デュエル・マスターズ VS（1期）

八尾町はデュエマの聖地と呼ばれていたが、闘いが危険過ぎたためデュエマ禁止令が施行された。あれから2年が過ぎ、ついに解禁の時が来た。かつて最強と謳われたデュエリスト・切札勝太は中学2年生になっていたが…。

幼馴染みの滝川るるとの再会を経て、再びデュエマの道に戻った勝太。日本一のデュエリストを決める「デュエマ甲子園」の存在を知った勝太のもとに届いたのは、かつての親友・天才のべんちゃんからのメールだった。

べんちゃんの繰り出した謎の一手は、ドラゴンサーガの真髄「龍解」だった。勝太はその強さに圧倒され、敗北を喫した。いつか自分も龍解をとの強い思いを胸に、勝太はかつて共に戦った同級生・ぶっちゃけに会うが…。

ぶっちゃけを新たなるデュエマの世界に引き込んだ勝太。心機一転デュエマに燃えるが、やはりべんちゃんの操るドラゴンサーガの真髄「龍解」が心から離れない。そんな勝太の前に、腹を空かせた三兄弟が現れる。

何と飢えた狼・コジローも「龍解」を持っており、敗北した勝太はさらに「龍解」への思いを強くする。そんな時、勝太を励まするるが、「町内デュエマ大会開催」のチラシを持ってきた。勝太は勇んで会場へ向かう。

1回戦を突破した勝太の次の対戦相手は、何と天才・べんちゃんだった。 「龍解」を持たない今の勝太では、べんちゃんには勝てない。そう確信したるるは、勝太のために「龍解」のカードを探し求めて街を駆け回る。

幻の「龍解」カード「熱血星龍ガイギンガ」を手に入れ、強敵のべんちゃんを破った勝太。しかし喜びも束の間、次の相手は、聖エンジェル中聖歌隊リーダーで、現在のデュエマ界最強と謳われるルシファーだった。

最強デュエリスト、青薔薇の貴公子・ルシファーに負けた勝太は、そのショックから立ち直ることができない。そんな勝太に声をかけたのは、かつてのライバル・ドラゴン龍だった。彼は今、屋台を引いて生活していた。

デュエマ界の飢えた狼・コジローに迫る謎の地味な女子。その名も毒島=ぶすじまサソリ。 ラブレターを渡そうとするサソリに対し、コジローは不審な動きを見せ、サソリは嫌われてしまったと思い込むが…。

勝太たちの担任教師には、ひとつだけ怪しい点があった。それは、土瓶を頭にかぶっていること。マッチョな肉体を持ちながら茶道部の顧問でもある土瓶先生は、勝太がデュエマのデッキ作りで悩んでいることに気がつく。

土瓶マスクから新たな切り札「将龍剣ガイアール」を受け取った勝太は、かつての相棒「ガイアール・カイザー」を思い出す。そして勝太は、自宅に埋めたタイムカプセルから「ガイアール・カイザー」を手に入れた。

ついにルシファーワールドカップが開幕。打倒ルシファーに意気込む勝太を迎えにきたのは超高級車で、会場はヨーデルの家を超えるセレブな城だった。 あまりの豪華さに緊張し、勝太はカレーパンすら喉を通らない。

ヘレンを倒した勝太は第1回戦を突破した。その夜、勝太の部屋を訪ねたのは、パジャマ姿のるる。時を同じくして、対戦表を見詰めるべんちゃん。彼の対戦相手は、西八尾町のチャンピオン・毒島サソリだった。

大会の合間に七夕まつりを楽しむ勝太たち。 るるは「勝太にデュエマ甲子園に連れていってもらう」と夢見るも、肝心の勝太はカレーパンに夢中だ。そんな時、るるの前に次の対戦相手、飢えた狼・コジローが現れる。

ドローする指が折れてコジローに大敗した勝太。 悔しさをカレーパンにぶつけるしかない勝太の前に現れたのは、べんちゃんだった。ルシファーとの準決勝を前にしたべんちゃんは、ルシファーに勝つ秘訣を話す。

ルシファーワールドカップもついに決勝戦。飢えた狼・コジローは打倒ルシファーに気迫を見せる。その裏には、幼い頃からの因縁があった。コジローはデュエマを始めて以来、ルシファーに勝ったことがなかった。

ルシファーワールドカップでコジローに敗北した勝太。その結果を知ったドラゴン龍は、自分が勝太を鍛え直そうと決心し、勝太たちを自宅に招く。勝太たちが地図を便りにたどりついたのは、不気味なボロ家だった。

ドラゴン龍からただ券をもらった勝太たちは、夏休みに西八尾町市民プールを訪れ、そこには水着姿の毒島サソリが待ち構えていた。目立つほどにデュエマの勘がさえるサソリは、とにかく派手に目立つ手段を考えていた。

大人気アイドル・腹の色真っ黒ーバーX、略してハラグロXに魂をささげた男・ぶっちゃけ。一日中ハラグロXに夢中の彼は、握手権付きCDの予約券を求めて朝から街に出るが、そこで嬉し過ぎるハプニングに見舞われる。

夏休みの終盤、るるはポエム帳に「勝太と花火大会に行きたい」という想いを綴る。昔も同じ約束をしたのだが、花火職人が起こした事故でその時は中止になってしまった。今年こそはと気合が入るるるだったが…。

新学期が始まっても宿題が終わっていない勝太。一方、天才学園に通う水文明使いのべんちゃんは、厳重なセキュリティがかかった部屋で実験中だ。その手には、今まで見たこともない新たなカードが握られていた。

店舗予選で、べんちゃんの操るドラグハート・フォートレス「龍波動空母エビデゴラス」の前に敗北した勝太。しかし店舗予選は一度きりではなく、勝太とぶっちゃけは弱そうなプレーヤーばかりの店を探し回る。

デュエマ甲子園店舗予選で勝てないまま、予選最終日を迎えてしまった勝太。危機感のない勝太にやる気を出させるためにるるが用意したのは、かつて勝太と共に過ごしたあのクリーチャーそっくりのハムスターだ。

何とかデュエマ甲子園エリア代表戦に駒を進めた勝太とぶっちゃけ。残るホカベンの様子を見ようとカードショップを訪れた勝太たちを出迎えたのは、バリバリにグレてしまったリーゼントにサングラスのホカベンだった。

ハラグロXのカードを手に入れて以来、テンションが絶好調のぶっちゃけ。その妄想はとどまるところを知らず、ついにはカードをアイドル本人と幻視し始めた。勝太たちは、何とかしてぶっちゃけを正気に戻そうとする。

勝太たちは修学旅行で京都に来た。2人きりでデートしようというるるの願いはそっちのけで、ペットのハムスター・ハムカツと共に京都限定カレーパンを食べまくる勝太。そんななか、ハムカツが行方不明になる。

るるはデュエマ甲子園京都代表・ギョウとのデュエマで倒れてしまい、3D龍解カードも奪われてしまった。そんなるるのためにリベンジを誓う勝太の前に現れたのは、聖エンジェル中の鎌瀬正義とヨーデルだった。

デュエマ甲子園へ向けて山ごもりする飢えた狼・コジロー。彼を追って霧隠山に来ていたサソリは、牛丼屋のくじ引きで「黄金の箸」を手に入れた。サソリを見つけたコジローは、伝えたいことがあると彼女に言う。

突然消えたハムカツのことで頭がいっぱいで、デュエマ甲子園への闘志がまるで湧かない勝太。そんな勝太のために徹夜でデッキを作っていたるるだが、だらしない彼を見るに見かねて、ある作戦を実行する。

デュエマ甲子園エリア代表戦に向けて気合を入れ直したのも束の間、勝太は謎の無人島に連れてこられてしまう。そこで待っていたのは、何とかつてのライバル、ドラゴン龍とそのガールフレンド・岡霊子だった。

ドラゴン龍と岡霊子に辛勝した勝太だが、またもやカレーパンのわなで、土瓶だらけの土瓶村へと連れ去られた。エリア代表戦2回戦の会場だというこの村で待ち構えていたのは、勝太の母親にそっくりの謎の女だった。

母・舞が扮する土瓶レディを打ち倒した勝太は、エリア代表戦最終戦に駒を進めた。次なるステージは、デュエマとデュ円が支配する街、ミッ土瓶タウン。ここで勝太は「二刀流」を使いこなす危険な男・ショウと出会う。

ミッ土瓶タウンの支配者は、かつてデュエマで世界を救った伝説の男にして勝太の兄・切札勝舞だった。過去の記憶を失った勝舞はミッ土瓶タウンを作り上げ、エリア代表戦の最後の壁として立ちはだかる。

勝太は兄・勝舞に勝利してデュエマ甲子園決勝に進出した。そして勝太とホカベンは、ファイナリストが決定したデュエマ甲子園を盛り上げるべく、テレビ番組「熱闘 デュエマ甲子園」に出演することになった。

日本一のデュエリストを決めるデュエマ甲子園。ベスト8が出揃う中に、かつてホカベンを卑怯な手で陥れた三国市立中学・天才軍師こと孔明の姿があった。孔明は、デュエマ甲子園でも何かをたくらんでいるようだ。

卑怯な孔明を下した勝太に続き、2回戦はべんちゃん対ルシファー。べんちゃんはルシファーへのリベンジに燃えているのかと思ったら、クリスマスケーキを買ったり花束を買ったり、何やら怪しい動きをしていた。

2014年ももうすぐ終わり。その年を代表するデュエリストが登場するという番組「紅白デュエ合戦!」に、勝太たちも出演が決定。内容は3対3のチーム対抗デュエマで、相手はルシファー率いる聖エンジェル中軍団だ。

新年初デュエマはデュエマ甲子園3回戦。対戦カードは孤高の野獣コジロー対妖しき女デュエリスト・サソリだ。ストイックに勝利を求め続けるコジローに対し、女の勘で闘い続けてきたサソリだったが…。

デュエマ歴8カ月の初心者ながら、デュエマ甲子園出場を決めたホカベン。その相手は、京都が生んだ極悪デュエリスト・寄成ギョウだった。真正面から正々堂々闘おうとするホカベンに対し、ギョウは挑発を繰り返す。

ホカベンを徹底的に痛めつけ、デュエマ甲子園準決勝に駒を進めたギョウ。次の相手は切札勝太だが、ギョウの眼中にあるのはルシファーのみ。ギョウは、怪しい謎の男と一緒に対ルシファー用の毒を作り上げる。

デュエマ甲子園準決勝が始まった。長年のリベンジを果たして優勝するために、いつも以上に燃えているコジロー。一方ルシファーは、ギョウとのデュエマで受けたダメージが回復しないまま、コジロー戦に備えていた。

ギョウの仕込んだ毒で倒れてしまったルシファー。ホカベンがギョウに痛めつけられ敗れて以来、デュエ魂がこれまで以上に激しく燃えている勝太は、最大のライバル・ルシファーの敵を討つために立ち上がる。

デュエマ甲子園が白熱するなか、もうひとつの熱いイベントが繰り広げられようとしていた。それはバレンタインデー。乙女心全開でハイテンションのるるに対して、勝太とぶっちゃけは魂が抜けたように無反応だが…。

ついに決勝を迎えるデュエマ甲子園。勝太とコジローは共に激しく熱い想いを胸に、決戦の地・富士山へと向かう。先に富士山の頂上に到着したほうがデュエマで先攻を取れるというデス・レースだ。

富士山頂でのデュエマ甲子園決勝のゴングが鳴った。お互いのデュエ魂をむき出しにし、序盤から切り札をぶつけあう激しいデュエマが展開。勝太は、すさまじいカードの応酬のなかで追い詰められてしまう。

勝太が優勝したデュエマ甲子園から1週間後。勝太やホカベン、べんちゃんの活躍でカードショップ滝川は客で大盛況。有名になって調子に乗るホカベンたちにあきれながら、るるは店に現れない勝太のことを想う。

デュエマ甲子園での優勝以降、慢心していい気になりまくりの勝太。それを尻目にるるは、デュエマ甲子園で会うはずだった実の兄を想う。そんな、しんみりしてしまったカードショップ滝川に、強烈な光が突然差し込む。

何と、るるの兄はルシファーだった。兄妹は再会を果たし、自分の体が限界に近いことを悟ったルシファーは、るるにある願いを告げた。 一方、勝太はデュエマ甲子園優勝以降、教室でも調子に乗りまくっていた。

ルシファーの願いは、人生最後のデュエマを勝太とすることだった。デュエマ甲子園で闘うなか、未来が見える能力を得たルシファーは、勝太にデュエマで勝ち、そのまま死んでしまう自身の未来を見通していた。