キャプテン翼 1期（2018）

静岡県南葛市に引っ越してきた大空翼。“サッカー小僧”の翼は、引っ越しの手伝いを放り出してドリブルで街へ繰り出す。その途中、通りかかったグラウンドで天才ゴールキーパー・若林源三と運命的な出会いをする。

翼は若林に「ちょうせん状」をたたきつける。若林は翼のキック力にろうばいするが、自身がキャプテンを務める修哲小Bチーム全員を抜くことができれば対決を受けると言う。石崎は圧倒的不利な条件に反論するが…。

翼の家に元ブラジル代表のプロサッカー選手・ロベルト本郷が居候することに。南葛小サッカー部の監督に就任した彼は、翼に浦辺率いる西ヶ丘小との練習試合という“とっておきのプレゼント”を用意する。

ロベルトのブラジル代表時代のユニフォームを見せてもらい、興奮した翼は夢を語る。そのことを喜ぶ半面、どこか浮かない表情を見せるロベルトの机の上には、ある大学付属病院から送られた1通の封筒が置かれていた。

修哲小との対抗戦を控え、翼はロベルトと早朝練習に励んでいた。そんな時、翼たち南葛小サッカー部のメンバーは、修哲小へ偵察に訪れる。実力の選手のプレーを目の当たりにした翼は、倒しがいがあると目を輝かせる。

修哲小との対抗戦の勝敗は、最終種目であるサッカーの試合結果にゆだねられた。沸き上がる歓声に緊張が走る南葛イレブン。それに対し、余裕な様子で会場に現れた若林は、翼に再度1対1の勝負だと宣戦布告をする。

南葛はストライカーの翼が守備につくという作戦で意表を突く。翼との勝負にこだわっていた若林はその作戦に激怒し、50点を目標とするが、なかなかゴールを奪えない。業を煮やした若林はゴール前を飛び出し…。

修哲の先制で幕を開けた後半戦。翼はロベルトもうなるゲーム感覚を見せるが、なかなか点には結びつかない。さらに、修哲の“とりかご”に大苦戦する。何とか石崎が突破口を作り出すが、その際に足を痛めてしまう。

若林の強力なシュートが南葛ゴールに突き刺さり、延長戦の残り時間が5分を切るところで南葛はリードを許してしまう。南葛が反撃を誓う一方、修哲も追加得点を狙う。試合終了の笛が迫るなか、岬と翼は攻め上がる。

全国少年サッカー大会に向けて選抜チーム・南葛少年サッカークラブこと南葛SCが発足。翼たちは全国大会に出場する最終メンバー15人を決める練習に参加する。そこに突如、日向小次郎と名乗る謎の少年が現れ…。

全国少年サッカー大会静岡県大会。準決勝まで勝ち進んだ南葛SCの相手は島田小。南葛SCは足を負傷している若林の代わりに森崎をゴールキーパーに選出するが、開始早々意表を突かれ、島田小に先制を許してしまう。

静岡県大会決勝へと駒を進めた南葛SC。若林も復帰し、万全の布陣で相対するのは志水小。翼は志水小から徹底マークを受ける。得点力の要を抑えられた南葛SCは、ゴールをなかなか割ることができず…。

志水小を3対0で下し、南葛SCは全国大会出場の切符を手に入れた。全国大会に向けて、南葛イレブンは大会直前最後の休日を過ごしていた。そんな時、ロベルトと練習していた翼の前に深刻な面持ちの若林が現れる。

全国少年サッカー大会がついに幕を開けた。翼たちは予選リーグ第1戦から優勝候補・埼玉代表の明和FCと対決することに。若林から受け取った“打倒・日向小次郎”の思いを胸に、翼は一段と気合をみなぎらせる。

“ボールはともだち”だと翼が自身のプレイで示して見せる。すると、森崎も立ち直り、南葛SCは反撃を開始。翼と岬の連係プレイもさえわたる。そして、試合はいよいよ後半戦へ。南葛と明和は互いに攻めあい…。

接戦の末、明和に敗北を喫した南葛。決勝トーナメントへの出場権を得るには、予選ブロックで2位までに入らなければならないが、それには明和と引き分けた秋田代表・花輪サッカー少年団に勝つしかなく…。

立花兄弟のトライアングルシュートで南葛は同点に追いつかれてしまった。引き分けでは決勝トーナメントに進めないと、翼、岬も攻撃に加わるが、再び花輪に得点を許し、南葛は絶体絶命のピンチに立たされる。

決勝トーナメントへの出場を決めた南葛SC。復帰を目指す若林は、決勝戦に出たいと改めて翼たちに夢を託す。そして、大阪代表・難波FCとの一戦が始まるが、巨漢のゴールキーパー・中西に苦戦を強いられる。

全国少年サッカー大会準決勝の第1試合を戦うのは北北海道代表・ふらの小と埼玉代表・明和FC。日向は序盤からワンマンプレイで攻め上がり、優勝候補の強さを見せつける。だが、松山も雪の中で鍛えた粘りを見せる。

準決勝第2試合は、翼たちの南葛SCと三杉率いる武蔵FC。予選リーグ無敗で勝ち進んできた武蔵FCは、次々とシュートを打ちこんでくる。今までにない押され気味の展開のなか、翼は三杉に勝負を仕掛ける。

心臓病を抱えながらも、テクニック、キャプテンとしての統率力と、全てにおいて自分より上を行く三杉淳という存在に、翼は戦意を喪失してしまう。そんな時、スタンドから「立て！翼！」と大きな声が響く。

試合終了2分前、三杉にゴールを決められた南葛。三杉の正確な指示に苦戦を強いられ、時間は刻一刻と過ぎていく。そんななか、転校が決まっている岬は、まだ南葛SCの選手としての最後の試合にできないと奮起し…。

全国少年サッカー大会決勝戦、南葛SC対明和FC。翼は優勝するのは自分だと日向に言い放ち、岬とのコンビでシュートを打ち込むが、謎のゴールキーパー・若島津に防がれる。一方、日向も勝利への執念をたぎらせ…。

南葛が1点リードで迎えた後半戦。タケシの進言で自身の過ちに気付いた日向は、“どんなことをしても勝つサッカー”で猛烈に攻め込んでくる。絶妙なパスを受け取り、日向がシュート体勢に入ると、若林が飛び出し…。

全国少年サッカー大会決勝戦の後半も残り時間わずか。けがの治療を終えてグラウンドに復帰した岬は、翼へボールを渡そうと痛みをこらえて日向、タケシに食い下がる。そんな岬のプレイが功を奏し、ボールが翼に渡る。

南葛、明和の試合は攻撃だけでなく、両ゴールキーパーの活躍も重要な局面に。若林はけがをしながらも堅実にシュートを受け止め、1点もやらないと闘志をぎらつかせる。若島津も持ち前の瞬発力で、ゴールを譲らず…。

第6回全国少年サッカー大会決勝戦の再延長戦も後半戦に突入する。南葛は温存していた翼と岬の黄金（ゴールデン）コンビで積極的に攻める。ところが、岬の足に激痛が走り、思わず倒れ込んでしまう…。

全国大会優勝の偉業を成し遂げた南葛SC。翼はロベルトとの約束であり、自身の夢だったサッカーの本場・ブラジルへの旅立ちに胸を弾ませる。しかし、ロベルトが1人でブラジルに帰ってしまったという知らせが…。

全国少年サッカー大会から3年。翼たちは中学最後の夏の大会を迎えようとしていた。練習試合でも良い結果を重ね、全国大会3連覇に向けて弾みをつける南葛中メンバーの前に、かつての盟友・浦辺たち大友中が現れ…。

全国中学生サッカー大会出場を懸けた静岡県大会。南葛中、大友中はそれぞれ実力を発揮し、決勝戦で相見えることに。翼は自身に対し闘志をむき出しにする新田の挑戦を受けて立ちたいと、ある作戦を提案する。

静岡県大会決勝戦。前半戦で南葛中にリードを許し、翼との実力の差を思い知らされた新田は、悔しさをにじませる。そして、翼のシュートにヒントを得た新田は、ノートラップでのランニングボレー隼シュートに挑む。

南葛中と大友中の試合は終盤へ。ノートラップランニングボレー隼シュートを完成させた新田に対し、翼はチーム全体の力で得点を挙げる。浦辺たちは新田へのパスを通そうとし、南葛メンバーは連携プレイで攻め込む。

序盤で3点をリードされた武蔵中は、エース・三杉淳を早々に投入する。前半戦のうちに1点を返し、試合の流れを奪った武蔵中だったが、東邦学園のゴールキーパー・若島津の好守になかなか得点の糸口が掴めず…。

全国大会V3、ブラジル進出への夢に向け、ポルトガル語の勉強に励む翼のもとに1通のメールが届く。現在、ドイツで活躍中の若林からだ。そこには、翼が今戦ってみたい選手と挙げた、あの人物の近況が綴られていた。

全国中学生サッカー大会。注目の第1戦は静岡県代表・南葛中と大阪府代表・東一中の対決。東一中の早田は翼に鋭いタックルを仕掛けたかと思うと、その勢いに乗って必殺技・カミソリシュートを放ってきて…。

後半残り10分。古傷を痛め、早田のマークに苦戦を強いられていた翼たち南葛だったが、高杉のファインプレーで何とか同点に追いつく。しかし、その後は互いに得点の糸口をつかめず、試合はこう着状態に…。

埼玉ワールドスタジアムでは、立花兄弟率いる秋田県代表・花輪中が得意の空中サッカーを封印しながらも、その実力を見せつけていた。一方、神奈川県代表・錦ヶ丘中と対戦した南葛も、その強さを遺憾なく発揮し…。

立花兄弟の新空中技“スカイラブ・ハリケーン”がさく裂。見事、ボールが南葛ゴールに突き刺さり、すさまじいシュートに南葛イレブンも動揺を隠せない。南葛は攻撃を最大の防御にしてプレイに臨むが…。

花輪のディフェンスの厚さに味方へパスを通すのが難しいとわかった翼は、ドライブシュートを放つ覚悟を決める。そして、残り5分。守備に徹していた立花兄弟がついに動き、花輪は一丸となって南葛ゴールへ攻め込む。

全国中学生サッカー大会も準々決勝へ。日向不在の東邦学園が実力を見せつける一方、松山率いるふらの中は南宇和中と対戦。優勝候補のふらのだけにあっさり南宇和を下すかと思われたが、南宇和が先制点を奪取する。

ベスト4進出最後の椅子を懸け、南葛中と比良戸中の試合が始まった。得点力は高くないと目されていた比良戸だが、不敵な笑みを浮かべる次藤に翼は警戒の色を濃くする。そう思った矢先、次藤が攻め込んできて…。

前半戦だけで、比良戸に3点を先制されてしまった南葛。絶体絶命の窮地から逆転するにはこのシュートしかないと、翼は未完成のドライブシュートを放つ。一方、次藤は翼にすさまじいシュートを見せつけられ…。

全国中学生サッカー大会・準決勝、第1試合の対戦カードは東邦学園対明和東中。小学生時代、明和FCで互いに切磋琢磨しあった元チームメイト同士で試合をすることに。東邦学園は決勝進出確実と思われていたが…。

東邦学園が決勝進出を決めた。残るひとつの椅子を争うのは南葛中とふらの中。各チームを率いる大空翼と松山光の中盤での攻防に注目が集まるなか、松山が翼にタックルを仕掛け、10番同士の対決が幕を開けた。

南葛中が1点リードで迎えた終盤、それぞれのチームが好プレイを見せる。試合終了の笛が迫り、ふらの中が南葛ゴールになだれ込む。ふらの中マネージャー・美子がチームの勝利を祈るなか、松山と翼の一騎打ちに。

全国中学生サッカー大会・決勝戦前日。若島津や沢田ら部員たちの日向への熱い想いを汲み取った北詰は、ついに日向出場の条件を出す。その条件は、日向が全力の反町、沢田、若島津からゴールを割ることだった。

日向が放ったタイガーショット。ゴールは決まらなかったものの、ボールがパンクしてしまうほどの破壊力に会場は騒然となる。南葛中対東邦学園の決勝戦は、猛虎復活を知らしめる衝撃的なオープニングで幕を開ける。

前半15分、南葛に非常事態が発生。翼はドライブシュートが打てなくなってしまう。その一方で、東邦にも若島津のけがの再発という衝撃的事実が走る。日向は若島津の負担を減らすため、攻めに徹すると鼓舞する。

足のけがが悪化し、一旦の退場を余儀なくされた翼は痛み止めの注射を懇願するが、上条医師から猛反対を受ける。一方、日向は翼のいない南葛であれば10点差をつけて勝つと、容赦なくタイガーショットを打ち込む。

翼が石崎からのパスをゴールへ押し込んだ。3対3の同点、後半10分にして振り出しに戻った試合に、日向は責任を感じ、強引に南葛ゴールへ切り込んでいく。そこに巨漢のディフェンダー・高杉が立ちふさがり…。

延長戦にもつれ込んだ決勝戦。けがを抱えながらもピッチに立つ翼は、ブラジルへの旅立ちを見据え、自身でV3のゴールを決めなければならないと気負っていた。そんな翼を東邦陣地で日向小次郎が待ち構えていて…。

全国中学生サッカー大会決勝戦もいよいよ大詰め！不死鳥のように何度も蘇ってきては立ちふさがる翼に、日向は圧倒されていた。負ける…。東邦が1点を追う形で迎えた最終局面にそんな言葉が頭をよぎるが…。