解説

原作は1966年の若尾文子版に始まり、2005年の吉井怜版などを経て、現代の「文芸官能ロマン」として蘇った文豪・谷崎潤一郎の「刺青」。監督には官能表現に定評のある堀江慶。原作を大胆にアレンジしたストーリーを丹念に描き出している。

あらすじ

日本画展で、観音を描いた『魚濫観巫音』に魅せられた雑誌編集部員の真由美(井上美琴)と、刺青の彫り師・純子(伊藤裕子)。そこで純子を取材した真由美は、「いま一番彫りたい絵だ」と彼女から告げられる。その夜、不倫相手の暴力から救ってくれたチンピラのタケシの背中に、偶然にも純子の彫った刺青があったことから、真由美とタケシは急速に接近し愛を育んでいく。だが、幸せな時間は長くは続かなかった・・・。 [R-15]指定相当作品