プリティーリズム・オーロラドリーム

アイススケートとファッションの融合による、歌と踊りの一大エンターテイメント「プリズムショー」。ファッションが大好きな春音あいらは、憧れの読者モデル・高峰みおんがデビューすると知ってショーに興味を抱く。

新学期を迎えたあいら。クラスメイトとなったりずむに放課後連れていかれたのは、芸能事務所「プリティートップ」のダンススクールだった。そこで彼女から、あいらはいきなりダンス勝負を挑まれる。

「飛ばないプリズムスター」としてデビューしてしまったあいら。彼女とりずむに特別ダンスレッスンが行われことになるが、待ち構えていたのは、何としゃべるペンギンのぬいぐるみ・ペンギン先生だった。

プリズムストーンの新作を買いにあいらとりずむは出かけるが、残念ながら目当ての商品は売り切れていた。だが2人はショップのデザイナーの知りあいというコーリングスの3人に頼まれ、イベントを手伝うことになる。

あいらとりずむをメインとして、プリズムショーとファッションショーのコラボイベントが開催されることが決定。大々的に宣伝されるなか、あいらは今もデビューを隠している父・ヒロシにばれないかと気が気でない。

母の日の企画として、プリズムショーファンの親子を集めたツアーに参加することになったあいらとりずむ。阿世知社長は2人の親にも来てもらえと言うが、母親が家にいないと言うりずむは父親の参加も嫌そうだった。

プリズムショーなど自分がやる価値がないと言って失踪中の高峰みおん。そんな彼女を呼び戻すほどのプリズムスターとなるためデビューしたあいらだが、運動神経のなさは変わらず、練習では今も転んでばかりだった。

学校のテストで散々な点数を取ってしまったりずむ。プリティートップは文武両道がモットーだとする阿世知社長は、追試で70点以上を取らなければプリズムショーに出場させないばかりか、引退させるとまで言い渡す。

新人プリズムスターの登竜門「ティアラカップ」の優勝者には、ピュアクリスタルティアラのプリズムストーンが贈られるという。初めて大きな大会に出場することになったあいらは、不安になりつつも胸をときめかす。

ティアラカップでりずむと競わなければならなくなり、憂鬱なあいら。レッスンにも身が入らないなか、日曜日に会いたいとショウに誘われる。デートかと冷やかすりずむは、あいらに恋愛ハウツー本の知識を教える。

ティアラカップが開幕し、3回戦に分かれた初戦は「ウエディング」をテーマとしたコーデ対決。りずむやほかの出場者たちが、ウエディングドレスのイメージである白い衣装で挑もうとするなか、あいらは迷いを見せる。

ティアラカップ決勝戦への進出が決まったあいらとりずむ。龍太郎やヒロシたちも応援に駆けつけ、2人はお互いに全力で臨もうと気を引き締める。だがそんななか、人気のない控え室に怪しい影が忍び寄る。

母親の記憶のないりずむに残された、母の手作りのぬいぐるみ・アンディ。そのアンディが不思議なことに突然ベアチに語りかけた。そして2体は、時間をさかのぼってりずむの母・神崎そなたの過去をたどる旅に出る。

プリティートップに戻ってきたみおんの高飛車な態度にりずむは腹を立て、あいらは憧れのみおんを前にして舞い上がる。しかし、乱暴な振る舞いなどを目の当たりにし、あいらも理想のみおん像が崩れショックを受ける。

歌に自信がないというあいらとりずむを、手っ取り早く自分と釣りあいが取れるようCDデビューを画策するみおん。しかし、阿世知社長はまずは3人でデビューさせるプランを立て、自分たちで作詞をするようにと命じる。

みおんは、海外にいる両親の帰国が延期となり、プリズムショーに間にあわず気落ちしている。何とか調子を取り戻してほしいネコチだったが、これまでみおんが常に完璧だったため、応援の仕方がわからないのだ。

デュオでのバトポンの扱いが上達せず、夏休みに入ってもレッスンを続けるあいらとりずむ。そんななか、あいらの家のスイーツショップが突然大繁盛に。コーリングスがテレビで店のケーキを紹介したのが原因だった。

夏休みを返上してレッスンを続ける毎日に、さすがに不満をのぞかせるあいらたち。そこで息抜きも必要だと阿世知社長を説得し、あいらとりずむ、そしてコーリングスの3人で夏祭りへ行くことになった。

「サマークイーンカップ」が迫るなか、あいらとりずむのどちらがみおんのデュオの相手となるのか、いまだ決まらずにいた。そこでみおんは、2人とそれぞれデートをし、その内容で見極めると言いだす。

デュオを組むあいらとみおんだが、2人の息が合わないままサマークイーンカップ開催が明日に迫る。あいらの不調の原因は、大会に出場できなくなったりずむがレッスンにも来なくなってしまったことにあった。

あいらたちの前に立ちふさがる西のプリズムスターデュオ、城之内セレナと藤堂花音ペア。一方、あいらのコーデ、りずむのジャンプ、そしてみおんのアドバイスをもって、3人は最高のダンスを踊ることを決心する。

サマークイーンカップが終了し、次の目標に向けて3人がレッスンに励むなか、あいらの発案で大会のお疲れ様会を開くことになる。しかも開催日は、偶然にも同じだったあいらとりずむの誕生日の日となった。

3人組のガールズユニット「MARs」として、あいらたちのデビューが決定。しかも、コーリングスの生放送番組がテレビ初出演となった。あいらとりずむは前夜から緊張し、番組が始まっても失敗してばかりだったが…。

京都への修学旅行を楽しみにするあいらとりずむ。しかも、1学年上のみおんも、これまで行けなかったとのことで特別に参加することになった。京都に来たあいらたちは、そこで1人で番組収録中のヒビキと遭遇する。

今夜はりずむの家でお泊まり会。あいらたちはみおんも誘うが、食事会の先約があると断ってきた。友達など表面上だけの存在でしかないと漏らすみおんに、阿世知社長はあいらとりずむは友達ではないのかと問いかける。

エプロン姿で高峰家のキッチンに集まったあいら、りずむ、みおん。お世話になっている阿世知社長への料理を作るのだが、あいらは包丁を握ってもドジで、りずむは勢いで突っ走るだけだが、みおんはそつなくこなす。

テレビ番組のロケでサイパンにやってきたMARsの3人。初めての海外に浮かれるあいらだったが、番組の企画はまたも「せれのん」コンビとの対決で、無人島で額にハート印のある伝説のイルカを探すというものだった。

順調に波に乗りつつあるMARsの芸能活動。今日はグルメ番組のリポーターとして、秋葉原のカレー店を紹介する。そして3人が取材するのは、カレー一筋40年で、昔かたぎな超頑固者の店長が経営するという店だった。

MARsの次なる目標は、トリオの大会「ピュア・クリスタル・ハイヒール・カップ」。新曲も完成し、りずむの提案で振り付けを自分たちで考えることになった。だが3人一緒のダンスは慣れておらず、うまくできない。

横浜元町商店街で行われるハロウィンイベントに参加することになったプリティートップ。早速、あいらたちがどんな趣向を凝らそうかと色々なアイデアを出しあうなか、なぜかワタルだけは浮かない様子だった。

大好きなプリズムストーンショップで衣装合わせだというのに、なぜか乗り気でないあいら。翌朝、開店前に着いてしまい、店の前で座り込んでいた南梨ふれあと出会う。彼女はプリズムストーンに憧れていると話す。

新人お笑いグランプリに出場したせれのんの2人だったが、惜しくも優勝を逃してしまった。納得のいかないセレナはかのんを連れて、1人だけ低い得点を付けたベテラン漫談師・中山しずこのもとへ乗り込むが…。

仕事が忙しくて全然構ってくれないあいらに、双子のうるとえるはご機嫌斜め。今日も2人の誕生日だというのにあいらはレッスンに行こうとするが、迎えに来たりずむとみおんが気を利かせて遊びにいこうと提案する。

歌にドラマに大活躍中の国民的スーパーアイドル・ナナ。彼女の主演映画に、ショウが共演者として出演することになった。そんななか、あいらは偶然テレビ局の楽屋で、愛を語りあう2人の姿を目撃してしまう。

レッスンの帰り道、あいらはプリズムランドで出会った少女・かなめと再会。街の人々はいつも急いでいてかわいそうだと言うかなめに、あいらはそんな人たちに笑顔になってほしいから自分は歌うのだと答える。

翌日に迫った「クリスタルハイヒールカップ」に向け、準備万端のMARs。あとは明日のために休息しようと3人は解散。しかし胸の高鳴りが収まらないあいらは、居残り練習をしようとプリティートップへと戻るが…。

波乱の予感と共にクリスタルハイヒールカップが開幕。大会当日というのに、早朝のプリティートップのレッスン場にはジャンプの練習をするあいらがいた。だが宙を舞うことなく何度も転倒し、リンクに身を打ちつける。

クリスマスイブの夜に、MARsとコーリングスによるクリスマスショーが行われることに。街がクリスマスムードに包まれるなか、あいらは自分も卒園した、今はうるとえるが通う幼稚園の園長・サンタ先生と再会する。

人気沸騰中のプリズムショーを紹介する特別番組の撮影が行われる。プリズムスターの代表として出演するのはMARsの3人。そして、和やかに進む撮影の裏側では、ペンギン先生とヤマダさんがある計画を進めていた。

プリズムショー最大の大会、「プリズムクイーンカップ」で優勝すれば真のプリズムクイーンとして認められるが、そのためにはオーロラライジングの成功は必須。これに向け、MARsの3人はそれぞれ奮起する。

ピュアプレミアムウエディングのストーンを手にするため、単身ウィンタークイーンカップに出場することになったあいら。久しぶりに別々の活動を進めるMARsだったが、りずむやみおんの頑張る姿にあいらも触発される。

プリズムクイーンカップの出場権を得るために、次々と大会に出場してポイントを稼ぐあいらたち3人。そして今日はりずむが気合十分にソロ大会に臨み、会場にはあいらやヒビキ、せれのんたちが応援に駆けつける。

母がオーロラライジングを飛んだ時に使用したピュアホワイトウェディングにこだわるりずむは、ほかのウエディングコーデを着ることを拒否し続けていた。一方みおんは、せれのんにストーンを譲ってほしいと頼み込む。

あいらはショウのためにチョコを用意。ショウは何かをデザインするために閉じこもっていた。そんななか、阿世知が春音家を訪問。ヒロシとおみに、あいらがオーロラライジングを飛ぶことを了承してもらうためだった。

世界各国の大会で優勝を重ね、すでにプリズムクイーンカップの出場ポイント数を獲得したみおんだが、日本へ帰ろうとしない。オーロラライジングを超える自分だけのジャンプを編み出そうと、あるものを探していた

オーロラライジングを飛ぶため、ケイのもとで猛特訓を積むりずむは、厳しいレッスンにのめり込むあまり狂気に陥り、あいらに憎しみを抱き始めた。そしてりずむは、久しぶりに会ったあいらに宣戦布告する。

一番乗りでプリズムクイーンカップ出場権を得たみおんが、ようやく日本に凱旋帰国する。残る出場枠は3つ。これを懸け、あいらとりずむ、せれのん、そしてかなめが揃って同じ大会で激突することとなった。

あいらの気持ちを受けたりずむは、オーロラライジングを飛ぶべくリンクへ降り立つ。そして、りずむが空に舞い上がった瞬間、アンディのストーンをかぶっていた殻がはじけ、中からプリズムストーンが姿を現す。

プリズムスターの頂点を決めるファイナルステージ、プリズムクイーンカップが始まった。りずむもオーロラライジングのショックから回復し、あいらとみおん、そしてかなめの4人が最後の勝負に挑む。

みおんはみんなの応援を受け、まだ誰も見たことのない自分を見せると宣言し、満を持してリンクに降り立つ。その言葉どおり、熱い想いをあふれさせて踊る姿に、あの心の冷めた少女の面影は今やみじんもない。

休日の朝。慌ただしく春音家を飛び出したあいらは、待ち合わせ場所にいたショウに笑顔を見せ、2人は仲良く歩きだす。プリズムショーや芸能活動が続く多忙のなか、久々のオフにあいらはデートを楽しむのだった。