解説

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の押井守監督が、アニメーションと実写の究極の融合に挑んだ、全く新しい、未曾有の映像体験。

あらすじ

ただ一食を得るために、己の全知と全能を賭け飲食店主に挑む、流浪の仕業師たち、「立喰師」。その伝説は、60年前、廃墟からの復興を期する東京の片隅に始まった。闇市の脆弱なたたずまいの立喰い蕎麦屋に、その男、後に《月見の銀二》と呼ばれる伝説の立喰師は現れた……。時は下り、45年ほど前。日米安保条約締結直後、騒然たる世情の東京永田町。凄まじいまでの美貌の女が、一軒の立喰い蕎麦屋の暖簾をくぐる。《ケツネコロッケのお銀》の通り名で呼ばれるこの女立喰師は、その凄絶な美貌までもが手口なのだった。そして。現代の飲食店もまた、立喰師の襲来から免れたわけではなかった。《ファーストフード》という巨大なシステムが、立喰師たちによって、今、静かに崩壊してゆく……。