闘将ダイモス

バーム星地球攻撃軍司令官･リヒテル提督は地球を第二の故郷にするべく攻撃を開始。地球の和泉博士は宇宙パイロット･竜崎一矢が持ち帰った新エネルギー･ダイモライトを用いて巨大変形ロボ･ダイモスを作り上げる。

一矢は戦いの最中に出会った少女･エリカを見舞いに病院を訪れる。彼女は記憶を失っていたが、一矢にだけには心を開く。その頃、リヒテルはダイモス打倒のため、戦闘ロボ･ダリを出撃させていた。

一矢は病院からエリカを救出し、基地へと連れ帰る。滞在を許されたのも束の間、彼女は置き手紙を残して姿を消してしまう。一矢は必死に彼女の後を追うが、謎の一団が現れ腕ずくでエリカの居場所を聞き出そうとする。

一矢はエリカを思い出の岬に連れ出すが、謎のバイク部隊に取り囲まれてしまう。それはリヒテルが差し向けた秘密部隊だった。右腕を撃たれて窮地に陥った一矢は、京四郎とナナに救い出されるが…。

エリカはバーム星人だった。母星の最期を迎えたバーム星人は、リオン大元帥の指導の元、新しい故郷を探すために宇宙へ旅立ち、地球への移住を申し出る。ところが、大元帥は会談の席上で毒殺されてしまう。

自分が殺した竜崎司令官が愛する一矢の父だったことを知り、エリカはガードダイモビック基地を後にする。エリカをスパイと見る三輪国防長官は捜索を開始。一方、京四郎は一矢を基地に閉じ込めてエリカを捜し始める。

ダイモスのピンチに、エリカはバーム星人のしるしである翼を広げてバルバス将軍に攻撃を止めさせる。エリカがバルバスに連れ去られてしまったことは、ガードダイモビックのメインスタッフのみの秘密になるが…。

海底城に戻ったエリカは、父であるリオン大元帥を殺した地球人への憎しみを剥き出しにするリヒテルに対し、父は最期まで平和を願っていたと反論する。一方、一矢はエリカを忘れることができず…。

リヒテルは、バーム星武術師範のハレックに一矢の打倒を命じる。副官の地位を奪われることを恐れたライザ将軍は、一矢ともどもハレックを亡き者にしようとし、死闘を繰り広げる2人に奇襲を仕掛けるが…。

ダイモビック防衛隊班長の鬼頭は、バーム星人の攻撃で妻子を亡くした恨みを晴らすため、防衛隊に志願した男だった。ある夜、エリカに仕えるマルガレーテが密かに一矢の元を訪れ、それを見つけた鬼頭が攻撃するが…。

玲子というお嬢さまが、かつて家庭教師だった京四郎を婿に迎えるためダイモビック基地にやって来た。わがままな彼女は、京四郎の使命など気にも留めず、何が何でも連れ帰って結婚しようとするが…。

バーム星との戦闘が激化し、ダイモビック基地も野戦病院として空き部屋を病室にすることに。エリカの部屋も例外ではなく、一矢は恋人の思い出が失われることを悲しむ。時を置かずして戦闘ロボ･ガボットが現れ…。

エリカは海底城で軟禁状態に置かれていた。幼馴染みのシンディは彼女を催眠治療室へ連れて行き、幼いころの出来事を再現する。翼を傷めたシンディを抱え、生還を果たした時の記憶に勇気付けられたエリカは…。

ライザ将軍は戦闘ロボ･クラインの搭乗者にエリカを選ぶ。シンディとマルガレーテを人質に取られたエリカはやむなく出撃するが、クラインには裏切り行為防止の自爆装置が取り付けられており…。

裏切りの噂が広まったことを受け、リヒテルはエリカ、マルガレーテ、シンディの処刑を決断する。そのころ、一矢は国防軍基地で思い悩んでいた。証拠の映像からもエリカの告白は真実だとしか思えず…。

処刑を目前にしたエリカ。マルガレーテは死出の衣装に秘薬を隠し、シンディが見張りをおびき出している隙にエリカに注射する。そしてダイモビック基地にマルガレーテから、エリカの遺体を極楽島へ送ると通信が入る。

エリカは秘薬による仮死状態から目覚め、一矢と再会して父を殺めた許しを得る。だが、再び囚われの身となり、マルガレーテと処刑台にかけられることに。エリカは死を目前にしても臆することなく、人々に平和を説く。

三輪国防長官は潜水艦に収容したエリカを防衛軍基地へ連行し、海底城の在りかを白状させようとする。一矢はエリカを助け出そうとするが、自分のために罪を犯すのはやめてほしいというエリカの言葉に思いとどまる。

オルバン大元帥の甥･メルビが、防衛軍基地から脱出したエリカを連れ去る。反乱を起こしたウォーリンらが死んだと聞いたメルビはエリカを花嫁として連れ帰ると宣言し、リヒテルの制止を聞かず宇宙戦闘艦に乗り込む。

バーム星人･バランドークは廃墟となった大都市に解放区を築いていた。エリカが秘密書類を隠した指輪を示すと、バランドークはエリカを地下基地に迎える。解放軍は、現在海底城からの奴隷救出作戦を進めていたが…。

エリカが居所を教えてくれないため、一矢は訓練にも集中できずにいた。そんな中、バルバスが倉崎市を襲う。京四郎との連携作戦で窮地を切り抜けた一矢は、両親をバーム兵に殺された少女･サユリを保護する。

京四郎の祖父で剣術の師･夕月一刀斎が基地を訪ねてきた。京四郎の母は一刀斎に結婚を反対されて駆け落ちし、病死していた。祖父を許すことができない京四郎だったが、その一刀斎がバーム軍に誘拐されてしまい…。

結婚衣装について考え込んでいるおかねさん。それを見た京四郎たちは、ずっと独身の彼女に結婚相手を見つけてあげようとお見合いの場を設ける。和泉博士は防衛隊長の鬼頭に、相手を教えないままお見合いを勧め…。

風呂嫌いのカイロが強制的に入浴させられた。その様子を撮影していたナナに、カイロは仕返しを宣言。洋服を透かして撮影できるカメラを作ることになるが、その設計図がナナに見つかってしまい…。

海底城の戦闘ロボ製造工場で、技師長が死亡する事故が起こる。リヒテルは浮き足立つ工員たちを一喝し、完成した戦闘ロボ･グランゲイルを率いて自ら戦うと宣言。ガルンロールに乗ったリヒテルが出撃する。

オルバン大元帥はリヒテルを解任し、新司令官にアイザムを任命した。しかしアイザムはその命に従わず、親友･リヒテルのために超弾性金属で装甲を施したメカ戦士･ゾンネカイザーを作り出し、打倒･ダイモスを誓う。

メカ戦士の超弾性金属を打ち破るためダイモスの改造を始める一矢たち。ファイヤーブリザードとフリーザーストームを装備し、激しい温度差によって超弾性を失わせる。そのためにはアイザロン粒子発生装置が必要で…。

バンクス博士が完成させたアイザロン粒子発生装置は、アイザムによる理論を元にしたものだった。博士はバーム星人との共存区“ユートピア”の存在を明かし、メルビやエリカもそこにいると告げる。

三輪長官への叙勲式典が行われる国連本部に、メカ戦士･デスカルゴが襲来。国連総長はダイモスに救援を要請する。だが手柄を独占されることを嫌った三輪長官は、ダイモスの到着前に水爆の発射を強行しようとする。

ダイモライトの爆発を防ごうとして瀕死の重傷を負った和泉博士の命を救うには、バーム星で開発された人工小脳をユートピアから持ち帰らねばならなかった。だが、ニュージャーランドはリヒテルの標的となってしまう。

小バームを飛び立った一機の円盤が地球にたどり着いた。円盤の目的地であるニュージャーランドに向けて、地球防衛軍、海底城、ダイモビックの三者が出動する。円盤の操縦者･カイヤは、墜落直前に脱出するが…。

壊滅したユートピアから逃れた難民たちは、エリカに導かれ、バランドークの残した隠れ家を目指していた。意識が戻ったカイヤは、小バームの平和勢力が滅び、十億の民が眠ったまま洗脳されようとしていると告げ…。

ニュージャーランド政府は山中のエリカたちと密かに連絡を取り、ダイモビックに無事を知らせてきた。安心する一同の前に、おかねさんの甥っ子の元太が現れる。わんぱく坊主の元太が勝手にトライパーを走らせるが…。

バルバス将軍の弟･ヒムレーが小バームを脱出し、海底城に到着する。小バームでは、ゲロイヤー参謀率いる秘密警察の手によって、反オルバン派活動家の拠点付近で無差別殺りくが行われているらしかった。

ゲロイヤーに海底城を奪われたリヒテルは、メカ戦士に乗って城を脱出する。だが、撃墜されて海底に沈んでしまう。バルバスはダイモビック近くの浜に漂着し、元太を人質に取る。一矢が身代わりとなるが…。

リヒテルはライザの小型潜水艇に救われるが、地球防衛軍とバーム軍の両者から追われる身になっていた。秘密基地に隠れたライザが地球側との共闘を進言するも、地球人を信用しないリヒテルから一蹴されてしまう。

ニュージャーランド山中でエリカたちが建造していた宇宙船が、事故によって大爆発を起こし、基地の動力室も破壊されてしまう。猛吹雪で救助は難航しメンバーが寒さと飢えに倒れている中、ダイモスが出動するが…。

「オルバンの花嫁になる」と言い残して去って行ったエリカ。だが、一矢にはとても彼女が裏切ったとは思えなかった。三輪長官はそんな一矢こそ裏切り者と断じ、国連にダイモス操縦者解任を要求する。

一矢が長坂市の一件で罪に問われ、泉博士は三輪長官を逆に訴えるが、査問委員会では三輪長官の言い分のみが認められる。その時、バーム軍の奇襲部隊が国連本部を襲撃し、バーム兵の体から一矢宛の手紙が見つかる。

バーム星との平和共存を望む小国が結集し、国連の幹部国会議を解散させる。その結果、一矢は釈放され三輪長官は解任されることになるが、長官は従おうとせず、海底城への全面攻撃を開始してしまう。

救助した海底城の負傷者たちの協力を得て、ダイモビックは木星軌道上にある小バームを目指して旅立つ。木星の手前でエリカから助けを求める通信を受信した一矢は、京四郎と共にバーム前線基地へと向かうが…。

リヒテルとライザは流星群にまぎれて小バームへ接近し、潜入に成功する。神官に変装して洗脳工場完成式典に忍び込みゲロイヤーに天誅を下し、リヒテルはオルバンを射殺するが、それは影武者だった…！

地下牢に繋がれたリヒテルを救うため、ダイモスとダイモビックが小バームを攻撃するが、猛反撃を受けてしまう。結婚式に臨んだエリカも、隠し持った短剣でオルバンを倒そうとするが失敗してしまう。

ダイモスはいったんエネルギーとなってバリヤーに吸収された後、小バームの集積装置内に実体化する。深手を負ったマルガレーテからエリカの本当の心を聞いた一矢。一方のエリカは、リヒテルに助けを求めるが…。