愛はぽろぽろ

調理師になることを夢見るパンウルは、港町の食堂で働く22歳。父親のジャンホは水産会社に勤務し、彼女を1人で育ててきた。娘の将来が心配なジャンホは大学進学を希望するが、パンウルは料理に夢中だった。

食堂の仕入れ先である魚市場でジャンホに会ったパンウルは、体調が優れないため薬局へ立ち寄る。パンウルの恋人・ドンジュンは、港町にある知人の別荘に宿泊していたが、その日は実家のあるソウルに帰っていた。

妊娠が判明して動揺するパンウルは、ふとしたことでジャンホに妊娠を知られてしまう。相手の男性への怒りが収まらないジャンホは、パンウルの恋人・ドンジュンが宿泊する別荘へ出向こうとするが…。

飲酒運転で人をはねたチェリンは、継母のヨンスクに助けを求める。実の母親の死後、医学博士である父親・ヨンモクが美容師だったヨンスクと結婚するが、チェリンはヨンスクを母として受け入れられずにいた。

豪雨の夜、車にひかれたジャンホは命を落とす。父親を失い悲しみに暮れるパンウルは、父親を車でひいた犯人を捜し出そうとドンジュンと共に事故現場に足を運び、そこでチェリンの継母・ヨンスクと遭遇する。

パンウルと結婚したいドンジュンは、両親に彼女が妊娠したことを告げる。ドンジュンの母・スンボクはどうしても2人の結婚を許すことができず、ひとりパンウルが働く食堂へ行き、彼女に息子と別れるよう懇願する。

結婚のことで母親と口論になり、ドンジュンはソウルの家を出てパンウルのもとへ向かった。すでに彼の母親と顔を合わせていたパンウルは、ドンジュンの結婚の意志が固いことや彼が家を出てきたことを知って困惑する。

ドンジュンの両親と話しあったパンウルは、彼をソウルに残して港町に戻る。町の人に祝福されるパンウルだが、ドンジュンの母親・スンボクに結婚を強く反対されたままであることを言えず、幸せな妊婦を装うのだった。

スンボクから許可が下り、晴れて結婚が決まったパンウル。一時は判事になるための研修を受けないとまで言ったドンジュンだが、パンウルと一緒に暮らせることになり、2人は今後の生活に大きな希望を抱いていた。

アメリカに留学することになったチェリンは、継母のヨンスクと共に韓国を離れる。一方、ウヒョクは心臓に疾患があることが判明。ヨンモクが勤める病院を訪れると入院を勧められるが、彼は自宅での療養を希望する。

ドンジュンに脳死の可能性があることを知り、彼の家族は大きなショックを受ける。ドンジュンの兄・ドンミンは、弟に臓器提供の意思があることを知っていたため、心苦しく感じながらもそのことを父親に伝えた。

ドンジュンに先立たれ、身重のパンウルが頼りにできるのはドンジュンの家族だけだったが、ドンジュンの父親・ゲヌンから家を出ていくよう言われる。ゲヌンにとって、パンウルの将来などを思っての苦渋の選択だった。

何者かに連れ去られようとしたチェリンを守るためにヨンスクは腕を撃たれ、娘と妻を心配したヨンモクは渡米する。一方、チェリンの元恋人・サンチョルは、BHグループに就職しウヒョクの助手として働くことになった。

ドンジュンの父親・ゲヌンが、息子の命日にヨンモクが勤務する病院にやってきた。ヨンモクから、心臓の提供を受けたレシピエントが元気だと聞かされ、ゲヌンは複雑な気持ちを抱きながらも安堵するのだった。

BHグループの戦略開発部で新たな料理の開発を任されていたアルムは、パンウルが働く食堂を訪れ、メニューに載っているある料理に注目する。一方、就職活動中だったチェリンがBHグループに入社することになった。

パンウルと彼女の息子・ビョルのために帽子を買い、パンウルに手渡すサンチョル。彼は同じ家で家族同然に暮らすパンウルにひそかな恋心を抱いている。ドンミンと彼の妻・ジヨンもまた、ゲヌンの家で暮らしていた。

自らが考案したレシピをアルムに盗まれたと確信したパンウルは、その証拠としてアルムの署名を入手しようと奔走する。一方、上司のウヒョクを恋人にしたいチェリンの前に、彼女の交際相手・ソンジンが現れる。

妻のジヨンをホテルの部屋に呼び出したドンミンは、一刻も早く母親にわが子の顔を見せたくて、子作りの解禁をジヨンに提案する。一方、パンウルが働く食堂にウヒョクが現れ、予期せぬ客の来訪にパンウルは戸惑う。

ヨンスクは同じ施設で育ったガンジャに声をかけられるが、偶然の再会を喜べず、彼女に人違いだと告げてその場を去った。一方、ウヒョクにスカウトされたパンウルは、大企業への入社をスンボクたちに勧められる。

ウヒョクが本部長として勤務する会社に入社したパンウル。子育てと仕事で忙しい日々を送るパンウルだったが、同じ部署に所属するチェリンは彼女のことが気に入らず、ことあるごとに苦言を呈するのだった。

臓器を提供したドナーの家族とレシピエントが集う登山の会に、ドンジュンの父・ゲヌンが参加する。その会には偶然にも心臓移植手術を受けたウヒョクも参加し、彼とゲヌンはふとしたことがきっかけで言葉を交わす。

BHグループのオ会長の家を訪れたヨンスクは、ここでガンジャが家政婦として働いていることを知りがく然とする。そして再びガンジャのことを知らないと主張するが、ガンジャに脅されて自らの嘘を認めてしまう。

店舗で使用する食器の下調べにウヒョクと出かけたチェリンは、想いを抑え切れなくなり、彼にキスをして交際を願い出る。部下の思わぬ告白に戸惑いつつも、ウヒョクは「期間限定」を条件に交際を承諾する。

市場でスリを見かけたパンウルが犯人を追ったところ暴力沙汰に発展し、彼女とウヒョクは犯人の男と一緒に警察署で事情を聞かれることになる。スリを働いた男は犯行を否定した上、ウヒョクに殴られたと主張する。

暴行罪でスリの男に訴えられたウヒョクが示談金を支払ったことを知ったパンウルは、責任を感じて半額を分割で払うとウヒョクに伝える。しかし彼は示談金をはした金と表現し、真剣に悩むパンウルの気持ちを傷つけた。

ウヒョクとのデートで香港のレストランへ行くことになったチェリンが、待ちあわせ場所で待ち続けるが、彼は一向に姿を現さない。電話にも出ない彼を心配したチェリンは、オ会長に連絡するが…。

新メニュー開発に向け、参考になりそうな店を巡ってリサーチを行いたいと考えたパンウルは、サンチョルを夕食に誘う。彼女に想いを寄せるサンチョルは仕事を早く切り上げ、パンウルに付き合うのだった。

ふとしたことがきっかけで、ある料理店の敷地内に停車していたトラックの荷台に乗り込んだパンウルとウヒョク。そのトラックは発車してしまい、2人は誰にも連絡できないまま見知らぬ土地へと連れていかれる。

ドンミンとジヨンの間に子供が産まれることを望むスンボクが、子宝に恵まれるという男性用のトラ柄の下着を入手する。しかし、パンウルの息子・ビョルがこの下着を見つけて気に入ってしまい、手放そうとしない。

新メニューの審査会でライバル同士になったパンウルとチェリン。それぞれが考案した料理を会長や社員が試食し、商品としての完成度を審査するのだが、2人が調理場で準備をしている最中にトラブルが発生する。

ウヒョクにコーヒーをごちそうしようとしたパンウルが小銭を床にまき散らしてしまう。一緒に小銭を拾おうとしたウヒョクが意図せずパンウルの体に触れると、彼はこれまでに感じたことのない鼓動の乱れを感じる。

ウヒョクがパンウルに靴を贈ったことを知ったチェリンは、パンウルに激しく嫉妬する。また、自分との交際に対し積極的な態度を見せないことも不満だったチェリンは、ウヒョクとのデート中に胸中を明かす。

ゲヌンが定年で退職することになり、スンボクは夫のために家族みんなで退任式に参席したいと考える。だが、パンウルやドンミン夫妻、サンチョルら全員に断られてしまい、スンボクは夫を気の毒に思い悲嘆に暮れる。

将来は自分の店を持ちたいサンチョルは、料理を教わるためパンウルが出張している店へ行き、彼女が新たに開発しているメニューを試食することになる。そんななか、ウヒョクが突然現れて朗報をもたらす。

新しいメニューを開発中のパンウルは店舗に足しげく通っていた。一方、パンウルを異性として意識し始めたウヒョクは、彼女が本社に顔を出さないことを不満に思い、メニュー開発の進展を毎日報告するよう命じる。

定年退職をし、毎日家で過ごすゲヌンは食料の賞味期限でスンボクと喧嘩になり、家は険悪な空気に包まれる。ささいなことが原因でなかなか仲直りできない2人を前に、パンウルやドンミンたちはやきもきする。

女性経営者が集うバザーにウヒョクの母親・オ会長がチェリンを誘う。会場で未来の嫁と紹介されたチェリンは舞い上がり、帰宅するとすぐに家族に報告。娘の結婚が決まったかのように両親も喜ぶのだった。

ウヒョクの結婚相手としてオ会長に認められたチェリンは、ウヒョクが家にいないことを知りながら母親である会長に取り入るため、贈り物を持参して休日に家を訪ねた。その頃、ウヒョクはあるレジャー施設にいた。

ウヒョクの気持ちをどう受け止めたらいいのかわからないパンウルは、距離を置こうと直営店への異動を願い出た。パンウルへの想いを諦めたウヒョクだが、自分の気持ちが本当だったことをパンウルに告げる。

2カ月の期間限定でチェリンと交際を続けてきたウヒョクは、この先もチェリンにときめきを感じないと思って別れを切り出す。チェリンは渋々これを受け入れる一方、オ会長にはまだ報告しないよう懇願する。

ウヒョクがパンウルの勤める店舗を訪れると、パンウルが意識を失って床に倒れており、すぐに抱きかかえて病院に運ぶ。医師は、一酸化炭素中毒で命に別状はないが、脳に損傷を負っている可能性があると言う。

展示会で美術鑑賞を楽しむチェリンとオ会長。オ会長が、美術鑑賞の手配をしてくれたチェリンに食事をごちそうしたいと伝えると、チェリンは自分が同席することを隠してウヒョクを呼ぶようオ会長に頼む。

チェリンが会社の駐車場で車に乗ろうとすると、男が声をかける。彼はチェリンが留学時代に交際していたソンジンで、チェリンに一方的に別れを告げられたことに納得がいかず、再び彼女の前に姿を現したのだった。

ウヒョクはパンウルの不在中に彼女の家を訪問。ビョルが突然の訪問を喜んだため、スンボクは嫌々ながらも彼を招き入れる。そしてパンウルが帰宅すると、ビョルとウヒョクが甘酒を飲みながら談笑していた。

オ会長に用事を頼まれたガンジャが、初めてBHグループのビルを訪れる。大きな建物に圧倒され、ロビーでうろうろするガンジャの姿を見かけたパンウルは、知りあいに似ていると感じて声をかけるが…。

元気のないパンウルを笑わせようと、ウヒョクがふざけて気絶したふりをする。軽い気持ちのいたずらだったがパンウルはひどく動転し、愛する人を二度と失いたくないという自分の気持ちに気づかされるのだった。

ビョルがウヒョクと頻繁に会っていた。スンボクはパンウルとウヒョクが交際しているのではと不安を覚え、直接尋ねるとパンウルは交際を認めた。スンボクは裏切られたと感じ、パンウルに冷たく接するようになる。

ウヒョクの秘書・サンチョルが、ウヒョクと一緒ではなく1人で出社。ウヒョクとパンウルが交際を始め、2人で一緒に通勤するようになったからだ。それを知らないチェリンが、サンチョルに1人で来た理由を聞くが…。

ウヒョクはパンウルとの交際を彼女の義父母に認めてもらいたいと願い、家に来た。ゲヌンは歓迎するが、スンボクは戸惑った様子。そんな2人にウヒョクは、パンウルへの想いを素直に打ち明けるのだった。

ウヒョクのネクタイを直そうとするチェリンを目撃したパンウルは、嫉妬心からウヒョクに冷たく接してしまう。そんなパンウルの心境を察知したウヒョクは、期間限定でチェリンと交際していた過去を打ち明ける。

チェリンは、パンウルがウヒョクを誘惑していると思い込み、問い詰めるためビルの屋上に呼び出そうと計画する。そして彼女は、ウヒョクが書いたように見せかけた「屋上で会おう」というメモをパンウルに残すが…。

海外から来たバイヤーの接待として、チェリンが彼らを家に招き、さらに料理を作ってもらうためパンウルも呼び出した。これを知ったサンチョルは、チェリンの行為をパンウルへの嫌がらせと感じる。

パンウルとの交際をスンボクに認められ、大喜びするウヒョク。予想外のスンボクの対応にパンウルも驚かされる。そしてパンウルは、次は自分がウヒョクの家族に認められる番だと思うと緊張してしまう。

ジヨンが留学時代の先輩であるチェリンと会うため、チェリンの職場があるビルにやってきた。そこでジヨンは、義妹であるパンウルと偶然に顔を合わせ、パンウルとチェリンが同僚であることを初めて知る。

恋人であるパンウルをオ会長に会わせるため、ウヒョクはある計画を立てた。それは、パンウルの開発したメニューが人気になり会社の売り上げが増加したため、オ会長から直々に激励してもらうことだった。

ある音楽劇を鑑賞するため劇場に来たパンウルとウヒョクは、チェリンとウヒョクの姉・ウギョンに出くわしてしまう。パンウルとウヒョクが一緒にいることをチェリンが不審に思っていると、そこへサンチョルが現れる。

ヨンベがウギョンにプロポーズし、自分が演出する舞台の公演が終わった後に結婚すると彼女に言う。ウギョンの母親のオ会長は、ヨンベが歯科医に復帰することを望むため、ヨンベの義姉・ヨンスクに相談するが…。

パンウルの恋人が家に来たことを、ジヨンがチェリンに報告。その恋人の名前がパク・ウヒョクだと聞かされ、チェリンはがく然とする。そして、パンウルとの交際が事実なのかとウヒョクに直接聞こうかどうか思案する。

チェリンがパンウルのいる研究室にオ会長を連れてきて、オ会長に彼女を激励してもらおうとする。だが本当は、パンウルとウヒョクの交際を知り、パンウルへの当てつけとしてチェリンはオ会長を連れてきたのだった。

結婚を前提に交際し始めたヨンベとウギョン。両家が食事会で顔を合わせることになり、ヨンベの姪・チェリンも招待される。当日、チェリンがウギョンの家で料理の手伝いをしている時、ウヒョクが家に戻ってくるが…。

ゲヌンとスンボクが孫のビョルと一緒に居間でくつろいでいると、そこにジヨンと妙な格好をしたドンミンが現れる。夫婦で妊活中のドンミンは、妊婦の苦労を体験できる腹部の大きなスーツを着て四苦八苦していた。

ウヒョクがパンウルを家に招き、家族に恋人として紹介する。ヨンスクからパンウルが寡婦であることを聞かされていたオ会長は激怒し、パンウルがウヒョクを誘惑したと決めつけ、パンウルに暴言を吐く。

パンウルとの交際を知って以降、ウヒョクを避け続けるオ会長。ウヒョクは交際を納得させるため食事に誘い出そうと計画するが、どうしてもパンウルを受け入れられないオ会長は、息子の誘いを拒絶する。

新メニューの試食会で、パンウルは自らが開発した料理を披露することができた。彼女は試食会の直前に食材に問題があることに気づくが、ウヒョクやサンチョルのおかげで乗り切ることができたのだった。

スンボクが偶然ガンジャと出会い、写真で見たパンウルの母親の顔にそっくりだと感じ、ガンジャに名前を聞く。そして、帰宅したスンボクがパンウルに母親の名前を尋ねると、彼女は「チョン・ガンジャ」と答えた。

オ会長がパンウルを会長室に呼び出し、ウヒョクと別れてほしいと切り出すが、パンウルは首を縦に振らない。パンウルが呼び出されたことを知ったウヒョクが会長室を訪れると、オ会長は2人に交際を認めると告げる。

パンウルとウヒョクは、パンウルの渡米が決まったことをゲヌンとスンボクに報告するため、店で食事会を開く。ゲヌンとスンボクの到着を待ちながら、ビョルと3人で食事をしていると、そこへオ会長がやってきた。

なかなか子宝に恵まれないドンミンとジヨンは、不妊治療の専門医から話を聞こうと病院を訪れる。医師は2人に、ジヨンが自然に妊娠できにくい体質だと告げ、ジヨンは帰りの車の中で失望して涙を流す。

店舗で働くパンウルにオ会長から連絡が入る。会いたいと言われたパンウルが指定された店へ行くと、そこにチェリンも現れた。オ会長はパンウルに、「未来の嫁」と言ってチェリンを正式に紹介する。

保安課の男性社員に呼び出されるチェリン。新メニューの試食会でパンウルの食材を台無しにしたチェリンは、その証拠となる監視カメラの映像を男性社員に細工させて証拠を隠蔽し、彼に謝礼金も払っていたのだが…。

泥酔したドンミンが、帰宅するなりパンウルを呼び出す。荒々しい態度の彼に戸惑いつつ家族が話を聞くと、ドンミンは担当する番組のスポンサーであるBHグループが圧力をかけたため、番組を外されたのだと言う。

パンウルがいつものように店舗の厨房で働いていると、同僚のジュソンが困惑した表情でパンウルのもとへ駆け寄る。そして彼は、インターネットの記事にパンウルとウヒョクの写真が掲載されていると話す。

オ会長は手を尽くしてウヒョクとパンウルを別れさせようとし、そんな母親に対してウヒョクは「息子をやめる」と告げた。そしてウヒョクは、パンウルやサンチョルが暮らす家でしばらく世話になりたいと願うが…。

パンウルはウヒョクの検診に付き添い、ハン医師が勤務する病院に来た。診察室の前でウヒョクを待っていると、偶然ヨンスクが現れ、娘・チェリンの思いがウヒョクに伝わらないいら立ちをパンウルに激しくぶつけた。

家出をしてパンウルの家に身を寄せていたウヒョクだが、パンウルとの交際をオ会長に正式に認められて家に戻ることになった。その夜、パンウルの家族はウヒョクの送別会を開き、結婚を前提とした2人の交際を祝った。

同僚のアルムにタンブラーを渡されたパンウルは、中身の飲料を口にし、その瞬間に強い刺激を覚えた。やけどを負い味覚にも障害が生じていると診断されたパンウルは、料理人としての将来に不安を感じて落ち込む。

ヨンスクが経営する美容室で、激しく口論する姿をチェリンに目撃されたヨンスクとガンジャ。チェリンは2人が昔、同じ施設で暮らしていたことを知るが、この事実を隠してこれまでどおり会長の家に出入りする。

子供を諦め切れないドンミンとジヨンは、さらなる試練に見舞われる。ジヨンの子宮に妊娠を妨げる筋腫が見つかり、不妊治療を再開する前に、手術でその筋腫を取る必要があると医師に告げられた。

ウヒョクの家の家政婦であるガンジャを、自分の母親ではないかと考えるパンウル。これを受け、ウヒョクはパンウルとガンジャを2人きりにする機会を設けた。パンウルは恐る恐るガンジャに子供の有無を尋ねるが…。

子宮筋腫の手術を受けた後、家で休養しているジヨンをチェリンが見舞う。チェリンとBHグループの会社で顔を合わせたことがあるスンボクは、彼女がジヨンの大学時代の先輩であることを知って驚く。

ヨンベが演出するミュージカルを鑑賞しに、オ会長の家族とハン医師の家族が劇場を訪れる。そこにはパンウルとビョル、そしてガンジャもいた。そこでガンジャは、パンウルがヨンスクに意地悪される姿を目撃する。

味覚を失ったパンウルのためにサンチョルは漢方薬を煎じ、パンウルは不安な気持ちをサンチョルに明かす。その日、パンウルはオ会長から、海外進出の足がかりとなる料理のプロジェクトを担当するよう告げられていた。

母親と同居する形でヨンベとの新婚生活を始めたいウギョンは、ヨンベの荷物が近々家に届くことを家族に伝える。一方ウヒョクは、パンウルとの新婚生活の最初の1年は家族と別居したいとオ会長に話すが…。

スンボクがウヒョクに会うため職場を訪れ、ビョルをオ会長と同居させたくないと伝えると、そこにオ会長が姿を現す。スンボクと言いあいになったオ会長は、パンウルだけ嫁がせればいいと口にする。

ゴルフに出かける夫のハン医師を送り出そうとするヨンスクは、「同じ施設にいたジャンホと恋仲だったのか」と夫に突然聞かれ、ひどく動揺。これを否定したヨンスクは夫を送り出した後、ガンジャを呼び出す。

オ会長のもとを訪れたゲヌンは、パンウルと一緒にビョルを受け入れてくれるよう頼むが、断られてしまう。勤務中のパンウルはゲヌンから公園に呼び出され、ウヒョクとの出会いを大切にするよう言われるが…。

ウヒョクの家に出向いたパンウルは、ウヒョクと別れる決断をオ会長たちに告げる。オ会長と息子のウヒョクの仲を引き裂いてまで結婚したくないとパンウルは言い、オ会長は彼女に感謝の意を伝える。

チェリンは会長室で偶然スンボクを見かけ、そのことを研究室にいるパンウルに報告しにきた。パンウルとウヒョクが破局したにもかかわらず、オ会長の部屋にスンボクが現れたことにチェリンは不安を覚える。

サンチョルと食事をするため待ちあわせの店にパンウルが来たが、そこにはサンチョルではなくウヒョクがいた。パンウルとの復縁を願うウヒョクが、パンウルを呼んでもらうようサンチョルに頼んでいたのだった。

ガンジャに頼み事があるパンウルは、ビョルしかいないタイミングを見計らってガンジャを自宅に招き、「実の母親を捜してほしい」と頼む。その実の母がヨンスクだと考えるガンジャは、複雑な思いを抱くのだった。

公園で暴漢に襲われ、腕を負傷したパンウル。店主であるサンチョルは、パンウルの持ち場を厨房からレジに移動させる。そして、片腕しか使えないパンウルの髪をサンチョルが結ってあげていると、チェリンが現れる。

チェリンは、ウヒョクの心臓のドナーがパンウルの亡夫・ドンジュンかもしれないと考え、ドンジュンについて情報を集めていた。そしてヨンスクに、ウヒョクが手術を受けた日を調べてほしいと頼む。

ビョルの通う幼稚園の遊戯会に出席するパンウルとサンチョル。その帰りにゲヌンの経営する店に3人で寄ると、ゲヌンとスンボクがいた。サンチョルのパンウルへの想いを知り、スンボクは2人が夫婦になることを望む。

パンウルが考案したソースの試食会が行われることになり、その準備をするチェリンは試食会の会場を本社に近い店に決めていた。だがウヒョクは、ソースの考案者であるパンウルの店にするべきだとチェリンに伝える。

不妊治療のため部屋で休むジヨンに粥を持ってきたパンウル。着床にいいと言われる料理をジヨンに振る舞い、その会話の中でパンウルは、ジヨンが務める美容室の店長・ヨンスクがどんな人なのかをさりげなく尋ねる。

ある一件がチェリンの企てだと知ったウヒョクは、彼女を川のほとりに呼び出し激しく非難する。それでも振り向いてほしいと懇願するチェリンを残し、ウヒョクは立ち去る。そして、チェリンは自ら川に飛び込んだ。

サンチョルの誕生日をすっかり忘れていたスンボクは、出勤しようとするパンウルに声をかけ、サンチョルのためにサプライズパーティを開こうと提案する。そんなスンボクの計画に、パンウルも協力する。

カフェで男と話をするヨンスク。男はチョン・ボンスといい、かつてチェリンが交通事故を起こした際に乗っていた車を、ヨンスクが彼に処分させていた。ボンスは事故の証拠品をちらつかせ、ヨンスクに金を要求する。

チェリンの記憶を回復させるための治療に、ウヒョクの協力が必要と考えるヨンスクは、パンウルにウヒョクを説得してほしいと懇願。しかし、ヨンスクに冷たくあしらわれてきたパンウルは、二度と会いたくないと断る。

体調を崩して家で療養するチェリンのもとへ、叔父のヨンベと彼の妻・ウギョンがお見舞いにやってきた。2人は、ヨンスクがチェリンのために作っておいた粥を食べるよう勧めるが、チェリンは手をつけようとしない。

今日も店でパンウルと顔を合わせるサンチョルは、パンウルがドンジュンからもらった結婚指輪を着けていることに気づく。パンウルに自分の想いを伝えて断られたばかりなので、サンチョルは指輪を見て戸惑ってしまう。

過去の交通事故のことで、パンウルに責められる夢でうなされるチェリン。一緒に寝ていた母親のヨンスクに起こされて目を覚ますチェリンは、これまでの記憶喪失が全て嘘だったことを打ち明ける。

妻・ヨンスクの美容室に録音機を仕掛け、ヨンスクとガンジャの会話から、妻に実の子供がいることを知ったハン医師。彼は、「医者の妻」という座を得るため過去を隠して自分をだましてきたヨンスクを責める。

パンウルのネックレスを手にしたサンチョルは、それを見て驚く。ひき逃げ事故で死亡した父親が握っていたものだと答えるパンウルは、「ネックレスに刻まれたイニシャルの意味はわからない」と話すが…。

サンチョルにネックレスのことをしつこく尋ねられ、うろたえるチェリンはヨンスクになだめられ、必死でネックレスを偽装しようと試みる。一方、パンウルとサンチョルはひき逃げ事件の目撃者に会うことができた。

ゲヌンの店へ突然訪ねてきたウヒョク。アメリカ支社への転勤が決まり、最後の挨拶をしにきたと話すウヒョクはゲヌンに、パンウルとの交際を応援してくれたことへの感謝の気持ちを伝えるのだった。

ヨンスクは夫・ハン医師に無断で土地を売却しようと不動産会社を訪れる。一方、チェリンが持ってきたネックレスが偽物だと気づいたサンチョルは、チェリンがひき逃げ事件に関わっているとの疑いを強めていく。

ヨンスクに実の娘がいることを偶然知ったチェリンは、裏切られた怒りを彼女にぶつける。またハン医師も、事実を娘に知られたことでしヨンスクを罵る。一方、ウヒョクは弁護士からひき逃げ事件に関する新情報を得た。

ひき逃げ事件の犯人がチェリンだと確信したサンチョルは、証拠となるいくつかの事実を突きつけ、犯行を認めようとしないチェリンに自首を促す。一方、ウヒョクはチェリンの記憶喪失が嘘なのではと疑う。

サンチョルは、ヨンスクの嘘の証言によってひき逃げ事件の関与を疑われ、警察署で取り調べを受ける。サンチョルはチェリンが犯人だとコ刑事に訴え、パンウルもひき逃げの犯人がチェリンではないかと疑いを強める。

無実を証明する証拠を持って帰るとパンウルに置き手紙を残し、姿を消したサンチョル。手紙を見たゲヌンとスンボクは彼の無実を信じる。サンチョルはアリバイを証明するため、事件が起きたテチョンを訪れるが…。

パンウルの店で、自分とパンウルが親子だったことを夫のハン医師から知らされるヨンスク。これに動揺したヨンスクはその場を飛び出し、妻への怒りが収まらないハン医師は、ヨンスクをかばうチェリンにいら立つ。

ヨンスクの実の娘がパンウルだと知ったチェリンはビルから飛び降りようとし、現場に呼び出されたヨンスクは必死に説得する。自分のアリバイを証明できずにいるサンチョルは、警察へ出頭することをパンウルに伝える。

事件の証拠となる会話をサンチョルに録音されたチェリンは、車に乗り込むサンチョルからボイスレコーダーを奪おうとする。これを目撃したウヒョクが落ちたボイスレコーダーを拾おうとした時、彼の目の前に車が…。

ヨンスクはオ会長に、ウヒョクの心臓のドナーがパンウルの夫だったことを明かし、オ会長はパンウルを散々罵ったことを深く後悔する。一方、チェリンはハン医師からウヒョクのことを諦めるよう言われる。

パンウルの必死の呼びかけに応えるようにウヒョクが意識を取り戻し、そこへオ会長とチェリンがやってきた。事故前にサンチョルとの会話をウヒョクに聞かれていたかもしれないと思ったチェリンは、ひどく動揺する。

ついにひき逃げの容疑でチェリンが逮捕され、彼女は罪を認めようとしないが、車の密売人の自白によって真相が明るみに出る。チェリンの逮捕を知ったパンウルは、父を殺した犯人を隠し続けていたヨンスクに激怒する。

2人の思い出の場所で、ウヒョクにプロポーズをするパンウル。喜ぶウヒョクは、ついにエンゲージリングをパンウルの指に通す。そして、ようやく2人の想いが通じあうなか、両家の顔合わせが行われる。

結婚式に訪れたヨンスクが突然倒れ、パンウルはヨンスクが病に侵されながらも治療を拒んでいることを知る。その病を治すには血縁者のドナーが必要だったが、家族が心配するなか、ヨンスクが突然姿を消してしまう。

誰もいない場所で静かに死を待つヨンスクを、パンウルは強引に家へ連れ戻す。父親のことでヨンスクを許せないパンウルは、生きて罪を償うよう伝える。一方チェリンは、ヨンスクの病は自分のせいだと泣きながら謝る。