熱血司祭

司祭のキム・ヘイルは、村人をだます偽祈祷師を捕獲。ヘイルは偽祈祷師から、黒幕が金貸しのオ社長だと聞き乗り込むと、何人ものオ社長の部下に囲まれる。しかし、ヘイルはそれをもろともせず全員を倒すのだった。

暴力沙汰を起こし、クダム聖堂の神父イ・ヨンジュンのもとにやって来たヘイル。ヨンジュンはヘイルとの再会を喜び、温かく迎え入れた。しかし、憤怒調節障害をわずらうヘイルは、わずかなことで切れてしまい…。

デモ隊の1人が、テボム貿易社長のファン・チョルボムに殴られそうになり、ヘイルが止めに入った。そこへ、チョルボムを心配した刑事のク・デヨンが駆け寄ってくる。市民を守らないデヨンに対しヘイルは…。

ヘイルは、チョルボムの聖堂への立ち入り禁止を訴えるが、ヨンジュンは聞く耳を持たない。一方、新人刑事のソ・スンアは、チョルボムの部下たちの取り調べを行うが、班長から釈放するように命じられる。

ヨンジュンの死に対する警察の対応に怒ったヘイルは、警察署でデヨンを殴り留置所に入れられる。そこにヨンジュンの事件の担当検事パク・キョンソンがやってきた。彼女はヘイルを釈放し、ある忠告をする。

遺体安置室をスンアと見張っていたデヨンは、通り過ぎる怪しい職員と靴を履いた死体を不審に思う。スンアには黙って職員の後をつけると、その正体はヘイルだった。デヨンは報告しようとするがヘイルに見つかり…。

ヘイルはチョルボムを表彰する授賞式に乱入し、チョルボムたちを挑発した。!授賞式後、チョルボムはヘイルについて調べるよう部下に命じる。そんななか、聖堂の主任神父にハン・ソンギュ司祭が任命される。

チョルボムは、自分に言いなりのメガク教教主キ・ヨンムンを福祉施設の管理者に就かそうとする。一方ヨンジュンの遺品整理をしていたヘイルは、クダム区の要人に関する記事やヨンジュンの手記を発見する。

ヨンジュンの再捜査でタッグを組むことになったヘイルとデヨン。しかし、初日から怒りの感情を抑えられないヘイルにデヨンは振り回されてしまう。一方キョンソンは、教皇を味方につけたヘイルが疎ましく、いら立つ。

ヘイルの言葉に良心を動かされたキョンソンは、財閥御曹司の身代わりとして実際より重い罪で起訴した青年の刑期を短くすることを決心。聖堂では、肉まんを食べさせようとしてくるヘイルに、ソンギュたちは困惑する。

ヘイルとスンアは2人の証人を確保することに成功。そんななか、ヘイルは福祉施設の管理委託を撤回する連絡を受け、急いで聖堂へ向かう。スンアは1人で証人を移送するが、突如ロシア人に襲撃されて証人を奪われる。

元相棒、イ・ヨンチョンの命日に納骨堂を訪れたデヨンは、今のやるせない気持ちを吐露。一方、起訴した青年が自殺未遂を図り、キョンソンは世間から非難の的となる。彼女は上司からの信頼を失ってしまった。

ヘイルとチョルボムは殴りあいになるが、人が来たため中断。ヘイルはヨンムンのもとを訪れ、福祉施設を諦めるよう忠告した。一方、キョンソンはスンアから情報源を聞き出そうとするが、口を割ることはなかった。

ヘイルの常人でない強さが気にかかるチョルボムは、ヘイルについて再度調査をすることに。そんななか、聖堂では福祉施設の運営引き渡しが決定した。不正給食のせいで意識不明となった施設の子供が退院を催促され…。

ヨンムンたちは、ヘイルが暴力を振るう様子の撮影に成功して喜ぶ。しかし、撮影した携帯を施設に落としていったため、ヘイルは事なきを得る。一方、地方に左遷されたキョンソンは、ある人物に押しかけられる。

チョルボムから脅迫されているデヨンは、ヘイルの邪魔をすることになったが、子供を救おうとしているヘイルを見て助けずにはいられない。一方キョンソンは、国情院の知りあいからヘイルについての調査結果を受ける。

ヘイルたちは不正給食業者と区職員の癒着を暴き出した。焦ったクダム区長、チョン・ドンジャは会見を開くが、そこに現れたヘイルの挑発に乗ってしまう。そして、組織的な犯罪だった場合は区長を辞任すると宣言した。

帳簿を盗んだ人物をデヨンに吐かせようとするチョルボムだが、デヨンはどれだけ脅されても口を割らない。そんななか、不正給食業者事件の令状が却下され、ヘイルが抗議しに行くと、そこにキョンソンが現れる。

ヘイルはチョルボムに殺されかけるが、デヨンが通報したおかげで救われた。一方、不正給食業者の事件をうまく不問にしたキョンソンは、上司のカン・ソクテ検事から仲間になることを誘われるが、時間が欲しいと言う。

ヘイルたちは、チョルボムの別荘でヨンジュンが殺害された可能性があるとして、別荘を調査することに。一方、チョルボムと鉢合わせたキョンソンは、カン検事からヨンジュンを始末したのはチョルボムだと聞き…。

別荘でキョンソンと鉢合わせたヘイルは、彼女を気絶させデヨンと逃げ出す。しかし、スンアのもとに別荘で盗難が発生したため集合するよう連絡が入る。デヨンが窃盗に見せかけるためとっくりを盗んでいたのだった。

ヘイルの顔の下半分を隠してみたキョンソンは、ヘイルが別荘の侵入者だと確信。一方、カン検事たちは邪魔なパク・ウォンム議員の殺害することに。偶然その計画を知ったヘイルは、パク議員を救うために行動を起こす。

パク議員を救うが犯人に間違われ逮捕されそうになったヘイルを何とキョンソが救出。ヘイルは、彼女のおかげで逃げ切ることができた。一方、パク議員の殺害に失敗したチョルボムはひどく叱責されてしまう。

クダム警察署のナム・ソック署長が不正に収賄しているクラブについて調べていたキョンソンは、ナム署長だけでなくカン検事たちも関わっていることを知る。さらにそのクラブでは公然と麻薬の売買が行われていた。

自殺を図った青年の見舞いに行ったキョンソンは帰宅後、何者かに襲われるが間一髪のところでヘイルに助けられる。ヘイルは、パク議員とキョンソンを襲った犯人について調べるため、ある人物を訪ねる。

デヨンからクラブの悪行を聞いたヘイルは、クラブを壊滅させることに。一方、キョンソンは自分を殺害しようとしたのが、麻薬漬けの財閥御曹司、キム・ゴニョンだと知る。復讐のためにヘイルと手を組もうとするが…。

信者・ソンサクの貢献で、ヘイルたちはクラブにいた大勢の麻薬犯の逮捕に成功。そして、キョンソンはその場で捕まえたゴニョンを殺人教唆罪で逮捕する。その頃、チョルボムはふたり組に後をつけられていた。

実行犯2人を乗せた偽の護送車内では、ソンギュたちは犯行内容を自白させようと誘導するもうまくいかない。一方、殺人教唆の証拠を掴むためキョンソンたちは、ディアブルのボス・アントンに偽の情報を流し…。

実行犯の2人とアントンが自白して一件落着と思った矢先、チョルボムの部下・ゴヌが自首したことで事態は急変。デヨンたち捜査1課2班は処分を受け、さらにヘイルも過去が露呈し司祭の地位が危うくなる。

ヘイルとデヨンは、ナム署長の犯罪を立証できる会計ファイルを入手するため賭博場を訪れる。ヘイルはいつもどおり力任せに会計ファイルを手に入れようとするが、オグァンドゥから賭け事での勝負を挑まれる。

会計ファイルを賭けた勝負開始早々、チョルボムが仕込んだ賭博師はいかさまがばれて退場となる。勝負は元天才いかさま師のシスターと、オグァンドゥの一騎打ちとなるが、シスターは2連敗してしまい…。

過去の出来事を世間に知られ非難を浴びるヘイルは、修道会からアルゼンチンへの布教活動を命じられる。さらに、ヨンジュンの事件の再捜査も終了するよう言い渡され、再考が通らないことを聞いたキョンソンは…。

情報員時代の元上官、イ・ジュングォンにより仲間が重傷を負わされたヘイルは、彼のもとを訪れて殴りつける。滅多打ちにされながらもヘイルを挑発するジュングォンは、さらに自分はヨンジュンの事件の証人だと言う。

金庫から大金を移動させる日に、チョルボムは大金を自分の物にすべく大勢の部下を潜ませ、カン検事はジュングォンとキョンソンを同行させる。そして金庫が開けられた瞬間、ジュングォンがチョルボムに銃を向けた。

酸素を排出する金庫に閉じ込められ、ヘイルたちの意識は遠のいていた。その時、コザエフが金庫の壁を破って現れる。そして脱出したヘイルは、大金を手に入れたジュングォンに連絡を取り、奪いにいくと言い放つ。

弁護士に扮したソンギュはチョン区長に接触し、真実を語るよう説得し、真実を聞き出すことに成功する。一方、ヘイルたちは追跡装置が示す場所に到着。しかし、そこにジュングォンの姿はなく、2体の遺体があった。

ジュングォンに重傷を負わされたソンギュは一命を取り留めるも、回復の見込みは低いと医者から言われる。目の前でソンギュを失いかけたヘイルは、周りの人たちを守るため、修道会に脱会申請書を提出する。

ジュングォンの居場所を突き止めようと奔走するヘイル。そんななか、スンアから送られてきた映像を見たヘイルは、チョルボムのもとを訪れて強襲。映像にはチョルボムの部下がヨンジュンを運ぶ様子が映っていた。

ヘイルが来ると察知したジュングォンは、シスターを人質に取り大勢の手下を用意。そんな状況にもかかわらず、ヘイルは次々と敵をなぎ倒していく。そして、ジュングォンとヘイルは一騎打ちとなり…。

一連の事件の首謀者を全員捕まえたヘイルたち。そんななか、意識不明だったソンギュが目を覚ます。全てを終えたヘイルは司祭を辞めることを決意。キョンソンは今までの罪を償おうとし、デヨンは刑事を辞職する。