ワンピース アラバスタ編

アラバスタの港町・ナノハナに着くなり、ルフィはメシ屋へ行ってしまう。反乱軍の拠点であるユバへ行き、暴動を止めたいビビ。サンジとチョッパーは砂漠を渡るための物資を買いに出るが、香水と熱さとでダウンしたチョッパーは、反乱軍の荷車に乗ってしまう。

麦わらの一味は、ルフィを捜す火拳のエースをみかける。そしてそこにはたしぎとスモーカーも来ていた。レストランでエースが騒ぎを起こしたところに、スモーカーが現れる。にらみ合う二人を、ルフィはそれとは知らず二人を店の外にはじきとばしてしまう！

火と煙、自然（ロギア）系の能力が激突して渦巻くが、エースがスモーカーを阻むことに成功する。路地裏で再会したルフィとエースは、腕相撲をしながら昔話にも花を咲かす。弟ルフィは、エースの「白ひげ海賊団」への誘いを断り、海賊王になると宣言する。

サンドラ河を上ってエルマルへ行く途中、ビビはカルーに、父である国王コブラへの手紙を託す。一方、エースはクロコダイルの国取りに裏があると読んでいた。ルフィはダンスパウダーを使ってコブラを陥れたクロコダイルの策略を知り、怒りを燃え上がらせる。

ユバを目指す麦わらの一味たち。途中、ルフィがワルサギにダマされ、3日分の物資を全て盗まれてしまう。しかも、巨大な肉食の植物が！ルフィは食われそうなラクダを救出。それはカトレアでチョッパーを逃がしたラクダで、ナミは「マツゲ」と名前を付ける。

マツゲに乗って先へ行くナミとビビを追って、歩く一味。ルフィが幻覚剤の原料メスカルサボテンを食べて暴れる中、エースだけがはぐれてしまう。砂族バルバル団の砂族船のメインマストをルフィが折ってしまったため、一行はメリアスへ材木を取りに行くことに。

水が手に入るとバルバロッサに教えられた「イド」には、弱いカミュたちが反乱軍を騙って巣食っていた。そこへ現れたエースは水と食料をもらい、麦わらの一味と合流。ニセ反乱軍の存在を知ったビビは、カミュたちに村を護る気持ちがあるか確かめようと・・・。

ビビとコーザ、二人は幼馴染みだった。11年前、コーザは子供たちの組織“砂砂団”のリーダー、ビビは副リーダーとして互いを認めていたのだ。チンピラがビビを誘拐しようとした時に、命懸けで彼女を守ったコーザは顔を斬られてしまったのだ。

エースを狙う賞金稼ぎ・スコーピオン。実はエース自身も、ユバで黒ひげを倒したと言うスコーピオンに会いたがっていた。エースの前に現れて挑みかかるスコーピオンだが、“黒ひげ”を倒したのは全くの嘘だった。陽炎立つ地での決闘の結末は・・・。

幻覚を見て暴れるルフィ、それを止めるゾロ、そしてチョッパーが一行からはぐれてしまう。地下の古代遺跡に落ち、「歴史の本文（ポーネグリフ）」を見たり空を飛んだり。そんな道中、ゾロとナミは仲間について語り、ビビは国のかたちについて思いを巡らせる。

スパイダーズカフェにバロック・ワークスのオフィサーエージェントが集結。クロコダイルが待つレインベースへ向かう。麦わらの一味とビビがようやく着いたオアシスの町ユバは、すっかり枯れ果て、トトという老人が、水を得るためにオアシスを掘っていた・・・。

レインベースのカジノ・レインディナーズでは、クロコダイルによってユートピア作戦が発令されていた。決行は明日の12時。そこにMr.3が現れ、麦わらの一味とビビが生存していると告げる。クロコダイルは、ビビとコーザの再会阻止を厳命する。

ビビはカトレアからレインべースへ行く先を変更。ビビの手紙により敵がクロコダイルと知ったコブラは、軍をレインべースへと向ける。麦わらの一味はレインべースに着くとすぐに、スモーカーとバロックワークスに見つかってしまうが・・・！

ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップは、スモーカーに追われたまま罠にかかり、能力者を封じる海楼石で作られた檻の中へ！クロコダイルが現れ、ビビがミス・オールサンデーに捕まり連れて来られる。そしてアラバスタを消すというユートピア作戦が発動する時刻に！

ボン・クレーが国王のコブラに化けてナノハナに現れ人々に告げる、ダンスパウダーで三年間の雨を奪っており、事件を消すために町を破壊すると。巨大船で町を火の海にされ、コーザはアルバーナへの総攻撃を決意、護衛隊長チャカは迎え撃つよう命じる！

コーザ率いる反乱軍がアルバーナに着くのは、明日の夜明け。クロコダイルも檻の鍵をバナナワニに食わせてアルバーナへ発とうとする。水没し始める部屋。そこへサンジが子電伝虫を鳴らし、Mr.プリンスと名乗ってクロコダイルを外へおびきだす！

チョッパーがMr.プリンスを名乗って町へ逃げ、クロコダイルをおびき寄せる。その隙にサンジは、バナナワニを撃退していたが、ある一匹のワニの口から出たのはMr.3と鍵！が、鍵はニセ物。しかし、ウソップがMr.3の能力を利用することを思いつき・・・！

チョッパーが用意したヒッコシクラブに乗って、麦わらの一味とビビはアルバーナへ。だが、突然クロコダイルの鉤爪がビビを捕らえる！ルフィはビビを逃がして先へ急がせ、その場に残って対決。だが、ルフィの拳は“スナスナの実”の能力で防がれて・・・！

トトにもらった水で濡れたクロコダイルの左腕を掴むルフィだが、流砂へ放り込まれてしまう。ナミの踊り娘姿に加速するヒッコシクラブと、サンドラマレナマズを倒すクンフージュゴンに助けられ、河を渡ったビビ達の前に、カルー率いる超カルガモ部隊が・・・！

コーザ率いる反乱軍とチャカが指揮する国王軍は激突間近。ビビ抹殺を狙うオフィサーエージェントの前に、超カルガモに乗ったビビらしき者が、何と6人も現れる！その中の本物は、カルーと反乱軍の前へ。果たしてビビの声はコーザに届くのか・・・！？

サンジはウソップに、チョッパーを助けるよう指示し、自らはビビのもとへ。ビビは命がけのカルーのおかげでなんとか逃げのび、追撃するボン・クレーにサンジが立ちはだかる！一方、Mr.1とミス・ダブルフィンガーは、ナミを標的に定める。

苦戦中のウソップとチョッパー。モグモグの実のモグラ人間であるミス・メリークリスマスが砂漠に掘るトンネルを駆使。イヌイヌの実の銃ラッスーが野球のボール型の時限爆弾を撃ち出し、それをMr.4が4tバットで打ってくるのだ。

ウソップは顔面を4tバットでカッ飛ばされながらも立ち上がり、チョッパーとの連携で、Mr.4にミス・メリークリスマスの顔面を打たせる。Mr.4にも必殺ウソッチョハンマー彗星が決まり、イッシーの時限爆弾が二人にとどめを刺す！一方、サンジは・・・。

スパスパの実の刃物人間Mr.1はゾロに、ミス・ダブルフィンガーはナミに狙いを定めた。ナミの姿に化けるボン・クレーに苦戦するサンジは、弱点を見抜き、勝機を掴む。一方、王宮を破壊して戦いを止めようとするビビの前にクロコダイルが現れる！

ミス・ダブルフィンガーのトゲトゲの実の能力の攻撃を受けていたナミは、ウソップ作の新兵器、クリマ・タクトを振るう。だが、宴会芸しか放てず説明書を読む隙に、体を貫かれる。その頃、宮殿では、クロコダイルがコブラに「プルトン」のありかを訊ねていた。

「プルトン」がアラバスタに実在するか定かでないとの答えに、クロコダイルは両軍が戦う宮前広場に、30分後、砲弾を撃ち込むと言う。かわりに歴史の本文（ポーネグリフ）への案内を承諾するコブラ。一方、クリマ・タクトを使いこなし始めたナミは・・・。

刀の硬度を持つ体のMr.1を、ゾロは斬る事が出来ない。追いつめられたゾロの脳裏に、師匠の語った「何も斬らないが鉄でも斬れる」剣士の話がよぎる。Mr.1に散々斬られながらも、ゾロは全ての物に呼吸がある事を感じ、鉄の呼吸に耳を済ますし・・・。

エリート護衛団の4人とチャカがクロコダイルに挑むも歯が立たない。宮前広場爆破25分前。宮殿に着いたコーザは、全ての黒幕がクロコダイルだと知る。国王軍はビビの命令で白旗を掲げるが、国王軍に潜入していたバロックワークスがコーザに発砲し・・・！

倒れながらも「戦うな」と、声をふりしぼるコーザ。突然、塵旋風が視界を奪う。両軍に潜入するバロックワークスが撃ち合い、戦いは始まってしまう。それでも諦めないビビを、クロコダイルは宮殿から突き落とす！が、そこに現れたルフィがビビを救い・・・！

ゾロたちとペルは、10分後の宮前広場砲撃を防ごうと砲撃手を探し始める。ルフィはクロコダイルに能力を封じるための大量の水を浴びせるが、全て砂に変えられてしまう。その頃、ミス・オールサンデーは、歴史の本文（ポーネグリフ）のもとへ向かうが・・・。

ルフィを退け、地下聖殿にたどり着いたクロコダイル。だが、ポーネグリフに「プルトン」の文字はないと言うミス・オールサンデーを、クロコダイルは鉤爪で貫く！コブラが地下聖殿を崩壊させる仕組みを動かした頃、ビビが大砲の隠し場所をひらめく。

地下聖殿でクロコダイルと対峙するルフィは、血で濡れた足と拳で戦いを挑む。その頃、ペルはミス・ファーザーズデーに撃たれたるが、麦わらの一味とビビが時計台に集結。砲撃30秒前、時計の文字盤が開き、大砲とMr.7、ミス・ファーザーズデーが現れる！

クロコダイルの毒に苦しむルフィ。宮前広場ではナミの発案で、ウソップ、サンジ、ゾロ、チョッパーを発射台にして、ビビを時計台のてっぺんへ飛ばす。ビビは敵を倒し大砲の導火線を切るが、砲弾自体が時限式だった！爆発まで十数秒・・・その時、ペルが現れ・・・。

戦いをやめない両軍。ルフィはクロコダイルの毒針を折り、ゴムゴムの暴風雨（ストーム）を浴びせる。地下聖殿から岩盤を突き破り、空に舞うクロコダイル。そして雨が降り出し、ビビの声が人々に届く！戦いは鎮まり、コブラの礼にルフィは最高の笑顔を返す。

イガラムがカッパに、ナノハナに現れたコブラはニセ者だった事を話させ、仕組まれた戦いだったことが明らかに。ルフィを引き取ったゾロたちだが、力尽きて道端で気を失ってしまう。たしぎはクロコダイルを捕らえ、麦わらの一味には手出し無用と命じて・・・。

麦わらの一味は、宮殿の大食堂や大浴場で大騒ぎし、取り戻した平和を満喫。改めて礼を言うコブラ。だが、ルフィやゾロを捕らえる為、ヒナはアラバスタの港を封鎖する。一味は超カルガモ達に乗って、ボン・クレーがメリー号を移したサンドラ河上流へ。

麦わらの一味には仲間との約束があると知り、ボン・クレーはルフィに化けて海軍の船を惹きつけ玉砕！立志式を抜けて別れを告げに来たビビに対して、海軍の前で王女と話す訳にはいかない一味は、左腕の仲間の印を全員で掲げて応える。

復興に向け活気づくアラバスタ全土。カミュもバルバロッサとラサも、そしてペルも無事だった。海軍から逃れたメリー号では、船室からミス・オールサンデーが現れる。リオ・ポーネグリフを探す夢を失い、死を覚悟していた自分を助けた責任をとってくれと・・・。