ワカコ酒シーズン7

村崎ワカコ（武田梨奈）は酒と料理が何より大好きな26歳。偶然見つけた店でも、勇気を出して一歩足を踏み入れる呑兵衛女子である。ワカコは職場での出来事に想いを巡らせたり、他のお客さんたちの会話に耳を傾けたりしながら、酒場での独り呑みの楽しみを満喫している。時にはこれと決めた料理と酒に舌鼓をうち、時にはまったりと旬の料理とお酒を嗜み―そんなワカコの酒との付き合いを優しく見守る友人や会社の同僚、行きつけの店「逢楽」の大将ら、周りの人々。酒と料理がぴったりと合わさった刹那、全身が高揚感に包まれた彼女の口からは、思わず「ぷしゅー」と吐息が漏れる。ワカコ、至福の瞬間である。

出先での打合せが終わり、直帰のワカコ(武田梨奈)は偶然、よさそうな町中華を見つける。海老入りの焼き餃子と瓶ビールを注文するワカコ。麻婆春雨も追加する。日付変わって会社では、伊藤(長谷川慎也)が姫路の実家から送られてきたせんべいを皆に配っていた。家族の話になり、母親からのメールを思い出すワカコ。そこには『お米もちゃんと食べなさい』と書かれていた。帰り道、焼売マニアという店を見つけたワカコは母親が作ってくれた焼売が懐かしくなり、入ってみることに。今月の焼売を尋ねるともち米焼売だと言う。好都合と思ったワカコは…。

買い物をした店先で兵庫テロワール旅のポスターを見かけたワカコ(武田梨奈)は、実家に帰る途中に寄ってみることに。明石浦漁協で競りの見学ツアーに参加した後、競られた魚が並ぶ魚の棚商店街へ。とれたての新鮮な魚介類は前もんと言われているそう。ワカコは酒屋の隣に暖簾がかかっているのを発見し、角打ちに違いないと入ってみる。立ち飲みの賑やかな店内。明石の地ビールにたこの天ぷらを注文するワカコ。前もんの刺身盛り合わせに地元の日本酒来楽も追加し、新鮮な魚介を満喫する。翌日は伊藤(長谷川慎也)の故郷、姫路にも立ち寄ってみることに。伊藤おススメの姫路おでんに合わせるお酒を迷っていると…。

休日の買い物帰り、汗を拭きふき歩くワカコ(武田梨奈)。鰻とジビエと書かれた暖簾に足を止める。おりしも客の見送りに出て来た店長と目が合い、導かれるように店内へ。鰻を食べる気満々のワカコは、店長から鰻の磯辺天を勧められ、生ビールと一緒に注文する。珍しい鰻の天ぷらを海苔で巻いて食べる料理。ふわふわの鰻に衣はさっくり、たれはこってり。海苔も香ばしい。暑さも吹き飛ぶおいしさに大満足のワカコは、続いておばんざいの盛り放題に挑戦。芋焼酎の水割りも追加する。翌日、会社で昼ご飯を食べながら、鰻の天ぷらを食べたことを自慢するワカコ。そこへオカダ主任(しおつかこうへい)がやって来て…。

オカダ主任(しおつかこうへい)のデスクの周りでタブレットをのぞき込んで盛り上がっている長谷川(佐古井隆之)たち。通りがかったワカコ(武田梨奈)が呼ばれて行ってみると、いい角打ちを見つけたのだと言う。次の休みに早速やって来たワカコは、商店街を目指すものの、団地の真ん中で途方に暮れ、シャッター前にいた女性に聞いてみると、店は反対側だった。ぐるっと回ったところ、店先で飲む人あり、賑やかな様子。酒屋の方から入ってみるワカコは、ガラスケースにずらりと並ぶ日本酒に感嘆する。店にいた女性からお店オリジナルの赤羽ルービーを勧められ購入したワカコは隣の角打ちスペースへ。そこには…。

会社で暑さにぐったりしているアベちゃん(渡部瑞貴)。体力作りをしないとと思うものの、新しいことに挑戦するには勇気がいる。まずは60分のウォーキングから始めようと思ったワカコ(武田梨奈)だったが、30分もしないうちにメキシコ料理屋の看板を見つけ、食べたことのないメキシコ料理に挑戦することに。メキシコビールにチキンタコスを注文するが、隣の男性客がブリトーボウルにハバネロソースを大量にかけ、ひーひー言いながら汗をだらだら流し食べる様子を見て、タコスも辛いのではと不安になる。店主に辛くする？と聞かれたワカコは、思わず、ちょっとだけと答えてしまい…。

夕方、いそいそと帰り支度をするワカコ(武田梨奈)は、新装開店のお祝いに何を持っていったらいいか悩んでいた。周りから色々意見が出たが、オカダ(しおつかこうへい)からお店に行くことが一番のお祝いだと言われ納得する。ワカコがやって来たのは、逢楽をやめた青柳(鎌苅健太)が二代目の叔父さん(津田寛治)を手伝い、新装開店したこもり亭。40年以上続く老舗だ。青柳と店主ににこやかに迎えられたワカコ。落ち着いていて素敵なお店だ。店主に勧められ、お刺身の盛り合わせと生ビールを注文する。幸せそうなワカコの様子を見た店主は…。

今日はオカダ主任(しおつかこうへい)がお休みで、心なしか緩みがちな社内。どうやら有休を取って家族旅行らしい。長谷川(佐古井隆之)がオカダの真似をして驚かせたりして和やかムード。こんな日も必要だよね、と終業後ものびのびしたい気分のワカコ(武田梨奈)は、目に留まった提灯の牛カツの文字に惹かれ入ってみることに。こじんまりしたカウンター席に案内されるワカコ。先客の女性二人が頼んだ焼くローストビーフ牛カツに興味を引かれる。洋風の揚げ物には炭酸でしょ、とハイボールと共に注文する。茶碗蒸しのような容器に入っていたお通しは牛筋大根だった。牛カツの仕込みで出たに違いない筋を味わいながら、ハイボールを楽しむワカコ。カウンターの中では調理が進み…。

有休を取ったものの、特に行くあてもないワカコ(武田梨奈)。川べりをぶらぶら歩いていると、屋外で楽しそうに飲んでいるグループを見かけ、自分もやってみようと思い立つ。つまみになるものを求め、商店街へ。焼鳥とコロッケを調達したワカコは、かわいいカップ酒も手に入れて、手ごろなベンチに腰掛ける。平日の昼間。道行く人は仕事中のよう。多少の背徳感が前菜ともいえる。一度やってみたかったお外でカップ酒。手軽だけどしっかり美味しい純米吟醸。まだほんのり温かいコロッケにかぶりつく。お次はねぎま。香ばしくてジューシー。そしてつくねも。一通り楽しんだワカコがこれからどうしようかと歩いていると思わぬ人に声をかけられ…。

母親(島崎和歌子)を連れて館山にやって来たワカコ(武田梨奈)。広島在住で太平洋をちゃんと見たことがないという母を旅行に連れて来たのだ。早速、房総半島の南西端にある洲崎灯台で水平線を見つめる二人。風が強いが富士山も見えた。次に向かったのは生け簀があり、海鮮が充実している道の駅。てっぱつあじフライとなめろうをテイクアウトして外で食べることに。なんと二人ともプラコップを持参していた。レモンと夏みかんのクラフトチューハイを仲良く分けていただく。その後は、ワカコが行きたいと思っていた料理の神様を祀る高家神社を参拝。絵馬に「ワカコにいいご縁がありますように」と書いている母親にプレッシャーを感じるワカコ。本日の宿にやって来た二人は部屋についている足湯につかって…。

会社で「ぶしゅー！」と渋い顔をして野菜ジュースを飲むワカコ(武田梨奈)。最近お肌の調子があまりよくないらしい。見かねたアベちゃん(渡部瑞貴)が野菜がたくさん食べられるお店を教えてくれた。休日に早速やって来たワカコ。店員に勧められ、鉄板焼きバーニャカウダがメインのコースを注文する。メニューにアルコールもあったので、グラスの白ワインを飲むことにした。最初に来たのはブラータチーズ。トマトソースとケールのジェノベーゼソースがかかっており見た目にも鮮やか。続いてケールのシーザーサラダ。野菜ジュースに入っていた苦い野菜の登場に…。

ワカコ(武田梨奈)の会社では、新規事業の立ち上げにあたり、イベント企画を募集していた。帰りに自分に活を入れようと思ったワカコは、スペアリブ専門店を見つけ、入ってみることに。骨付き肉を手づかみで頬張るワカコ。なかなかのインパクトのスペアリブを豪快に平らげた。その効果か、企画案も無事提出。やり遂げた感いっぱいのワカコは逢楽を訪れる。青柳(鎌苅健太)のいなくなった逢楽にはまだ慣れないが、大将(野添義弘)がいつも通り迎えてくれた。アジの南蛮漬けと純米酒を味わっていると扉が開いて…。