「楽天モバイルでSMSは使えるの・・?」
楽天モバイルで気になるSMSの利用可否。結論から言うと、iPhoneもAndroidもSMSを問題なく使えます。
利用料金は、Rakuten Linkを使うことで無料に。ただし、iPhoneはRakuten Link同士でないと無料にならないなどの注意点があります。
この記事では、楽天モバイルのSMSについて料金はもちろん送受信できないときの対処法まで詳しく解説していきます。ぜひ、ご参考に。
楽天モバイルでSMS(ショートメール)を使う方法は2種類
まず、楽天モバイルSMSを使う方法は以下の2種類に分かれます。
- Rakuten Link
- 標準SMS
Rakuten Linkとは、楽天モバイルが提供する無料の通話・メッセージアプリです。SMSだけでなく、通常の通話も無料にできる楽天モバイルだけの強力な特典です。
SMSの使い心地もよく、送信料を無料にすることもできます。Rakuten Linkについて詳細は以下の記事をご確認下さい。

標準SMSは、アプリを通さない純正のSMSです。iPhone・Androidともに、プリインストールされているメッセージアプリから送受信できます。
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と比べて、使い方はまったく同じです。楽天モバイルに乗り換えたら、SMSが使えなくなるといった心配はありません。
楽天モバイルでSMSを使う際の料金
楽天モバイルでは、SMSのオプション料金がかかりません。ただし、SMS送信料は別途必要となる場合があります。
AndroidはRakutenLinkで完全無料
Androidの人は、Rakuten Linkを使えば無料でSMSを送ることができます。
相手先は、Rakuten Linkを使用していなくも構いません。もし、相手もRakuten Linkを利用している場合は、画像・動画のファイル送信もOKです。
iPhoneはRakutenLinkでも相手次第で有料
iPhoneはRakutenLink iOS版の改定により、相手もRakuten Linkユーザーでない場合は有料化されることになりました。
- Rakuten Link同士:無料
- 相手がRakuten Linkでない場合:標準SMSに切り替え(送信料あり)
iPhoneの人は、こちらがRakuten Linkを使用しても、相手もRakuten Linkを使用しないと標準SMSでの送信(有料)となります。SMS送信料は70文字で3.3円からとなります(詳しくは次項にて)。
標準SMSは従量制(送信料のみ)
Rakuten Linkを通さず標準SMSを使用する場合、SMS送信料がかかります。一通あたりの送信料は3.3円からです。
SMS送信料
文字数 | 料金/通 |
---|---|
70文字まで | 3.3円 |
71~134文字 | 6.6円 |
135~201文字 | 9.9円 |
202~268文字 | 13.2円 |
269~335文字 | 16.5円 |
336~402文字 | 19.8円 |
403~469文字 | 23.1円 |
470~536文字 | 26.4円 |
537~603文字 | 29.7円 |
604~670文字 | 33円 |
注意点として、上記の料金は国内でのSMS送信料となります。海外へ送信する場合は、料金が変わるため注意して下さい。
国際SMSは地域や条件によって送信料が変わる
日本から海外、または海外から日本へSMSを送信する場合、利用料金は地域や条件(Rakuten Linkを使用するか)によって変わります。
Android
- Rakuten Linkを使用する場合:対象国は無料、その他の地域は一通あたり100円~1,000円
- Rakuten Linkを使用しない場合:一通あたり100円~1,000円
iPhone
- 送信者・受信者ともにRakuten Linkを使用する場合:対象国は無料、その他の地域は一通あたり100円~1,000円
- 相手先がRakuten Linkで受信できない場合:一通あたり100円~1,000円
対象国一覧
アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア
Androidの人は、Rakuten Linkを使用すれば相手が標準SMSで受信しても対象国なら無料に。
iPhoneの人は、自分と相手の両方がRakuten Linkでない限り、一通あたり100円の送信料がかかります。
国際SMSは送信料が高く、604字を超えると1通あたり1,000円もかかります。できれば、LINEなどデータ通信によるメッセージ手段を使った方がいいでしょう。
受信料はかからない
楽天モバイルでSMSを使用する際、送信料は条件によって必要ですが、受信料に関してはAndroid・iPhoneともに無料です。
相手のメッセージが膨大な文字数でも受信料はかからないので安心してください。
楽天モバイルでSMSを送受信するための使い方・設定方法
RakutenLinkから送信する
Rakuten LinkからSMSを送信する方法は以下の通りです。
連絡先に登録している電話番号・通話履歴の電話番号に送信する方法
- 電話番号の横に表示されている吹き出しアイコンをタップ
- メッセージを入力して送信する
連絡先に登録していない電話番号に送信する方法
- 「メッセージ」メニューをタップ
- 右下の吹き出しアイコンをタップ
- 「新規メッセージ」をタップ
- 相手先の電話番号を入力
- メッセージを入力して送信する
事前準備として、Rakuten Linkアプリのインストールが必要です。楽天モバイルの契約時に使用したIDとパスワードでログインすれば、自動的に初期設定は完了します。
メッセージアプリから送信する
標準SMSは、iPhone・Androidともにメッセージアプリか電話帳から送信できます。
電話帳から送信
- 電話帳を開いてSMS送信したい相手をタップ
- メッセージアイコンをタップ
- メッセージを入力して送信
メッセージアプリから送信
- メッセージアプリを開く
- 新規作成・新規メッセージをタップ
- 連絡先から相手を選ぶ
- メッセーを入力して送信
iPhoneは事前の設定が必要な場合がある
注意点として、iPhoneで初めてメッセージアプリを使用する場合は、「MMS機能を使用するにはMMSメールアドレスが必要です」とエラー表示されます。
このエラーを回避するには、設定アプリの「メッセージ」をタップして「MMSメールアドレス」の欄に適当な文字列(1234など)を入力すれば解決します。
iPhoneのメッセージアプリが開けない方は、ぜひ試してみて下さいね。
SMSを受信する
相手からSMSが届くと、スマホのお知らせ欄などに通知が届きます。
Androidの場合は、Rakuten Linkアプリにログイン状態ならRakuten Link内にて受信されます。「メッセージ」のメニューから届いたSMSを確認できますよ。
iPhoneの場合は、相手がRakuten Linkから送信していない場合は、標準のメッセージアプリにSMSが届きます。メッセージアプリを立ち上げれば、届いたSMSを閲覧することができます。
楽天モバイルでSMSが届かない・受信できないときの原因と対処法
楽天モバイルでSMSが届かない・受信できないときは、以下を見直してみましょう。
- 受信拒否設定されている
- 通信障害が起きている
- 端末がメモリ不足を起こしている
受信拒否設定されている
まず、SMSを受信できない場合は、SMSを受信拒否設定していないか確かめてみてください。
iPhoneの方は、「設定」→「メッセージ」→「iMessage」がONになっているか確認してみましょう。
以前auを使っていた方は、au以外の受信を拒否する設定にされているケースが多いです。
この場合の解除方法は、本文に「解除」と入力して090-4444-0014にSMS送信します。これでauの頃にかけていた受信拒否設定は解除されます。
通信障害が起きている
楽天モバイル側で何らかの障害が起きている場合、SMSが届かなくなる可能性があります。
可能性としては非常に低いですが、楽天モバイルの都合でSMSの送受信を止めていることも考えられます。
対処法としては、楽天モバイルの通信障害情報を公式サイトでチェックしてみましょう。もし、障害やメンテナンスの情報があれば、復旧まで待つほかありません。
端末がメモリ不足を起こしている
著しくメモリが不足すると、SMSに限らずあらゆる処理(アプリの起動やブラウジングなど)ができなくなる場合があります。
具体的には、メモリ不足によりRakuten Linkやメッセージアプリなどを動かす作業領域がなくなることで、SMSを受信できなくなるのです。
対処法としては、起動中の他のアプリを閉じてメモリ領域を確保しましょう。また、端末の再起動もおすすめです。
楽天モバイルでSMSを送れない原因と対処法
楽天モバイルでSMSを送れないときは、以下を見直してみましょう。
- 相手が迷惑メール設定を行っている
- OSやアプリのバージョンが古い
- 電波の状況が悪い
相手が迷惑メール設定を行っている
相手側で迷惑メールの設定を行っている場合、SMSを送信することはできません。
そのため、SMSを送れないときは別の手段で相手に問い合わせて、SMSの受信拒否設定を行っていないか聞いてみましょう。
相手が「電話帳に入っている電話番号以外は受信を拒否する」などの設定を行っている可能性もあります。その場合は、設定変更を依頼してください。
OSやアプリのバージョンが古い
稀に端末のOSが古いと送受信できない場合があります。Android、iPhoneともに設定アプリからOSを最新版にアップデートしておきましょう。
また、Rakuten Linkを使用する場合は、最新版になっているか確認してみてください。最新版かどうかは、設定メニューの「本アプリについて」→「バージョン」から確認できます。
バージョンが古い場合は、アプリストア(Google Play・App Store)から最新版に更新して下さい。
電波の状況が悪い
電波の状況が悪いと、SMSを送信できません。楽天モバイルの電波は、遮蔽物に弱い特性があるため屋内でも電波が入りにくくなるケースがあります。
電波の環境がいい場所に移動してから、もう一度SMSを送信してみましょう。
また、電車などで移動中の方は、停車した際に再度SMS送信を試してみて下さい。停車中なら電波の環境が安定しやすいため、SMSを送信できる可能性が高まります。
楽天モバイルはiPhoneだと状況によってSMSが使えない問題が以前あった
以前の楽天モバイルは、パートナーエリア回線にてiPhoneで標準SMSが使えませんでした。
しかし現在は、アップデートにより楽天回線・パートナー回線エリアともにSMSの利用は可能になっています。送信はもちろん受信も可能なので、SMSが届かない問題は発生しません。
なお、パートナーエリア回線自体も徐々に縮小しており、楽天回線に一本化されつつあります。iPhoneでSMSが使えない問題は過去の出来事なので気にしなくてOKです。
楽天モバイルでSMSを利用する際の注意点
- iPhoneユーザーはSMSの利用が実質有料化
- SMS送信の上限は1日100通まで
- +メッセージ(プラスメッセージ)は非対応
iPhoneユーザーはSMSの利用が実質有料化
iPhoneユーザーは、SMSの利用が実質有料化されました。以前は、Rakuten Linkから送信すれば無料だったのですが、現在は相手もRakuten Linkを使用していないと無料になりません。
Rakuten Link同士でSMSを送受信するなら無料ですが、相手先の多くは標準のメッセージアプリを使用中かと思います。
そのため、iPhoneユーザーはSMSを利用すると、費用が発生する可能性が高いことを覚えておきましょう。
なお、Androidなら、相手がメッセージアプリを使用していても、こちらがRakuten Linkを使えば無料でSMSを利用できます。
SMS送信の上限は1日100通まで
楽天モバイルのSMS送信の上限は、標準メッセージアプリ・Rakuten Linkともに1日100通までとなります。制限を設ける理由は、迷惑防止のためです。
恐らく、営業目的でSMSを大量に送信できないよう設定しているのでしょう。なお、楽天モバイル公式では、状況により100通以上を送信できるとしています。
しかし、最大でも200通以上は送れないそうです。
+メッセージ(プラスメッセージ)は非対応
+メッセージ(プラスメッセージ)とは、ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアで使用できるメッセージサービスです。
SMSより高速かつ安全な通信が可能で、セキュリティの高さが魅力です。
残念ながら、楽天モバイルでは+メッセージが非対応となっています。今後対応するかは未定の状況です。
SMS(ショートメッセージサービス)を使うメリットとは?
あまり必要性が無いと言われるSMSですが、他のメッセージ手段と比べて多くのメリットがあります。
- SMS認証に便利
- メールアドレスが分からない相手と連絡が取れる
- 緊急時の連絡となる
SMS認証に便利
最も大事なのがSMS認証です。SMSは電話番号に紐付いたメッセージサービスなので、フリーメールよりも信頼性が高いです。
そのため、アプリやサービスの認証によく利用されます。特に金融機関などの重要サービスは、確実にメッセージが届くうえ安全性の高いSMS認証が重宝されています。
LINE OutやClubhouse(音声SNS)も、SMS認証がないと始めることができません。
メールアドレスが分からない相手と連絡が取れる
電話番号はメールアドレスと違って頻繁に変わらないので、しばらく会っていない知人でもメッセージを送ることが可能です。
また、一時的に使用するサービスや仕事上での取引先とも、SMSなら気軽にメッセージができます。
緊急時の連絡となる
意外なSMSの利点として、緊急時の連絡に活用できます。電話ができない状況でも、SMSなら自分の意志を伝えることが可能です。
SMSは海外でも利用できるため、身の安全を守る上でも強い見方になってくれますよ。
まとめ
- AndroidはもちろんiPhoneでもSMSは問題なく使える
- SMSを送受信できないときは、迷惑メールや受信拒否の設定を見直す
- SMSの利用料金は送信料のみ3.3円から発生する(Rakuten Linkを使えば無料)
楽天モバイルはオプション料金なしでSMSを使えます。標準SMSは3.3円以上の送信料がかかりますが、Rakuten LinkのSMSなら無料です。
SMSを使う機会は徐々に減ってきている世の中ですが、アプリの認証やメールアドレスがわからない相手へのメッセージなど、まだまだ重宝できるサービスです。
使い方も簡単なので、楽天モバイルに契約したらぜひSMSを活用してみて下さいね。