解説

戦争という極限状態の中、終戦後も30年の長きにわたり、軍人としての信念を貫いた男・小野田寛郎少尉の半生を描いた大型ヒューマンドラマ。中村獅童や西島秀俊、堺雅人など、いま旬で最も輝いている豪華俳優陣の共演も見どころの一つ。

あらすじ

昭和48年12月。フィリピン・ルバング島のジャングルで、戦後28年経ってもなお、ただ一人戦い続ける陸軍少尉・小野田寛郎(中村獅童)。彼にとって「戦争」はまだ終わっていなかった。たとえ救出隊が出向いてきても、敵の陽動作戦だと思い、帰還命令には従わない。だが冒険家・鈴木紀夫(堺雅人)との出会いをきっかけに、小野田少尉は昭和49年3月、ルバング島での30年に及ぶ諜報活動を終えて祖国日本への帰還を果たす。