アイドルだった俺が、配達員になった

アイドルグループ「ブートニア」のセンター神田涼（寺西優真）は、コロナ禍で仕事が激減し生活費や病気の母・真紀子（さとう珠緒）の医療費を稼ぐため、配達員として働いていた。そんな中、配達先の弁当屋で働くアルバイト・未来（梅山恋和）に正体がバレSNSに写真をアップされてしまう。それを知ったマネージャー森本静香（SIZUKU）は仰天し涼から事情を聞く。作曲家の祭文太郎（GOD）の説得も拒否し配達員を続ける涼だったが、同じメンバー勇気（高橋健介）にその姿を目撃されてしまい思わぬ展開に…。

SNSに配達員姿の神田涼（寺西優真）がアップされ一時大騒ぎとなったが、アップした渡辺未来（梅山恋和）からの謝罪を涼は直接受け入れた。涼は配達が忙しくなるにつれてアイドル活動がおざなりになり、同じアイドルグループ「ブートニア」のメンバー・勇気（高橋健介）から煙たがられていた。ある日、配達した先がセクシービデオ現場で神谷監督（西川俊介）にスカウトされてしまう。そこで見覚えのあるカメラマン水野和佳子（関根優那）と再会。涼は祭文（GOD）に水野の近況を聞き、コロナ禍で仕事がないのは自分だけではないと自覚する。そんな時「ブートニア」のセンターを勇気にすることが決まる。マネージャー森本静香（SIZUKU）は、涼にもう一度アイドルを真剣に頑張って欲しいと説得するため自宅を訪れるのだが。

ある日、神田涼（寺西優真）が配達中に、マネージャー森本静香（SIZUKU）と妹すず（早河ルカ）からかかってきた大量の着信に気付き慌てて電話をすると、涼が週刊誌に「セクシービデオ男優デビュー」すると言う記事が掲載されたことを知り仰天する。涼は静香の提案で潔白を証明するため記者会見を開くが、同席した神谷監督（西川俊介）の暴走で失敗に終わり、それだけでなく涼が配達員をしていることも世間にバレてしまう。配達先ではアルバイトの渡辺未来（梅山恋和）が心配し涼が来るのを待っていた。涼はアイドルと配達員のどちらも続けることを決める。そして、新しい配達先が有名実業家でユーチューバーの水上俊（賀集利樹）の豪邸だと知り涼は驚き・・・。

新しい配達先が有名ユーチューバーで実業家の水上俊（賀集利樹）だったことに驚くアイドル神田涼（寺西優真）だったが、さらに俊が実は涼の兄だと初対面で告げられ大仰天する。慌てて帰宅し母・真紀子（さとう珠緒）に問いただすとあっさりその事実を認めた。涼と俊の出会いの裏には「五行占星術」占い師・寺子屋数子（長谷直美）の予言があると知り、このままアイドルを続けていこうか悩んでいた涼は、数子に会わせて欲しいと俊に頼む。そして、新しい配達先である漫画家・藤沢舞（羽柴なつみ）の家に配達した涼は、舞の叔母・好子（鳳翔大）から思いがけない言葉を投げかけられる。

コロナ禍でアイドル活動を思うようにできずに配達員を続ける涼（寺西優真）は、占い師・寺子屋数子（長谷直美）に相談する。しかし結局、数子からは「アイドルも配達員も両方続けなさい」と言われ頭が混乱していた。さらに涼は配達員として締切に追われる漫画家・藤沢舞（羽柴なつみ）から頻繁に注文を受けるようになり、挙句アシスタントの手伝いまでさせられてしまうことで、アイドル活動のレッスンをドタキャンしてしまう。事務所では、そんな涼にメンバーが愛想を尽かし涼をかばい続けるマネージャーの静香（SIZUKU）も、メンバーの勇気（高橋健介）の反感を買ってしまう。距離が縮まっていく涼と舞だったが、涼は配達先で舞との写真を撮られてしまう。

涼（寺西優真）がアイドル活動をもう一度がんばりたいと思っていた矢先に、マネージャーの静香（SIZUKU）から呼び出しを受ける。すると配達先で漫画家の藤沢舞（羽柴なつみ）と仲むつまじく話している写真が週刊誌に掲載されてスキャンダルに発展したという。涼は弁明するも社長にクビを宣告されてしまう。その頃、とん吉アルバイトの未来（梅山恋和）が配達中にブートニアの勇気（高橋健介）と社長が親密な様子で話しているところを発見、未来は彼らを尾行し、会話を録音する。その会話の内容に驚いた未来は、その事実を伝えようと涼を呼び出す。

神田涼（寺西優真）とメンバーの勇気（高橋健介）は、これまでのわだかまりを解消しお互い打ち解け合いグループは1つにまとまろうとしていた。そんな時、作曲家の祭文太郎（GOD）から、「会いに来るアイドルプロジェクト」の提案が告げられる。それは実は水上俊（賀集利樹）が配達員をする涼を見てひらめいたアイディアで、涼のために力を貸そうと考え、祭文に提案したものだった。プロジェクトを進めていく中で、更にまとまっていくグループを見ながら、静香（SIZUKU）はアイドルをもう一度やる気になってくれた涼の姿を見てホッとする。そして、俊は涼に母・真紀子（さとう珠緒）の治療費の援助をしたいと申し出る。涼のはからいで俊は真紀子と再会を果たす。

ギタリストがコロナ感染で参加できない事態が起こる。メンバーの神田涼（寺西優真）は、急遽配達先で仲良くなったシンガーソングライターのリク（麻生優作）を誘い本番に挑み、その場を乗り切った。涼のファンで、その番組を見ていた原由香里（JuRiA）は、「会いに来るアイドルプロジェクト」で配達を頼むと、本当に涼が自宅に来て大興奮する。しかし、涼は配達の際に由香里の家でリクとの写真が飾られているのが目に入ってしまう。リクの元カノだと察した涼は、由香里をリクが出演するライブ現場に連れて行き二人の再会を後押しする。そして、静香（SIZUKU）から映画の出演オファーが来たと告げられた涼は喜び、占い師・寺子屋数子（長谷直美）に占いが当たったことのお礼を言いに向かうのだが、映画が「東京ヌードル」で原作者からの指名だと知る。その原作者とは涼が配達をしていた藤沢舞（羽柴なつみ）だった。配達員として働いていたことが、「会いに来るアイドルプロジェクト」となり、幸せを呼び寄せるきっかけを後押ししたり、アイドルとしての活躍の場を広げていたことを、涼もメンバーも目の当たりにすることでプロジェクトの本当の狙いを知る。