解説

著者・横溝が75歳～77歳にわたり執筆した意欲作!監督は「心中天網島」「はなれ瞽女おりん」の名匠、篠田正浩。脚本は、「竜馬暗殺」「幸福号出帆」など大胆な筆致で知られる清水邦夫。撮影は「羅生門」など、数々の黒澤映画を手掛けた宮川一夫。

あらすじ

「あの島には悪霊がとりついている。悪霊が・・・・・・」1967年、夏、美しい日本の風景を舞台に、恐怖の惨劇が幕をあける。「悪霊島」は、金田一耕助が、これまで出会った数々の難事件、怪事件の中でも、最も恐るべき連続殺人事件。アメリカ帰りの億万長者から、訪ね人の依頼を受けて、岡山を訪れた金田一は、旧知の磯川警部と出会い、目的の人物らしい男が怪死したことを知る。真相を究明すべく、謎を秘めた刑部(おさかべ)島に渡る金田一。そこで出会ったのは、すさまじい妖美と恐怖の世界だった。