日曜テレビ秘宝館

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「日曜テレビ秘宝館」ラインナップ

「くノ一忍法帖」シリーズ 計8作品イッキ見!

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©1991すみかわフィルムアーツ

くノ一忍法帖 [R-15相当]

©1992すみかわフィルムアーツ

くノ一忍法帖U 聖少女の秘宝[R-15相当]

©1993キングレコード株式会社

くノ一忍法帖V 秘戯伝説の怪 [R-15相当]

©1994キングレコード株式会社

くノ一忍法帖W 忠臣蔵秘抄 [R-15相当]

©1995キングレコード・テレビ東京・東北新社

くノ一忍法帖X 自来也秘抄 [R-15相当]

©1996キングレコード・東北新社

くノ一忍法帖Y 忍者月影抄 [R-15相当]

©1998キングレコード・丸紅・東北新社

くノ一忍法帖Z 柳生外伝/江戸花地獄篇 [R-15相当]

©1999キングレコード・丸紅・東北新社

くノ一忍法帖[ 柳生外伝/会津雪地獄篇 [R-15相当]

読書はもう古い! 大人のたしなみ、
「くノ一」で深まる秋を感じてみては?


「くノ一」と聞くとパブロフの犬の如く「エロい」と反射的に思ってしまう。その理由が、忍者・忍術小説の第一人者・山田風太郎の原作「くノ一忍法帖」シリーズを映像化したオリジナルビデオ映画『くノ一忍法帖』にあることはまず間違いない。

東映で映画化もされているが「エロさ」においてこのオリジナルビデオ版は、映画の比ではない。一応、真田幸村の命を受け、豊臣秀頼の子供を身ごもった女忍者=くノ一五人衆と豊臣家に嫁いだ千姫が、豊臣家を根絶やしにしようと企む徳川家康の放った刺客忍者と戦う……というハードな設定はあるが、どの作品も鑑賞後、そんな物語は吹き飛んで「裸」と「セクシー忍術」が脳内メモリーを容量オーバーさせる。
「全米が泣いた!」など映画のキャッチコピーはうさんくさいものばかりだが、『くノ一忍法帖』シリーズ(第8作『影ノ月』['11年])の「愛と使命の狭間で揺れる裸身、奇想天外な忍法が彩るスーパー時代劇!!」にうそ偽りはないどころか、凌駕している。それもそのはず、『必殺』シリーズなどで知られる京都映画の豪華且つ精鋭スタッフが数多く参加しているから。ただ、違うのは『必殺』が華麗なる「殺し技」で観せるのに対し、『くノ一』は美麗なる「忍術」で魅せる点だろう。

独断で3つ選べと言われれば「忍法やどかり/やどかし」、「母如礼縫亡(ボジョレー・ヌーヴォー)」、そして「忍法乳波動」を挙げる。「やどかり/やどかし」は第1作('91年)に登場した胎児を移動させる忍術。当時まだ17歳の水野美紀(くノ一・お喬役を好演)がためらいつつも「やるっきゃないか……」と言って挑み、「痛ーい! もうイヤー!!」と叫びつつ果てた姿にグッときたものだ。「母如礼縫亡(ボジョレー・ヌーヴォー)」は第6(劇場版第2)作『忍者 月影抄』('96年)で南蛮妖術師のマリア(テレサ・リン)が使用。バストトップから噴出する赤い液体(ワインか?)で相手を自在に操る。そして「乳波動」は、おそらくシリーズ最大最強の忍術(?)。第7(劇場版第3)作『柳生外伝 会津雪地獄篇』('98年)で、くノ一のお鳥(大葉ふゆ)が使った文字どおり両乳から超波動を出して敵を吹っ飛ばす超技。“乳忍法”としては火炎乳、乳時雨(ちちしぐれ)なども捨て難いが、インパクトにおいてこちらに軍配を上げる。

もちろんエロスだけでなく『必殺仕置人』('73年)第2話や『助け人走る』('73年)第28話、『必殺仕事人』('79年)第1話の仕置・仕事シーンを彷彿とさせるハードアクションも満載。
1作めには『仕事人』第1話で、橋の上から戸ヶ崎重次郎(内田勝正)に斬りかかる仕事人・畷左門(伊吹吾郎)を思わせる殺陣もあるので往年の『必殺』ファン、時代劇ファンにも是非! 観てもらいたい。
大人のたしなみとしてはこれ以上の「娯楽作品」はないだろう。『くノ一』のお艶気とアクションと忍術で秋の夜長を有意義に過ごしてみてはいかがだろうか?(岩佐 陽一)

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