一発貫太くん

戸馳一家は、男6人、女2人を母親1人で育てる大家族。父が野球の試合中に亡くなったため、母親からは野球のやの字を出すことも禁じられている。しかし、やんちゃな三男坊・貫太はどうしても野球がやりたくて…。

「ユニホームを着たら大好きな花子ちゃんにモテる!?」と思った貫太は、監督である母ちゃんにねだるが、野球は格好でするもんじゃないと、逆に説教されてしまう。貫太はユニホームを手に入れるため兄弟を巻き込み…。

プロ野球選手の試合を見ていた貫太は、「応援団があったら試合が盛り上がる!」と思いつく。またもや貫太は兄弟を巻き込んで応援団を募集し始めるが、応援団募集の張り紙でやってきたのはたった1人で…。

貫太の不注意で監督の屋台が車にぶつかり壊れてしまう。1人で思い悩む貫太は、夢の中であるアイデアを思いつく。それは車と屋台をあわせたラーメンカーで、車を手に入れるため、貫太は近所の山田さんと勝負する。

貫太は、憧れの花子ちゃんが作ってくれるおからおにぎりがあれば、練習をしなくても試合で活躍できると思い込んでいた。しかし、試合当日に花子ちゃんが倒れてしまい、おにぎりがないまま試合に臨むことに…。

貫太は母ちゃんが大切にしている亡き父の思い出のボールを勝手に持ち出し、幼吉と共に河原で練習する。だが、その大切なボールをなくしてしまう。別のボールを用意した貫太は、父ちゃんのボールだと嘘をつき…。

野球のルールに詳しい見知らぬ少年が、戸馳ホーマーズの練習にけちをつける。やる気をなくした貫太たちが家に帰ろうとすると、バットが見つからない。見知らぬ少年が犯人だと、貫太は少年を追い詰めるが…。

朝から8人の子供たちの世話や野球の練習、夜は遅くまで仕事をこなす母ちゃんが、過労で倒れてしまう。すると、四郎は原因の野球をやめると言い出す。そんな時、四郎は父がどんな思いで野球をしていたかを知り…。

学校の前に止めてあるランボルギーニは、シルバーフォックスのキャプテン・郷則久の家の車だった。格好良くてお金持ち、エースの郷は女の子たちの憧れの的。ホーマーズはシルバーフォックスとの対戦が決まり…。

亡き父にホームランバッターになると誓った貫太は、サインを無視して試合にも負けてしまう。チームプレイの大切さを説く一部に耳を貸そうとしない貫太だが、兄弟たちとの生活からチームワークの大切さを感じ取る。

貫太たちの前に見知らぬ男が名乗り出て、いきなり厳しい練習が始まった。その誰ともわからない男は、貫太たちの家に居候を始める。だが、数日後に警察が現れ、その男が詐欺師であることを母親に告げる。

マシュマロズとの試合が近づいたある日、二郎が試合を欠場したいと言い出す。お兄さんがのろまだといじめられている友達・小村君の妹のため、小村君にホーマーズのキャッチャーを任せると約束していたのだった。

貫太はけがをした相手チームの選手をその妹が看病するのを見て、町内一おてんばな五子をおしとやかにさせようと計画する。だが、礼儀作法を教えたり、誕生日会でお姫様の役をやらせてみるが、どれも失敗してしまう。

七郎のゴルフをやめさせようと、ゴルフ練習場に向かった寛太は、そこにいたかわいいゴルファーに一目惚れしてしまう。ゴルフを全くやったことがない寛太だったが、ついゴルフをやっていると嘘をつき…。

いじめられている下級生を助けた貫太だが、相手は番長率いるグレターズのメンバーだった。すると、野球で勝負をつけることになるのだが、気が収まらないグレターズは、貫太のスパイクを盗んで神社に呼び出す。

ホーマーズが6連敗し、みんなが一郎の球速が遅いせいで負けたと言い始める。長男でエースという自覚から、一郎は特訓を申し出るが、実はけがで投げられる状態ではなかった。みんなは一郎の頑張りを感じ取り…。

野良猫に焼き魚を取られ、バットを持って追いかけた貫太は、弾みで父ちゃんの形見のバットを折ってしまう。母ちゃんは、そのバットがただの形見でなく、バット作りの名人が作ったバットなのだと話し…。

貫太が野球の師匠と仰ぐ、横井のあんちゃんこと、泰久の明実高校野球部が甲子園に行くことに。ところが、あんちゃんはレギュラーを外されてしまう。貫太はあんちゃんを励まそうとするが、裏目裏目に出てしまう。

朝からご飯の奪い合いをする育ち盛りの戸馳兄弟たち。ようやく朝食を食べた兄弟たちは、練習に向かう。練習を終えた貫太が引き上げようとすると、老人が「グラウンドを片付けてから帰るように」と注意をする。

戸馳ホーマーズの9番打者といえば、犬の十兵衛。野球の試合中、焼き魚の匂いに釣られてエラーしてしまった十兵衛は、貫太に怒られる。そして、街をふらふらしていた十兵衛は、保健所の職員に捕まってしまう。

遊園地にやってきた戸馳兄弟の前に、なにわ育ちの金髪で青い目のボブ・ケントが現れ、ホーマーズのリリーフを願い出る。実は、アメフト一家に育ったボブは、お父さんから野球をすることを禁じられていて…。

デッドボールを受けた貫太は、ボール恐怖症になってしまい、ノックも取ることもできなくなる。そして、ついにはキラーズとの試合のさなかに逃げだしてしまう。兄弟や花子は貫太が野球を忘れるようにしていたが…。

六子が大事なところでエラーをし、試合に負けてしまう。責任を感じた六子は練習を申し出るが、兄弟には相手にされず練習させてもらえない。思い悩んだ六子は、ライバルチーム・シルバーフォックスに向かい…。

ホームランカーで手伝いをする貫太の前に、近所では最強といわれるガンバラナキャッツの監督がラーメンを食べにやってくる。母ちゃんやホーマーズをばかにされた貫太は熱くなり、ついつい試合を受けてしまう。

スランプになった貫太は、花子ちゃんの応援でも調子が出ない。初心に帰ってスイングの勉強を始める貫太に、手紙のついたボールが飛んでくる。その手紙は野球人生50年、謎の野球仮面からの野球塾の案内状だった。

まだまだ負けてばかりのホーマーズで、貫太は1人絶好調。逆転サヨナラホームランを打った試合を、謎のサングラスの男が見ていた。いつもやってくるその男を、貫太は自分をスカウトにやってきたのだと思い込む。

海へと強化合宿にやってきたホーマーズ。砂浜で走りこんでいると、地元の三太というガキ大将が現れ、練習の邪魔をする。お世話になっているお寺の住職も手を焼いているというが、貫太は三太の意外な一面を知る。

貫太は五子や六子と共に強豪・シルバーフォックスの新人テストをのぞきにやってきた。テスト中、帽子を目深にかぶった選手が抜群の成績で残っていたが、その正体は女性野球チーム・ピンクライオンズのトモエだった。

戸馳家に父ちゃんの高校時代のチームメイト・大星十徹がやってきた。貫太たちが野球をやっていることを知った十徹は、自身の経営するバッティングセンターに招待する。貫太たちは喜び勇んで店へと向かうが…。

野球の練習に励む貫太たちのもとに嬉しいニュースが飛び込む。何と、ホーマーズに伊豆一泊旅行の招待状が届いたのだ。思いがけない知らせに子供たちは喜ぶが、母ちゃんは浮かない顔で旅行に行かないと言い出す。

荒くれ者の野球チーム・アウトローズが、子供たちの遊び場を無理やり奪って自分たちの練習場にしてしまった。わが物顔で好き勝手するアウトローズに怒り心頭な貫太たちは、彼らを野球の試合で倒そうとするが…。

貫太の打ったボールが病院の窓ガラスを直撃する。病室に謝りにいった貫太は、そこで手術を控えた少女に出会う。手術を受けなければ命が危ないが、事故のトラウマから手術を拒む彼女に、貫太はある約束をする。

3連勝と絶好調のホーマーズ。得意満面な貫太たちに、母ちゃんは日本コンドルズの土佐コーチが監督をするヒバリクラブでの野球修行を提案する。貫太たちは意気揚々とグラウンドに向かうのだが…。

スランプ気味で悩む貫太の前に、謎の男が突然現れる。その男のアドバイスで、貫太はたちまちスランプを脱する。貫太は彼をコーチにしようと考えるが、別の試合の日、相手チームのベンチにその名コーチの姿が…。

野球は根性だと言い張る貫太。一方、野球にこそ科学の力が必要と考える四郎は、ひそかにマイクロコンピューターを完成させる。半信半疑の貫太たちを尻目に、四郎はマイコンを使ってホーマーズを勝利に導こうとする。

戸馳家に大事件が発生する。何と、母ちゃんが再婚するというのだ。突然のことに戸惑い、猛反対する貫太たちの前に、母ちゃんが謎の紳士を連れてやってくる。納得できない貫太は、彼を追い返そうとするが…。

試合では今ひとつ目立たない七郎は、プロ野球の華麗なスイッチヒッターぶりを見て大感動し、突如スイッチヒッターになると言い出す。大事な試合で左打席に立つ七郎だったが、練習不足でうまくいくはずもなく…。

好調のホーマーズに、花子がマネージャーとして加入した。しかし、スコアブックを片手に張り切り過ぎた花子は、練習にけちをつけたり、試合の相手を勝手に決めたりと空回り気味。貫太たちは不満がたまり…。

父ちゃんのライバルだった東京イーグルスの田中選手がホーマーズの応援にやってくる。張り切る貫太たちだったが、左ピッチャーに大苦戦する。どうにか勝ったものの、田中選手の雷が落ちてしまう。

リトルリーグの大会が近づくなか、貫太は目標のない草野球の試合に物足りなさを感じ始める。気を取り直して練習に励もうとするものの、兄弟たちのやる気のない態度に不満が爆発。ホーマーズを解散すると言い…。

草野球、リトルリーグに限らず誰でも参加できるジュニアグラスリーグ大会。その決勝大会が日本コンドルズのホームグラウンド・前楽園球場で開催されると聞き、燃えるホーマーズの面々に貫太は武者修行を提案する。

9人ちょうどしかいなかったホーマーズに、ついに補欠メンバーが加入する。だが、バッティング、守備共にピカイチな新たなメンバーのポジションは、よりにもよって四郎と同じだった。四郎のレギュラーの座は…。

好調な滑り出しの武者修行。まずは「焼津の強豪チームとの試合に向けて、いざ出陣!」と思ったら、何とホームランカーが高速道路で動かなくなってしまう。貫太たちは刻一刻と迫る約束の時間に焦るが…。

ジュニアグラスリーグ必勝を祈願するため、那智滝にやってきたホーマーズ一行。早速滝に打たれて必勝祈願する貫太たちの前に1人の少年が現れ、山の中にあるホームグラウンドでホーマーズと試合したいと申し出る。

土佐までやってきたホーマーズ一行。そこで貫太は、高校野球世界一の強打者・江山と知りあう。同じ強打者ということもあり、2人はすぐに意気投合。貫太は食事をごちそうしてくれるという江山の自宅に向かう。

波に乗ったホーマーズの武者修行の旅も、瀬戸にきてすっかり調子が狂ってしまった。スランプを脱したい貫太たちは、宿の番頭が教えてくれた野球道場に入門する。道場の練習で貫太たちはすぐに自信を取り戻すが…。

山口県秋吉台までやって来たホーマーズを岡さんが出迎える。今回の相手チームのオーナーは、岡さんの幼馴染みとのこと。岡さんは普段着ないようなおしゃれな格好で妙な感じだが、それにはある秘密が隠されていて…。

いよいよ武者修行も大詰め。最後の目的地である阿蘇までやってきたホーマーズの面々は、早速竜介おじさんの牧場に向かう。しかし、長旅の疲れのためか、牧場に着いた途端、母ちゃんが過労で倒れてしまう。

ジュニアグラスリーグ東京地区予選に出場し、順調に勝ち進むホーマーズ。一方、シルバーフォックスも快進撃を続けるが、勝つためには手段を選ばないオーナーのおかげで、チームはばらばらになってしまう。

ジュニアグラスリーグの本大会に進んだホーマーズ。1回戦の相手は、貫太たちと同じく兄弟だけのチーム・あすなろモンキーズ。試合を控え眠れない、戸馳家。そんな時、対戦相手が泊まっている旅館が火事になり…。

順調に勝ち上がるホーマーズだが、十兵衛が尻尾でホームにタッチしたのが原因で、大会委員は今更ながらイヌが試合に出るのがおかしいと言い出す。相手チーム・キャッスルズのオーナーの副委員長が猛烈に抗議し…。

準決勝に進出したホーマーズ。ところが、相手は猛烈打線を誇る東海パワーズで、しかも幼吉の守備の下手さを知られている。自分なりにそのことを悩んでいる幼吉は、パワーズをスパイしに行くが、あっさり見つかり…。

決勝戦の相手はハリケーンズで、そのエースはハリケーンシュートの嵐山。唯一の希望は絶好調の貫太だが、大きな期待にプレッシャーを感じてしまう。貫太はシルバーフォックスの郷に特訓を頼みにいくが…。