ワンピース 魚人島編

マリンフォード頂上決戦から2年、海賊を休み、覇気を自分のものにする修行を重ねたルフィが、再び麦わら帽子をかぶる。また始まる冒険！それぞれに成長した麦わらの一味が、シャボンディ諸島に姿を現す。

シャボンディ諸島では、見せかけ・・・も微妙な子供たちが、麦わらの一味になりすまして大いばり。チョッパーは出会った仲間がニセ者とは分からず着いて行く。ニセルフィにからまれ銃を突きつけられたルフィは、覇気でそれをあしらう。

海底にある魚人島への航行を可能にするコーティングを終えたサニー号。ロビンが行くと、自己改造をさらに進めたフランキーがいた。ソウルキングとなったブルックはライブ中。ニセ者たちの薄情さに、チョッパーはひとり飛び出す！

ニセルフィが、本物とは知らずにルフィたちへ仕返ししようと、募っていた仲間を集める。その数100人！電伝虫で報告する海兵をカリブーが発見。ルフィはニセ者に着いて、その場に来てしまう。その頃、ブルックのライブ会場に海軍が突入する！

ブルックはシャクヤクが手配した「人生バラ色ライダーズ」のトビウオに乗って、海軍が突入したシャボンドームから脱出。ニセルフィの大集会にも海軍が斬り込み、二体のパシフィスタを連れた戦桃丸が、本物のルフィを見つける！

麦わらの一味に迫る海軍を、レイリー、ペローナ、ハンコック、ヘラクレスン、ハレダス、トリノ王国の鳥・エリザベスたちが妨げる。おかげで一味を残らず乗せたサニー号は、魚人島へ向けて出航！帆を張り、海底へと進んでいく。

カリブーがニセ麦わらの一味にお仕置きし、戦桃丸は麦わらの一味の成長を海軍本部に報告する。レイリーはルフィの姿に、出会った頃のロジャーを想い出し、涙ぐむ。サニー号ではフランキーが、この船を守り抜いた人物の話を始める。

サニー号を襲ったカリブー海賊団だが、船を引くモームがルフィとサンジを恐れて逃げ出す。一番乗りしたために取り残されたカリブーによると、海獣に船を引かせるのが上級者というものなのだそうだ。そこでルフィは、現れたクラーケンを手なずけようとする！

サニー号の行く手に現れたクラーケンを手なずけようとするルフィは、ギア3で巨大化させた腕を武装色の覇気で硬化させ、ゴムゴムの象銃（エレファント・ガン）を放つ。ブッ飛ばされたクラーケンの中からは、サメのメガロが出てきて…。

バンダー・デッケンのゴースト船「フライングダッチマン号」が出現。サニー号を叩こうとするフライング海賊団の大入道ワダツミを、クラーケンが殴り飛ばす！ついにルフィが、手なずけるのに成功したのだ。その時、海底火山が噴火を始め…。

魚人島を目前にしたサニー号だが、新魚人海賊団に囲まれてしまう。傘下に入れと言われたのを、キッパリと拒否するルフィ。クー・ド・バーストでサニー号は魚人島へ突入！ところが、あまりの衝撃に、麦わらの一味は散り散りになってしまう！

崖に上がったナミは、ロビンを抱えたフランキーと合流。ルフィたちはケイミーに助けられ、人魚の入り江に辿り着く。美しい人魚たちに歓迎され、サンジは大喜び！そこへフカボシら、ネプチューン三兄弟がやってくる。

人魚に興奮して輸血が必要なまでに鼻血を噴き出したサンジに、血液を提供しようとする人魚や魚人はいない。ようやくチョッパーが人間を酒場で見つけ、サンジは一命を取り留める。ケイミーはルフィとウソップを、マダム・シャーリーに紹介する。

麦わらの一味と同様に新魚人海賊団に迫られ、こちらは軍門に降らざるを得なかった蟹手のジャイロ。彼らが隙をみて逃げ出した！いきりたつムッヒら幹部を制して、新魚人海賊団の船長、ホーディー・ジョーンズが自ら追撃する！

フランキーによって厳重に樽詰めにされていたカリブーを、人魚たちが解放してしまう。ヌマヌマの実の能力に捕らえられてしまった人魚たち。ルフィが魚人島を滅ぼすという予言があるうえ、彼らには行方不明事件の疑いも掛けられている。

フライング海賊団の船長バンダー・デッケン九世は、リュウグウ王国国王ネプチューンの娘・しらほし姫に求婚していた。10年も武器を投げつけ続け、今日もバラの絵の入ったオノを贈る。彼女の部屋に迷い込んでいたルフィが、それを逸らす！

シャーリーの未来予知と人魚大量誘拐の濡れ衣は晴れず、リュウグウ王国の兵士は、ネプチューンの招いたナミ、ウソップ、ブルックに槍を向ける！だが、2年間の修行を経た彼らは強い。先に呼ばれていたゾロも加わり…。

魚人島への突入時に見失ったサニー号を探しに、フランキーは師匠トムの弟であるデンを訪ねていた。失われた船は潮の流れにより、「海の森」に集まるというが…。

ホーディ率いる新魚人海賊団と、手を組んだデッケンが、竜宮城へと急行する！その頃、ポーネグリフを求めるロビンは、捕らえようと襲い来るリュウグウ王国の兵士を蹴散らしつつ、お魚バスに乗って海の森へと向かっていた。

「竜宮城」へ乗り込んだホーディたち。すぐにデッケンがしらほしを追い、ネプチューンは嘆く。アーロンのマークを刻むホーディは、アーロンの意志を継ぐのが「新魚人海賊団」だと宣言し、ゾロたちを海水に沈める。

ルフィは海の森へしらほしを連れ出している途中、サンジとチョッパーに再会する。人魚姫を見たサンジは石化し、しらほし救出に一途な魚人島の浜人に、ルフィたちは捕らえられてしまう。そこへデッケンが飛来し…。

ホーディに一太刀浴びせたゾロを、新魚人海賊団が襲う。竜宮城を明け渡す覚悟のネプチューンは、「人魚柔術ウルトラマリン」を放って海流を作り、部下たちと脱出しようとする。ところが、ホーディが立ちはだかり…。

竜宮城へ乗り込む前にホーディと別れて各地へ散った新魚人海賊団の幹部たちが、行動を開始していた。その一部と対峙したフカボシは、亡き母の写真が魚人島の民への踏み絵として使われていたため、怒りを爆発させる。

海の森に着いたルフィ、ナミ、サンジ、チョッパー、フランキーに、ジンベエがある人物について語る。魚人と人間との間に横たわる歴史を変えようと立ち上がった、オトヒメ王妃とフィッシャー・タイガーの物語だった。

海の森で、ジンベエがルフィ、ナミ、サンジ、チョッパー、フランキーに語る二人の物語…。天竜人が住むマリージョアを襲撃したタイガーは、「タイヨウの海賊団」を結成。その船に人間の少女・コアラが乗船し…。

深海熱に効く「海鮮の実」を食べたチョッパーだが、完治していなかった。海鮮の実は四季ごとの伝説の食材と一緒に食べて、初めて効果を発揮するという。ルフィたちはトリコたちと一緒に、ある塔内に潜入する。

コアラを故郷へ送り届けるタイヨウの海賊団の航海は、魚人たちと少女の楽しい思い出となって積み重なる。数週間後、目的のフールシャウト島に到着。コアラを村へ送ったタイガーは、その帰り、海兵に取り囲まれ…。

タイガーは出血多量で命を落とした。人間を受け入れようと努めたものの、人間からの仕打ちが刻まれた体と心の痛みが、人間の血を拒絶したのだ。恨みを抱いたままアーロンはフールシャウト島へ飛び出す。

ジンベエが世界政府の申し出を受け王下七武海に加入したため、タイヨウの海賊団で彼の意をくんだ者たちは魚人島へと戻ることができた。そんな時、魚人を魚類と言い捨てる天竜人の乗った難破船が魚人島に流れ着く。

魚人島に流れ着いた天竜人を助けて地上に帰すのに同行したオトヒメが、魚人族の地上への移住を後押しするという天竜人の書状を手に戻って来た。それにより移住の意思を示す魚人島の民の署名が集まり始める。

突然署名が燃え、オトヒメは撃たれて絶命した。軍の兵士であったホーディが狙撃犯と思われる海賊を仕留め、人間の仕業であったと公表する。怒りが込み上げるネプチューンは感情が鎮まるまで硬殻塔に籠もり始める。

新魚人海賊団の幹部たちが各地でオトヒメの写真を踏み絵として迫る中、竜宮城からホーディが演説し、リュウグウ王国の新しい王になると宣言する。そして、捕らえられたゾロ、ウソップ、ブルックの姿を見せつけて…。

水責めを受けるゾロ、ウソップ、ブルックの3人だったが、ブルックは2年の間に習得した霊魂になる技を使って竜宮城内に潜入。一方、海の森では仲間を助けに行くルフィとそれを阻止しようとするジンベエが激突する。

ホーディは捕らえたネプチューンを海獣に乗せ、処刑場・ギョンコルド広場に向かう。息巻く新魚人海賊団の幹部・ダルマ、ドスン、ヒョウゾウ、ゼオ、イカロスも招集を受け、暴れていた各地から広場を目指し始める。

ホーディの暴挙を嘆く左大臣。その頃、しらほしに失恋したデッケンはヤケを起こし、全てをまとめて潰すことに。そして、ホーディがギョンコルド広場に着くと、そこにはネプチューン軍が銃口を向けて待ち受けていた。

メガロに乗って海の森を出たしらほしとジンベエ。しかし、罠に掛かって捕まってしまう。その頃、広場ではネプチューンのみならず、返り討ちにされたフカボシたち3兄弟も縛り上げられ、万事休すの状態に。

10年前にギョンコルド広場でオトヒメを撃った犯人は自分であると明かすホーディ。その真実をメガロから聞き、知っていたというしらほし。犯人を憎んではいけないというオトヒメの願いをしらほしは守り抜いていた。

しらほしとジンベエが捕らえられ、ネプチューンの命がホーディに奪われようという絶体絶命のその時、ルフィが現れてその危機を救った。そして、サウザンド・サニー号と共に麦わらの一味が勢揃いする。

ルフィは10万人いる新魚人海賊団の半分を倒した。残る5万人に対しては、ゴムゴムの巨人の銃を放つ。続いてサンジ、ゾロ、ロビン、ブルック、チョッパー、ウソップ、ナミ、フランキーも戦闘を開始する。

敵のまっただ中を新兵器･クロサイFR-U4号、ブラキオタンク5号が驀進する。ところが、ダルマが掘った「ダルマ落とし」に沈んでしまった。フランキーは2台を合体させ、合体ロボ･フランキー将軍を完成させる。

ルフィは覇気を使いこなし、ルホーディを圧倒。しかし、大昔に魚人島民が造った方舟・ノアが、魚人島に接近。このまま竜宮城をも上回る超巨大な舟が迫れば、包み込むシャボンが割れ、島ごと砕けてしまうのだが…。

マトマトの実の能力でしらほしへノアを飛ばしたと明かしたデッケンは、魚人島から離れようと泳ぎ始めた。ホーディは島から遠ざかる舟にしがみ付く。ルフィもしらほしを守るため、サンジに飛ばしてもらってノアへ。

しらほしはできる限り離れようと海上を急ぐ。ノアでは、ホーディがデッケンを刺し、全速力の人魚にも追いつき、しらほしの髪を掴まえた。すると、フカボシの背に乗ったルフィが現れ、ゴムゴムの蛇銃を放つ。

魚人島では、サンジがワダツミと激突。ブルックとフランキーは、ナミを襲うゼオとイカロスを阻む。ウソップとチョッパーは、ダルマとドスンを返り討ちにした。ゾロとヒョウゾウも火花を散らし、大乱戦に…。

デッケンはホーディに攻撃されて気を失い、ノアを動かしていたマトマトの実の能力が解ける。舟は海上へ上るしらほしを追うのを止め、魚人島へと落ちていく。ルフィはそのノアを壊そうとするが、フカボシが制した。

ノアが落下する前、魚人島では、ワダツミが巨体をさらに膨らまし、サンジを威嚇する。ジンベエの提案でロビンは、新魚人海賊団の手下になった人間の海賊たちを解放していた。そこに、落下が知らされ…。

ホーディは、直接的原因はないが人間を恨んでいた。それは、人間たちが暴れ回った大海賊時代に魚人島で生まれ育ち、アーロンの影響を受け、タイガーの死を知り、そして人間への敵意を増幅させていったのだ。

魚人島で、ブルックとゼオが対決。ブルックは、頭を切り離されても魂がある限り死ぬことはない。しかも彼には手長族に研いでもらった魂の喪剣がある。ウソップもダルマを相手に次々と攻撃を仕掛けた。

ホーディは、ゴムゴムの火拳銃を食らっても倒れず、ギア2を凌ぐスピードでルフィに迫る。そして、ゴムゴムのジェットバズーカをも受け止めた。2発目の火拳銃は全く効果がない。ルフィはホーディを攻めあぐねて…。

麦わらの一味に必殺技で吹っ飛ばされた新魚人海賊団の幹部たちが、次々と降ってきた。圧勝して安心する魚人島だが、ノアが落ちてきたので崩壊の危機が迫る。ルフィは舟を破壊しようとして、拳を叩き込み続け…。

ルフィがノアの落下を食い止め、海王類は魚人島を救うことになった。彼らはしらほしに「しらほしこそ自分たちの王である」と語る。海王類はノアを海の森へと運び、ルフィの姿にロジャーを重ねて回想に浸った。

ネプチューンは新魚人海賊団10万人を罰しようとはせず、人間の海賊は解放し、魚人の海賊は魚人島へと招いた。目の届かない魚人街は完全封鎖となった。その頃、麦わらの一味はサニー号ですでに逃げていた。

竜宮城で麦わらの一味に感謝する宴が催されている時、ネプチューンはロビンに尋ねられ、しらほしこそ古代兵器の1つ「ポセイドン」だと認める。一方、ジンベエは、赤犬と青キジが決闘していたことをルフィに話す。

ルフィたちは、しらほしを襲ったカリブーが盗んでいた竜宮城の財宝を回収する。そこでお菓子を取りに来た、ビッグ･マム海賊団のペコムズとタマゴ男爵と出くわす。「四皇」の1人であるビッグ･マムは…。

ジンベエはネプチューンに、ビッグ･マムの傘下となっている｢タイヨウの海賊団｣を引き離したいと明かす。するとネプチューンは、そのうちに魚人島を麦わらの一味に守ってもらえたら、と微笑んだ。

出航が迫った麦わらの一味。シャーリーが水晶玉で見た「麦わらの一味が魚人島を滅ぼす」という占いは、この時点では外れたとは言いきれない。そして、しらほしをはじめ、別れを惜しむ者たちが港に詰め掛けた。

グランドライン後半の海･新世界へ向け、サニー号は上昇する。順調な航海の中、ナミは入浴でくつろぐ。釣りを始めるルフィとウソップ。すると突然、海底に巨大な白い渦巻きが出現してサニー号を飲み込み…。