品の返却です。
解約するとメールアドレスが使えなくなるので、移行前に必ずバックアップを取っておきましょう。
メールアドレスだけをキープするサービスは行っていないので、先に切り替えを済ませてからの解約手続きをおすすめします。
現在の楽天ひかりではレンタルオプションは実施されていませんが、もしもなにかレンタルしているものがあれば必ず返却を済ませておいてください。
返却漏れや紛失、故障などがあった場合は高額な違約金を請求されるケースがあります。
NTTのONUを返却や光回線サービスを解約する場合、別途でNTTへの連絡が必要です。
光電話とフレッツ・テレビの廃止は別途でNTTに連絡が必要
光電話とフレッツ・テレビを廃止する場合はどちらもフレッツ光のサービスであるため、NTT東西に連絡をする必要があります。
楽天ひかりを解約後もサービスを継続する場合、光回線サービスオプションはフレッツ光回線を使い続ける限り持ち越せるので、廃止しない場合は特に連絡をする必要はありません。
サービス廃止の申請は以下の窓口から行えます。
- NTT連絡先
- 116(NTTの固定電話の場合)
- 0120-116-000(携帯電話や他社固定電話の場合)
受付時間:9時~17時(年末年始除く)
(2)月額料金は日割りなしの満額支払い
楽天ひかりはどのタイミングで契約しても、翌月を迎えた場合の月額料金は日割りなしの満額払いで請求されます。
日割りOKのプロバイダであれば月末ギリギリまで利用したほうが無駄になりませんが、楽天ひかりではそれは通用しないので、解約を申し込むタイミングは早いほうが良いでしょう。
また、回線撤去工事を希望するときは工事完了日から解約までの期間が20日間程度あるため、調節しようとしても予定が狂う可能性があるのは要注意ポイントです。
(3)回線撤去工事がある場合は工事が終わるまで解約できない
光回線そのものを撤去する場合、回線撤去工事が終わるまでは解約扱いになりません。
厳密に言えば解約時に行われる工事が終わるまで解約できないのですが、フレッツ光回線を継続する事業者変更などに行われる切り替え工事は1日で終わります。
回線撤去工事は解約申請後に撤去工事の調整が行われるので、調査の結果や工事の進捗次第でさらに解約までに時間が掛かる恐れがあります。
賃貸住宅で利用している場合、管理会社やオーナーから解約時や退去時に工事回線撤去を要請されるケースがあるので、光回線契約前に確認を取っておくと良いでしょう。
回線撤去工事を申請する場合、後日楽天ひかりからの連絡待ちになります。
解約受け付けが翌月に持ち越す可能性が高くなるので、回線撤去工事を行うなら連絡は月初など早めに済ませましょう。
(4)解約翌月に請求が来るケースがある
利用料のなかには、解約した翌月に請求されるものがあります。
-
【翌月請求となるもの】
- オプション利用料
- 分割工事費残債
リモートサポート、無線LANカード、NTTホームゲートウェイ
残債分を一括請求
回線利用料以外の楽天ひかりの利用料には翌月請求されるオプション料があり、上記は楽天ひかり外のサービスに分類されます。
また、分割工事費残債は解約翌月に一括で請求されるので、解約したからといって安心はできません。
支払い漏れがないように精算を済ませましょう。
まとめ
楽天ひかりを解約する際に一番気をつけるのは、更新月以外で解約する場合の違約金です。
通常楽天ひかりは3年契約なので、契約後の36か月間以内の解約はおすすめできません。
申し込むのであればきっちり3年間使うことを想定し、解約の際には更新月となる36〜38か月の間に解約申請を行いましょう。
ただし、解約申請受理は解約工事が完了することが条件です。
もし、どうしても契約期間内で解約したい場合には、乗り換え先の光回線のキャンペーンを利用することで、安く済ませる(もしくは0円にできる)ことも可能なので、乗り換え先はキャッシュバックや乗り換えキャンペーンのある光回線を検討してみましょう。
また、他社光コラボへの切り替え工事は1日で完了しますが、光回線を廃止する回線撤去工事は20日程度掛かってしまいます。
違約金0円で解約を目指すなら、解約日が更新月を過ぎてしまわないようになるべく早めに申請しましょう。
光回線開通時の工事費用の残債があれば、その代金は必ず請求されます。
解約時に「どの料金」が「どのタイミング」で請求されるのか、忘れずに今回の記事を参考にしてスムーズに解約してくださいね。