DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-

のんびり屋な結愛せるふ (上村ひなの) と、しっかり者の須理出未来 (野口衣織)。2人は幼馴染で同じ高校に進むことを目指していたが、せるふの成績が振るわず、別々の高校に進学することになってしまい気まずい関係に…。ある朝、せるふは、登校中に自転車を壊してしまい、道端で途方に暮れていたところを、同じ学校で2年先輩の矢差暮礼 (森山晃帆) に助けられる。慣れた手つきで修理をしてくれた“くれい”こと矢差暮礼は、「DIY部」の現部長であった。放課後に校舎裏にある部室小屋を訪ねた“せるふ”はDIY部が廃部の危機にあることを知る。

くれいからの誘いにより『DIY』の意味も分からないままにDIY部に入部することになったせるふ。どうやったら部員を増やすことができるのか、と思い悩む中、せるふと同じクラスで隣の席の日陰匠 (通称：たくみん) から、「部室を可愛くすることで人が集まるのではないか」と提案をもらい、早速行動に移すことに。せるふに連れられて部室を訪れ話をしたあと、足早に立ち去ろうとしていたたくみんは、せるふとくれいに流されてそのままDIY部の作業に参加することになり･･･。

ある日、飛び級で高校に進学したという12歳の天才少女･ジュリエット･クイーン･エリザベス8世がせるふの隣のクラスに入ったという噂が流れてきた。そんな噂話をしながら「部室をかわいくする計画」に励んでいたせるふたちは、ふと部室のすぐ外から少女の泣き声がしていることに気づく。どうやら少女は噂の天才留学生のようで、ここがDIY部の部室だということを告げると「DIYなんて時代遅れの役立たずだ」と毒づきくれいと衝突を起こしてしまう。そんな少女をせるふは自宅の夕飯に誘い入れ、幼馴染のぷりんも呼び一緒に食事をすることに。どうやら、ぷりんは天才少女と息が合う様子で…。

『ツリーハウス』を部員集めのための目標に制作を始めたDIY部一同。しかしボルトや金具など必要な素材が揃っていない状況で、部長のくれいは「海に行こう」という提案をする。海岸で秘密基地作りに役に立ちそうなものを収集することに加えて、集めた素材からペンダントやブローチなどの小物を作り、それらを売ることで部費だけでは賄うことのできない必要な秘密基地作りの部品を調達しようと算段であった。ジョブ子が海に行くと知ったぷりんは、それがDIY部の活動とは知らずに参加することになる。そしてそこには同じ学校の幸希心 (通称：しー) も活動に参加していた。

海辺での収集活動により、『ツリーハウス』作りのためのT.A.B (部品) の調達資金を確保することができたDIY部一同だったが、まだまだ材料となる木材の不足に悩まされていた。そこでたくみんは同じクラスの演劇部員たちが文化祭のステージで使用する舞台美術のセットを組み立てるために木材を調達していることを聞きつけ、勇気を振り絞って、セットの組み立てを手伝う代わりに木材を分けてもらえないか、という提案を行う。最初はDIY部の活動に半信半疑だった演劇部員たちだったが、創意工夫を施したアイデアを提案する彼女たちの熱意に惹かれていき･･･。

遂に『ツリーハウス』作りのための資材を集めたDIY部一同は、部室の近くに立つ大木を基点にしてツリーハウス作りに取り掛かり始める。まずはどんな設計の家を組み立てるか、せるふがラフイラストの制作を担当することになり、みんなの意見や希望を集約して1つのイメージとしてまとめていくことに。そしてジョブ子はせるふがまとめたイメージを具体的な設計図として組み立てていく役割を任される。それぞれが悩み、失敗しながらも、アイデアをまとめていき、『ツリーハウス』作りの骨子が出来上がっていく中で、せるふはぷりんに対して心残りなことがあり、とある行動をおこす。

『ツリーハウス』作りに取り掛かろうという当日、DIY部一同はまさかの事態に直面する。部員たちはそれぞれがショックを受けながらも、この緊急事態を乗り切るためにはどのような手段があるかをそれぞれが考えることに。ジョブ子から何があったかを聞いたぷりんは、自宅の物置きで何か使えそうなものがないか探していると、幼少期にせるふとの思い出深いベンチを発見する。それをせるふの元に持っていきとある提案をすると、どうやらせるふも同じことを考えていたようで、DIY部が団結して1つの作戦がスタートすることに!

いよいよ『ツリーハウス』の着工の日を迎えたDIY部一同。せるふ、くれい、たくみ、ジョブ子、しー、そして新たに部員に加わったぷりんを含めた6人の仲間が、それぞれ力を合わせて、完成に向けて作業を進めていく。慣れない作業が続く中で、顧問の治子先生の力も借りながら少しずつ確実に目の前の作業をこなしていく。そして遂に完成を迎えた中、ぷりんはまだ足りないものがあるといい、せるふとふたりでとある作業を始めることに…。