青の食堂～愛と輝きのレシピ～

「魔女食肉解体師」とも呼ばれるダルニムは、母親のスニと「ダルニム食堂」を営んでいた。チェゴ食品の経営本部長・ソノは、2年近く待ち続け、今日ようやくパリから帰国するジェヒを迎えるため空港へ向かう。

ダルニムはいつものように恋人・セガンの祖父の法事の準備をするが、セガンの母親・ユギョンから突然冷たくあしらわれて困惑する。一方、セナはソノがジェヒにプロポーズをしている光景を目撃してがく然とした。

セガンが見合いをしている現場にダルニムが現れる。激怒した見合い相手の女性がセガンに飲み物をかけるが、セガンをかばったダルニムにかかってしまう。ジェヒはソノの実家を訪れ、ソノとの結婚を報告する。

ダルニムはユギョンに、セガンとの結婚を許してほしいと頼むが、聞き入れてもらえない。ジェウクは16年前、不良に絡まれて負傷した際に手当てをしてくれた店を探しているうち、ようやくダルニム食堂に行き着く。

ダルニム食堂を訪れたジェヒはダルニムを相手に、1等級の肉と、ダルニム食堂で熟成させた2等級の肉を食べ比べ、1等級の肉を当てる勝負をすることになった。そんななか、ダルニムが妊娠していることが判明する。

スニからセガンを諦めるよう説得されたダルニムは諦められず泣き崩れ、ダルニムから妊娠を告げられたセガンはがく然とする。一方、会社で事故が起き、ソノをかばったセナがやけどを負って入院してしまう。

ジェヒがコラムに、ダルニム食堂は誇大広告で良心的でないと掲載したため、記者がダルニム食堂に詰めかける。このままではダルニム食堂が閉店に追い込まれると思ったダルニムは、ジェヒに直接会いにいくが…。

ユギョンが突然態度を変え、セガンとの結婚を許すとダルニムに伝える。一方、ソノとジェヒの両家の家族による顔合わせが行われた。ボクナム会長は、ダルニム食堂でダルニムとジェヒが勝負している動画を見る。

ソノの母親から指輪を渡されたジェヒはウエディングドレスを試着し、彼女の目がくらむほどの美しさにソノは感動する。一方、ダルニムもウエディングドレスを試着してセガンに見せるが、彼の反応は今ひとつだった。

ソノがダルニムを告発したため、警察署からダルニム宛に「出頭要請通知書」が届く。大ごとになる前に収拾しようとダルニムはソノに直接会いにいき、そこで彼がチェゴ食品の本部長であることを初めて知る。

ソノの誕生日を祝うため別荘を訪れていたジェヒの前に、突然セナが現れる。ジェヒがセナを平手打ちしたことにより取っ組みあいの喧嘩が始まり、次の瞬間、ジェヒが2階のテラスから転落してしまう。

セナは事件当日に現場から逃げる際、ルビの車にぶつかったことがドライブレコーダーに映っていることに気づく。セガンはユギョンに頼まれ、ルビとセガンの車のドライブレコーダーのメモリーカードをすり替えた。

刑事から事件現場で見つかったブレスレットの写真を見せられたソノは、ダルニムのものだと証言する。ダルニムにプレゼントしたブレスレットを盗むため、ダルニムの家を訪れるセガンだったが…。

逮捕されたダルニムは、家にあると言っていたブレスレットがなかったため、刑事から厳しく追及されてしまう。一方、見舞いに訪れたボクナム会長が帰った後、突然ジェヒが目覚めたためセナは驚がくする。

検事からジェヒが手術中に死亡したと告げられ、ダルニムはがく然とする。一方、ジェヒの葬儀がしめやかに行われる。ダルニムは、拘置所へ面会にきたセガンから、裁判を担当する弁護士のジョンフンを紹介される。

ジェヒを亡くして悲しむソノは、ふらつきながら道路へ飛び出すが、セナによって助けられる。ダルニムの裁判が始まり、目撃者として出廷したビョンスは、事件当日に言い争っていた2人の女性の髪型と服装を証言する。

ソノは、ジェヒにプロポーズした際に渡した指輪を落としたことに気づく。スニはセガンの家に行く途中、ビョンスとユギョンが会っている現場を目撃。ダルニムに罪を着せたのがセガンの家族だったことを知る。

セガンから、スニがダルニムにメッセージを残して姿を消したと告げられたダルニムは泣き崩れる。検察はダルニムに無期懲役を求刑。ダルニムはセガンとユギョンから自白を勧められ、最終弁論で罪を認めてしまう。

セガンは面会に訪れ、泣きながらダルニムに別れを告げる。先輩からの誘いでニューヨークの店で働くことになったジェウクは、アメリカへ旅立つ。一方、ソノから退職願を提出されたボクナム会長は、彼を引き止める。

刑期を終えて出所したダルニムの前にイランが現れる。帰国したジェウクを出迎えたセナは、放浪生活を続けているソノが働く店を訪れ、久々の再会を楽しむ。そしてセナは、ジェウクにあることをオファーするが…。

ジェヒの納骨堂へ行ったダルニムは、ジェヒの誕生日のため訪れたソノとイランから罵倒されてしまう。セナからダルニムが仮釈放になったと聞かされたジェウクは、アメリカ行きをやめて空港を後にする。

ジェウクは、肉屋を辞めたダルニムを以前自身で経営していた店に連れていく。そしてジェウクはチェゴ食品を訪れ、オファーを受けていたフランチャイズ事業の統括シェフの仕事を承諾するとセナに伝える。

ダルニムは、チェゴ食品の新しい店の従業員試験を受けにいく。ジェウクの提案で、不合格者に再面接のチャンスを与える敗者復活戦を行うことになるが、不合格となったダルニムには、その連絡がなぜか入らなかった。

家族から説得されたボクナム会長は、ソノをチェゴ食品に復帰させるが、本部長職ではなく物流倉庫で働かせることにする。一方、「おいしいカムジャタン」に来たイランは、鉢合わせしたダルニムを平手打ちしてしまう。

「おいしいカムジャタン」の開店式が行われる。VIP客として招待されたイランは、甲殻類アレルギーのため甲殻類成分を含まないソースがテーブルに運ばれるはずだったが、帰宅後にアレルギー反応が出て体調を崩す。

イランから、開店式での食事の後にアレルギー反応が出たのはダルニムの仕業だと聞かされたソノは、セナがソースの器をごみ箱に捨てた光景を思い出す。そしてダルニムは、ジェウクと一緒にソースの器を探す。

警察からスニが見つかったとの連絡を受けたダルニムは、慌てて警察署へ駆けつける。一方ユギョンとセナは、ダルニムを店から追い出す決定打となる方法を考えるため、従業員のヘリに協力を依頼する。

ソノと会ったセナは、突然ソースの器を差し出されたため、あぜんとしてしまう。一方、ボクナム会長はジェウクに、ダルニムは契約社員として3カ月間働いて実力が認められたら正社員にすると伝える。

ソノはセナが用意した弁当を食べようとするが、ジェヒとの思い出が脳裏をよぎる。これを感じたセナは、見合いすることを決心。一方、ダルニムはジェウクに連れられてあるマンションを訪れ、意外なことを告げられる。

ジョンフンから連絡を受けて事務所を訪れたダルニムは、自身の事件記録を見せてほしいと頼み、事件調査報告書を預かる。一方、セナは見合いをするため、一度は待ち合わせ場所の店へ向かうのだが…。

セナから告白されていたソノは、セナに直接会って自分の気持ちを伝えた。一方、ダルニムは店の倉庫で脚立を使って荷物を棚に載せようとするが、その時、脚立が壊れて倒れてしまい足にけがをする。

ソノが店にじゃがいもを納品すると、ダルニムからまた不良品だと言われてしまう。そしてダルニムはソノに、同じ値段でいいものを手に入れたら、自身が望む商品を届けるという勝負を持ちかける。

セナは、ソノを好きなテソングループの娘の演奏会に招待されていたウンジョンに、「ソノが好きなので演奏会には行ってほしくない」と告げる。一方、ジェウクは母親の命日にダルニムと一緒に納骨堂へ行く。

イランはセナがソノを好きだと知り、泣きながら謝るセナを罵倒する。ジェヒの命日に納骨堂を訪れたイランは、ソノが幸せになるために送り出すつもりで自分にできる最後の贈り物になりそうだと語る。

ボクナム会長はゴボンとウンジョンを部屋に呼び、ソノの結婚については本人の意志を尊重するようくぎを刺す。一方、ソノから、チェゴ食品への納品業者に関する疑惑を投げかけられたナム・チーム長だが…。

ダルニムはチェゴ食品の会社の前で会ったセガンから、「自白したのは罪を犯したからで、人のせいにするな」と言われて泣き崩れてしまう。ジェウクは、結婚しようとしたのはセガンだったとダルニムから告白される。

ユギョンの指輪が店内でなくなったことで窃盗の疑いをかけられたダルニムは、警察署に連行されてしまう。店の従業員のヘリは、ダルニムが洗面台の上の指輪をポケットに入れたのを見たと警察署で証言する。

容疑が晴れて釈放されたダルニムは、出迎えたジェウクから抱き締められる。ソノから、プンニョン商会と契約できるよう協力してほしいと頼まれたダルニムは、条件があると伝え、ソノと一緒にプンニョン商会を訪れる。

プンニョン商会からの納品の件が無事解決したので、条件を聞きにきたソノに対してダルニムは、4年前の事件に関することだと言いだす。ソノはまた、ナムからある裏帳簿を渡され、武器を手に入れたと感謝する。

店内での会話を聞かれてしまったダルニムから、4年前の多くの出来事は誰かが意図的に仕組んだようだと言われ、ユギョンとセナは動揺してしまう。一方、ジェウクはセガンに、今後ダルニムに手出しするなと警告する。

プンニョン商会から食材が納品される初日に、何者かによってプンニョン商会の店が荒らされたと知ったダルニムは、店に急行。新聞には「チェゴ食品、一方的な契約破棄」という記事が掲載されてしまう。

ウンジョンから、嫁が引き継いできた指輪を渡されたセナは大喜び。本部長に復帰したソノが出社すると、机の上にはセナからのお祝いが置かれていた。一方、チェゴ食品を訪れたダルニムは、ボクナム会長と知りあう。

ソノは、ダルニムの携帯電話のストラップが4年前にセナの家の近くで拾ったものと似ていると気づき、ダルニムに会ってストラップを差し出す。セナと共にイランに挨拶しにいったソノは、ある発見をして驚がくする。

ジェヒの友人・ソネはソノと会い、ジェヒとセナの関係を話すために会社を訪問。だが、ソネはセナにある件で脅され口封じをされてしまう。ダルニムはセナとソネの会話を聞き、ジェヒの死の背景にある真相を知る。

ソノはダルニムから、店に就職したのは真実を知るためで、4年前の事件当日のセナの勤務記録が見たいと頼まれる。店のご飯を残している客が多いことに気づいたダルニムは、米が以前のものと違うと感じ始める。

チェゴ食品で発覚した産地偽装を調査していたセナが、犯人として連れてきたのが物流倉庫のキム・チョルミンだったためソノは驚く。キムは、内部の共犯者がダルニムであるとソノとセナに告白する。

ボクナム会長宅の前でセガンを呼び出したダルニムは、「産地偽装の事実を言わないと2人の関係を家族に話す」と迫るが、そこへソノが現れる。一方、ボクナム会長の提案で、予定どおり評価会が行われることになる。

評価会が始まり、見本の料理を味見して同じ料理を作るという課題がダルニムに与えられる。手際よく順調に料理を作っていたダルニムだったが、スープの味見をした時、味が感じられないことに気づいた。

セナを呼び出したソノは、評価会でダルニムの舌を麻酔クリームで麻痺させた証拠のメールを見せて難詰する。ダルニムは、事件現場に落ちていたブレスレットが自分の物ではないという証拠を掴むため宝石店へ行くが…。

スニが入院している介護施設に向かったイランは病室に入るが、すでに退院した後だった。部下から、ユギョンが4年前に脳の手術をしたという手術確認書を手渡されたイランは、不審に思いユギョンを訪ねる。

セナの言動が怪しいと感じたセガンは、強引にユギョンの部屋に入ると、スニがベッドで寝ていたため驚がくしてしまう。スニをダルニムのもとへ帰すべきだと主張するセガンに対し、セナは強固に拒む。

ソノの協力を得て、ユギョンの家に侵入してスニを捜していたダルニムだが、帰宅したユギョンに見つかってしまう。そんななか、ダルニムの顔を見せてあげたいと思ったセガンは、スニを店の前まで連れていく。

店の監視カメラに映っていた、スニを連れているセガンの映像を見たダルニムは、セガンがいるユギョンの家に乗り込む。二股をかけてルビと結婚したことをソノに知られたセガンは、帰宅したソノに必死に謝罪する。

ビラを配りながらスニを捜すダルニムは、バイクにひかれそうになるがソノに助けられる。ソノはダルニムに真実を明らかにしろと話す。一方、ダルニムがユギョンの家で拾った薬は、記憶を抑制するものだと判明する。

新商品の開発のためにソノとラーメン店を巡って帰宅したダルニムは、突然現れたセナに平手打ちをされてしまう。ダルニムはまた、自分からお金を盗んだグムスクが、店で男性と食事をしているのを見つけて捕まえる。

お金も行く当てもないグムスクから頼られてしまったダルニムは、ある条件付きで一緒に暮らし始める。新商品のヒントを得るためソンラーメン店を訪れたダルニムは、スープの味について店主に質問するが…。

セナからイランの致命的な弱点はないかと聞かれたユギョンは、イランが昔、妻子持ちの相手の子供を産んだが捨ててしまったと語る。ダルニムは、ユギョンの周辺の情報を探るため作戦を立て、グムスクに手伝わせる。

昔捨てた子供を捜そうと決心したイラン。ヘリはセナの命令で、ダルニムが作っている新商品のラーメンのスープとレシピを盗む。ソノはダルニムが作ったスープの味見をし、セナのスープと同じ味だったため不審に思う。

新商品のテスト当日、店の冷蔵庫が故障したためダルニムのスープは熟成させることができなかった。しかし、前日にソノへ家族用として渡したスープを使えるため、ダルニムは無事に新商品のテストを受けられる。

新商品に選ばれたお祝いとして、ジェウクから贈られた服を着て予約してもらった店に向かったダルニムは、ジェウクから指輪を渡される。ダルニムはまた、清掃員だと思っていた女性がチェゴ食品の会長だったと知る。

新商品の統括責任者になったダルニムは、初日から積極的に働き始める。ユギョンとビョンスが会っているのを目撃したソノは、疑念を抱く。すると突然、ビョンスがソノを訪ねて会社に現れ、あることを言いだす。

セナは、事件現場で落としたブレスレットをしている自身の写真が掲載された社内報を見つけた。ダルニムが広報室で社内報の元画像を確認している時、元画像を削除する方法を入手したセナが近づいてくる。

社内で新商品の試食会が行われている時、ライバル会社のフード＆トップ社から、ダルニムが開発した新商品と同じ商品が発売されるというニュースが飛び込んできた。これを受け、ソノはヘリを疑い始める。

新商品の発売が中止になったためダルニムは店に戻ってくる。そして、フード＆トップ社に忍び込むことに成功したダルニムは、偶然会ったヒョン理事に頼んでソンと話すことができたが、徒労に終わってしまう。

ダルニムがフード＆トップ社の前で、レシピを盗まれた証拠となる録音ファイルを記者たちに聞かせ始めると、そこへ突然イランが現れた。そして、イランが持っていたチェゴ食品の株の半分がセナに譲渡される。

両家の顔合わせを兼ねた食事会に向かっていたソノは、入院していたソン社長の意識が戻ったとの連絡がダルニムから入ると病院へ急行する。一方、ヒョン理事からレシピ流出の件で警告されたボクナム会長だが…。

イランの誕生日会にダルニムと共に現れたソネは、ジェヒとセナは不仲だったと話すが、イランは全く聞き入れず、激怒してコップの水をダルニムにかけた。一方、ユギョンとセナはイランの娘だというムンジュと会う。

イランが持っている実の娘の目印となる産着の写真を見たセガンから、ダルニムの産着と同じだと言われたユギョンとセナは、ダルニムの家に忍び込んだ。そしてセナは、ダルニムが味見に使用したスプーンを盗む。

ユギョンの家に来たイランはDNA鑑定結果の書類を差し出し、娘を見つけたのになぜ隠すのだとユギョンたちを詰問。セナには、ダルニムがイランの実の娘であることを隠して、チェゴ食品の株を手に入れる策略があった。

ムンジュは、イランの家で娘としての新たな生活を始める。仕事を放り出してまでスニを捜しているソノを、セナは「今すぐやめなければセガンとダルニムの関係を家族全員に話す」と脅し、これをダルニムが目撃する。

ダルニムはソノに、セナの脅しに屈して結婚せずに正しい選択をしてほしいと告げる。店でセナと偶然会ったソネは結婚式の招待状を投げ捨て、「ジェヒのためにも必ず結婚は阻止する」と言って立ち去る。

実の娘ではないとイランに告白することができなかったムンジュはセナから、あなたは私の操り人形よと言われる。ダルニムは、酒に酔って店に来たムンジュが持っていたDNA鑑定結果の書類を見るが…。

ダルニムからムンジュは実の娘ではないと知らされたイランは、謝るムンジュを家から追い出す。一方、チェゴ食品の株を譲ると言ってイランから差し出された封筒の中身を見たユギョンとセナは、衝撃を受ける。

ダルニムの産着がイランが持っていた産着と同じだったため、ジェウクはダルニムの歯ブラシを使用してDNA鑑定を依頼した。一方、チェゴ食品のネット広告に、スニと思われる写真が情報提供者から送られてくる。

ダルニムから指輪を返されたジェウクは、去ろうとする彼女を抱き締め、結ばれない運命だとしても好きになったことは後悔しないと心の中でつぶやく。一方、ゴボンはセガンがダルニムを捨ててルビと結婚したと知る。

ダルニムが実の娘だと知ったイランはダルニムから、いくら妨害しても必ずスニを見つけ出すと言われて泣き崩れる。そしてイランは、ダルニムに罪を着せたユギョンとセナに、「一生刑務所暮らしをさせてやる」と言う。

海外に逃亡を図ろうとしていたユギョンとセナは、私文書偽造詐欺未遂などの容疑で警察に緊急逮捕されてしまう。その後、警察署でセナと面会していたイランの携帯電話に、突然スニの動画が送られきた。

イランはスニを救うためにセナの要求に応じて、自身が所有するチェゴ食品の株を譲渡してしまう。一方、ユギョンに頼まれて公園に来たグムスクが、指示されたベンチに渡された紙袋を置くと、そこへビョンスが現れる。

スニは4年ぶりにダルニムと無事再会を果たしたが、断片的な記憶しかない状態だった。病院で診察を受けたスニは、解離性健忘と診断される。一方、ジェウクはソノに、ダルニムを諦めるしかなかった経緯を話す。

イランの家で暮らすことになったスニとダルニムだったが、ユギョンに脅された家政婦によってスニの食事に薬を混ぜられてしまう。イランはスニの手を握り、ダルニムを心の美しい娘に育ててくれたことを感謝する。

ソノから心の中にいるのはダルニムだと告白されたセナは、自身の全てを懸けてソノの気持ちを取り戻すと言い残して立ち去る。一方、セナはチェゴ食品に熟成技術を譲渡したのがダルニムの父親だったと気づく。

ソノから特許権の譲渡に関して聞かれたゴボンは、セナの言うとおりで盗んだレシピだと知っていたが、会社が危ない状態だったため仕方なかったと説明する。ソノはセナから脅され、2人の結婚を公表するよう迫られる。

イランから、ダルニムの無実を証明するためにセガンに利用されたことを明かしてほしいと頼まれたジョンフンは、何か明確な証拠を掴んでほしいと提案する。一方、ダルニムは墓参りをし、天国の父親に決意を話す。

ダルニムとの過去がばれてしまったセガンは、激怒するボクナム会長の前にひざまずいて謝罪する。ソノから、特許権の譲渡に関することは解決すべき問題だと言われたボクナム会長は、罪を公にする覚悟を決めた。

ダルニムは、セナから渡された特許権譲渡契約書を見せながら、父親の技術を盗んで死に追いやったのかとボクナム会長を問い詰める。記者会見を開いたボクナム会長は全てを明かし、責任を取って辞任すると語る。

ダルニムと会っているソノを連れ戻すためルビが店を訪れるが、ジェウクからダルニムとセガンの過去を知らされて激しく動揺。ルビは帰宅したセガンを追い出してしまう。一方、ソノはダルニムに自分の想いを語りだす。

店の前で倒れたルビを救急車で病院に運んだ後、自宅に連れて帰ったダルニムとジェウクは、ルビが妊娠したと家族に告げる。ルビの妊娠を知ったセガンは彼女に会いにいくが、離婚届を投げつけられる。

セナとセガンをわなにかけて社内報の元画像のデータを入手したダルニム。約束どおり記者会見を行うことになったジョンフンがチェゴ食品に来ると、待ち構えていたセナによって連れ出されてしまう。

ダルニムの父親の命日にイランの自宅を訪れたボクナム前会長はダルニムに、チェゴ食品を守ってほしいと頼む。スニの血液から記憶抑制剤の成分が検出され、ダルニムのにらんだとおり家政婦の仕業だと判明する。

ダルニムは新商品開発のプロジェクトに参加することになり、ジェウクの協力を得て考えた新商品をソノに提案する。プロジェクトには人員が必要だと思っていたダルニムは、ソース開発の担当者としてヘリを誘う。

イランは帰国したビョンスを捕まえるため、グムスクに知らせたビョンスの新しい電話番号から位置情報を追跡するよう部下に指示をする。ダルニムはセナに、他人を犠牲にして得た地位は長続きしないと告げる。

ルビはセガンが交通事故に遭って病院に運ばれたとウンジョンから知らされ、病院に駆けつける。一方、グムスクと会っていたビョンスは、イランの部下たちに捕まってしまいイランの自宅に連れてこられる。

ダルニムは、スニから実の母親がイランであると告げられるが受け入れられない。ひざまずいて泣きながら謝るイランに対してダルニムは、「流産させた人が自分を捨てた人だなんて」と激しく問い詰める。

ダルニムの無実を早く証明したいイランはソノに、自らも関わったフード＆トップ社の買収の際に、セナが公金を横領したことを暴いてほしいと頼む。ダルニムは、スニは自分で守るとイランに告げて家を出ていく。

レシピ流出の件で逮捕されたヒョン社長と面会したセナは、イランの足かせを教えてくれたら釈放させると語る。そしてヒョン社長は、釈放させるからセナが共犯だと供述してほしいというイランからの提案を断る。

イランが検察に自首したと聞かされたダルニムは、過ちを犯したなら償って当然だと冷たく正論を言う。イランは面会に来たジェウクに、罰を受けるまではダルニムの前に立てない気がしたと、母親としての気持ちを話す。

セナと手を組むことを決断したジェウクは、新商品開発のプロジェクトの統括責任者に就いて周囲の人々を驚かせた。セナと手を組んだことが理解できないダルニムに、説明してほしいと言われたジェウクだが…。

ジェウクはソノに、セナと手を組んだのはセナを捕まえるためで味方からだます必要があったと語る。そして、セナがダルニムとソノを陥れ、見積書を改ざんして開発費を横領するつもりでいることが判明する。

ドライブレコーダーを確認したルビは、ジェヒの別荘で車にぶつかるセナが映っていたため驚がくする。イランの家でユギョンと会ったソネは、セナがジェヒを看病したのは完全犯罪のためだったのではと問い詰める。

セナが横領の罪をダルニムたちに着せた上に、ヒョン社長に渡す金も盗む一石二鳥を狙った計略に出ると知ったソノ。家の中でユギョンとビョンスの会話を聞いたルビは、ジェヒの事件と関係がありそうだと怪しむ。

ダルニムとソノはセナから奪ったメモリーカードを確認するが、ドライブレコーダーの映像ではなく携帯電話のデータだったため落胆する。だが、ソノはセナが逃げる際に本物のメモリーカードを捨てていたことに気づく。

新商品の最終試食会でダルニムたちは、ヒョンフード関連会社からの食材や設備の費用が水増し請求されていたと告発し、セガンとセナの懲戒解雇を求めた。そしてダルニムは、解雇されたセナに代わってチーム長になる。

警察署からセナに対する出頭要請通知書が届いたため、セナたちが困惑していると、ダルニムとイランが突然現れる。ダルニムは、ジェヒの事件の証拠となるドライブレコーダーの映像を見せ、セナたちを問い詰める。

スニは、セナの策略で拉致されそうになったところを、ダルニムとジェウクに助けられる。記憶が戻ったスニから事故の詳細を聞いていたイランは、「セナが別荘と病室で二度もジェヒを殺したんだ」と泣き叫ぶ。

スニが携帯電話で撮影した、ユギョンとセナがジェヒの事件について話している動画が、突然セナの携帯電話に届く。一方、ダルニムたちは、ジェヒが入院していた病院の監視カメラの復元された映像を確認した。

嫌疑不十分で逮捕状の申請が棄却されたため、出社してきたセナと会ったダルニムは落胆するが、新たな証拠を捜すことを決意する。セナは、携帯電話にスニが撮影した動画を送ったのはビョンスだと疑い、行動に出る。

会社の階段で突き落とされそうになったダルニムが犯人を捜していると、隠れていたセナを発見。激怒したダルニムから問い詰められた後にソノからも、恥を知らない人間で軽蔑すると言われたセナだが…。

スニの携帯電話を奪うためグムスクが人質に取られたと知ったビョンスは、彼女を解放させるためセナと交渉をする。セガンはゴボンから、罪が公になり恥をかきたくなければルビとの離婚届に印鑑を押せと迫られる。

セナは、グムスクとの交換で手にしたスニの携帯電話を川に捨ててしまう。スニから、ダルニムの無実を証明できた携帯電話を何でセナに渡したと詰問されたビョンスは、グムスクを助けるためだったと泣きながら言う。

ダルニムは、セナが盗もうとしていたダルニム宛に届いたUSBを確認したところ、空のUSBだったため疑念を抱く。新商品が成功したため、理事たちと一緒に工場へ激励にいったセナは、ひそかにある行動を起こす。

チェゴ食品のホームページの掲示板に、新商品を食べて食中毒になったという苦情が入る。ジェウクは原因を調査したソノから、生産過程の問題で、ある日に出荷された物にだけ食中毒菌が発見されたと報告される。

セナが工場の熟成室で何かをした可能性が高いと考えたソノ。そして、セナが工場を視察した日の監視カメラの映像を確認したダルニムは、セナがチーム長のIDカードを使って熟成室に入ったと確信する。

セナはシルラグループのイ専務とチェゴ食品の売却に関する交渉を行い、合意に至る。一方、緊急理事会が開かれ、チェゴ食品の売却が決議されると知ったダルニムたちは、売却を阻止するために動きだす。

緊急理事会でチェゴ食品の売却が可決され、激怒したソノはセナを激しく問い詰める。一方ビョンスは、スニが撮影した動画のコピーを、セナが手に入れたチェゴ食品の株の売却代金と無事に交換するが…。

ダルニムに動画のマスターデータを渡したビョンスは、ユギョンの指示で偽証したと警察署で自白し、涙を流す。ダルニムとソノはヒョン社長に、食中毒がセナの仕業だという証拠を手に入れてほしいと頼む。

チェゴ食品とシルラグループの売却契約締結式に警察が現れ、セナとユギョンが、ジェヒの殺人容疑とビョンスの殺人教唆容疑で逮捕される。だが突然、会場の電気が消えて非常ベルが鳴りだし、事態が一変する。

時期的に店のメニューの改良が必要だとソノから提案されたダルニム。ソノから、一体何がセナを変えてしまったのかと問われたゴボンは、ジェヒからソノを奪いたいという欲望がセナを深い泥沼にはまらせた答える。

ジェウクのポケットから指輪を取り出したダルニムは、指に指輪が光る日を待っているとジェウクから告白される。離婚届に印鑑を押したセガンは、面会しにきたルビに、残りの人生はルビと子供のために祈ると告げた。

苦しい逃亡生活を続けているセナとユギョンは、ソノがチェゴ食品の社長になり、就任式が本日行われることを新聞で知る。会社の前に現れたセナは、横断歩道を歩くダルニムに向かって盗んだ車を急発進させる。

ユギョンはイランの家の金めの物を盗み、セナと密航するために待ち合わせ場所へ向かう。だが、ジェウクの尾行に気づいたセナは逃げてしまう。イランの家に連れ戻されたユギョンは、母親失格だとイランに責められる。

ソノの容体が急変して一時心肺停止になるが、奇跡的に回復する。警察に捕まって取り調べを受けるセナは、ユギョンとセガンから自白するべきだと説得されるが、全く聞き入れず潔白だと言い張る。

見舞いに来たジェウクはソノから、命を投げ出してまでダルニムを助けたから諦められなくなったと言われて困惑する。一方、ジェヒ殺害事件に関する裁判が行われ、セナは検察が提出した全ての証拠への関与を否認する。

再審請求の判決日に裁判所を訪れ、裁判長から無罪を宣告すると告げられたダルニムは涙を流す。一方、刑務所内の食堂で、ユギョンはセナから自白したことを問い詰められ、なぜ私を産んだのかと言われるが…。

海外研修へ行く決意をしたダルニムは、ジェウクから理解を得ることができないまま旅立つ。面会に来たソノから、時間が流れてまた会うことがあれば許せるだろうから生きるんだと言われたセナは、面会後に泣き崩れる。