「ワイモバイルの新プランについて詳しく知りたい!」
「5G通信には対応しているの・・?」
ワイモバイルは2021年2月に料金プランを刷新し、新プラン「シンプルS/M/L」をスタートさせました。
従来プランより月額料金が安く、それでいてデータ容量は増量しています。次世代通信である5G通信も、もちろん利用可能です。
これまでも高い人気を誇っていたワイモバイルですが、新プランでますます魅力が増したと言えますね。
本記事ではそんなシンプルS/M/Lのプラン内容や旧プランとの違いなどを徹底解説します。
目次
ワイモバイルの新プラン「シンプルS/M/L」とは?
シンプルS/M/Lは2021年2月18日にスタートした、ワイモバイルの新しい料金プランです。従来のスマホベーシックプランよりも内容がシンプルになり、月額料金も安くなりました。
まずはワイモバイルのシンプルS/M/Lの内容について解説します。
3種類から選べるシンプルなプラン内容
ワイモバイルの「シンプルS/M/L」のプラン内容をまとめました。
シンプルS/M/L
プラン名 | データ容量 | 月額料金 | 低速通信の速度 |
---|---|---|---|
シンプルS | 3GB | 2,178円 | 300kbps |
シンプルM | 15GB | 3,278円 | 1Mbps |
シンプルL | 25GB | 4,158円 | 1Mbps |
ワイモバイルのシンプルプランは3つのデータ容量で構成されています。複雑な割引条件はなく、途中から月額料金が上がることもありません。
非常にシンプルですね。また、どのプランもデータ繰り越しと5G通信に対応しています。
シンプルM/Lは通信制限後でも動画を再生できる
データ容量を使い切った後の低速通信の速度はシンプルSが最大300kbps、シンプルM/Lが1Mbpsです。
通信制限後の速度は他の格安SIMより速くなっており、プランM/Lなら標準画質の動画視聴も利用できます。低速でもそれなりに快適ですよ。
事務手数料と解約金は0円
ワイモバイルのシンプルS/M/Lは事務手数料と解約金が0円です。事務手数料は本来3,300円ですが、オンラインで契約すると無料になります。
オンラインなら事務手数料0円
他の格安SIMはオンラインでも事務手数料は有料なのが一般的です。ワイモバイルなら初期費用をかけずに契約できます。
シンプルS/M/Lでは従来プランにあった2年縛りも撤廃されました。いつでも好きなタイミングで解約が可能です。
MNPで他社へ乗り換える際にかかっていた「MNP転出手数料」もかかりません。
家族割かおうち割で大幅割引を適用できる
ワイモバイルには「家族割引サービス(以下、家族割)」と「おうち割 ひかりセット(A)(以下、おうち割)」という2つの割引が用意されています。
- 家族割:家族で利用すると2回線目以降の月額料金が割引
- おうち割:ソフトバンクの光回線とセットで月額料金が割引
割引額はどちらも1,188円です。例えばシンプルSなら月額990円で利用できます。
家族割かおうち割を適用
プラン名 | 月額料金 (通常) |
月額料金 (割引適用時) |
---|---|---|
シンプルS | 2,178円 | 990円 |
シンプルM | 3,278円 | 2,090円 |
シンプルL | 4,158円 | 2,970円 |
ただし、家族割引サービスは1回線目(主回線)に適用されません。両方の条件を満たす場合はおうち割がお得です。
家族割適用時の料金シミュレーション
家族4人でワイモバイル(シンプルS)を利用し、家族割が適用された場合の料金をシミュレーションしてみました。
- 1回線目:月額2,178円
- 2~4回線目:月額990円
- 合計:月額5,148円
1回線目は割引が適用されませんが、それでも4人家族合計で5,148円です。一人あたり1,247円と考えると、比較的割安と言えます。
おうち割適用時の料金シミュレーション
続いては家族4人でワイモバイル(シンプルS)を利用し、おうち割が適用された場合の料金シミュレーションです。
- 1~4回線目:月額990円
- 合計:月額3,960円
おうち割は1回線目も割引が適用されます。そのため、同じ家族構成・プランでも家族割より1,188円安い3,960円になりました。
家族割も安いですが、おうち割はそれ以上の安さです。
1年目は無料でデータ増量あり
ワイモバイルではデータ容量が増量する「データ増量オプション」が用意されています。
データ増量オプション
通常、データ増量オプションを利用する際は550円のオプション料がかかりますが、現在はキャンペーンにより1年無料です。
データ増量キャンペーン
プラン名 | データ容量 (通常) |
データ容量 (増量時) |
---|---|---|
シンプルS | 3GB | 5GB |
シンプルM | 15GB | 20GB |
シンプルL | 25GB | 30GB |
以前は増量分のデータ容量を自分でチャージする必要がありました。ですが、現行プランのシンプルS/M/Lでは自動的に増量されるため、チャージの手続きは不要です。
おすすめは?プラン選びのコツ
ワイモバイルでプランを選ぶ際は「自分がどれくらいデータ容量を使うか」で判断しましょう。シンプルS/M/Lでは、利用できるデータ容量が多いほど月額料金も高くなります。
データ通信をほとんど使わない人がシンプルLを利用するのは無駄ですし、逆にデータ通信をたくさん使う人がシンプルSだと足りません。
自分がどれくらいデータ通信を使うのか把握し、それに合ったプランを選んでください。選ぶ際の目安は以下の通りです。
- LINEやSNSが中心で動画視聴やゲームは利用しない:シンプルS
- SNSやゲームを頻繁に利用し、動画もそこそこ見る:シンプルM
- 動画を頻繁に見るヘビーユーザー:シンプルL
どうしても迷うときは中間であるシンプルMがおすすめです。
ワイモバイルは契約後のプラン変更に対応しているので、プランMで多いと感じた場合はプランSに、少ないと感じた場合はプランLへ変更してください。
値下げされた?旧プラン「スマホベーシックプラン」との違い
シンプルS/M/Lは旧プラン「スマホベーシックプラン」の代わりに登場しましたが、本当に安くなったのでしょうか?
シンプルS/M/Lとスマホベーシックプランの違いを一覧表にまとめてみました。
旧プランと比較
シンプルS/M/L | スマホベーシックプラン | ||
---|---|---|---|
月額料金 | プランS | 3GB/2,178円 | 3GB/2,948円 |
プランM | 15GB/3,278円 | 10GB/4,048円 | |
プランL/R | 25GB/4,158円 | 20GB/4,928円 | |
データ繰り越し | 対応 | 非対応 | |
10分かけ放題 | 770円 | 無料 | |
完全かけ放題 | 1,870円 | 1,100円 | |
5G通信 | 対応 | 対応 | |
家族割・おうち割 | 1,188円割引 | 550円割引 |
月額料金を比較すると、確かにシンプルS/M/Lはスマホベーシックプランより割安です。プランM/L(旧プランはR)にいたってはデータ容量も5GB多くなっています。
さらに、スマホベーシックプランでは対応していないデータ繰り越しにも対応しました。余ったデータ容量を翌月に繰り越して使えるため、無駄がありません。
一方、スマホベーシックプランで標準付帯していた10分かけ放題は有料になりました。10分かけ放題を利用する場合の月額料金は全く同じです。
これまでは電話をしない人も10分かけ放題が付帯し、月額料金が高くなっていました。
シンプルM/Lは自分でかけ放題の有無を選べるようになったので、あまり通話しない人にとってはうれしいですね。
新プランから家族割・おうち割の割引額も増えています。家族でワイモバイルを利用する人や、ソフトバンクの光回線を利用している人はよりお得です。
ワイモバイルの新プランは5Gに無料で対応
ワイモバイルの新プランは次世代通信「5G」に対応しています。5G対応機種およびエリア内であれば、5Gによる高速通信が利用可能です。
5Gと4Gの違いとは?
「5Gってよく聞くけど、今使っている4Gと何が違うの?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。5Gと4Gの違いをざっくり説明すると以下の通りです。
5Gと4Gの違い
- 通信速度が速い(4Gの20倍)
- 通信の遅延が小さい(4Gの10分の1)
- よりたくさんの端末を同時に接続できる(4Gの10倍)
最大のメリットは通信速度の速さです。5Gは4Gの20倍という速度を実現しています。
大容量ファイルのダウンロードや4K画質の動画視聴などをこれまで以上に快適に利用可能です。
ただし、ワイモバイルで5Gによる高速通信の恩恵を受けられるのは少し先になるかもしれません。
5Gには大きく「ミリ波」と「Sub6」の2種類があり、高速通信を体感できるのはミリ波です。親ブランドであるソフトバンクはミリ波である28GHzの周波数に対応しています。
対して、ワイモバイルが5Gで利用する周波数帯は3.7GHz/3.4GHz/1.GHz/700MHzの4つです。将来的にミリ波に対応する可能性もありますが、執筆時点では対応していません。
とはいえ、Sub6の高速通信(3.7GHz)でも十分高速ですよ。
5G対応機種・エリアの調べ方
5G通信を利用するためには5G対応スマホが必要で、なおかつ5G対応エリア内でないといけません。
ワイモバイルの5G対応機種についてはワイモバイルオンラインストアのSIM動作確認機種一覧から調べられます。
機種検索の際に機能の「5G通信」にチェックを入れれば、5G対応スマホの検索が可能です。
これからワイモバイルで5G対応スマホを買う場合は製品ページで「5G対応」というマークがついているスマホを選びましょう。
対応エリアはエリアマップから検索できます。
5Gエリアは順次拡大中
濃いピンクのエリアは3.7GHz帯エリアとなり、5Gならではの高速通信が体感可能です。
本当に安い?ワイモバイルと他の料金プランを比較
従来プランから安くなったワイモバイルですが、他のキャリアと比べて本当に安いのでしょうか?
ここではワイモバイルの料金を大手キャリア、楽天モバイル、UQモバイルと比較してみました。
キャリアと比較
まずは大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)との比較です。大手キャリアの無制限プランはいずれも利用したデータ容量が3GB未満だと月額料金が割引されます。
そこで、月3GBまでの場合とそれ以上の場合で月額料金を比較してみました。
キャリア プラン | 3GB未満 | 3GB以上 |
---|---|---|
ワイモバイル (シンプルプラン) |
2,178円 | 15GB:3,278円 25GB:4,158円 |
ドコモ (5G ギガホプレミア) |
5,665円 | 7,315円 |
au (使い放題MAX) |
5,588円 | 7,238円 |
ソフトバンク (メリハリ無制限) |
5,588円 | 7,238円 |
月3GB未満の場合、ワイモバイルは大手キャリアより3,000円以上安くなります。1年で約4万円の節約です。
3GB以上のデータ通信を利用する場合も、大手キャリアの半額~4割ほど安くなります。
ワイモバイルは最大容量が25GBなので、それ以上の容量を使う場合は大手キャリアを使うしかありません。毎月のデータ容量が25GBに収まるなら、ワイモバイルが圧倒的にお得です。
楽天モバイルと比較
次は楽天モバイルとの比較です。データ容量別に月額料金を比較してみました。
データ容量 | ワイモバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|
~1GB | 2,178円 | 0円 |
~3GB | 2,178円 | 1,078円 |
3~15GB | 3,278円 | 2,178円 |
15~20GB | 4,158円 | 2,178円 |
20~25GB | 4,158円 | 3,278円 |
25GB超え | – | 3,278円 |
ワイモバイルと楽天モバイルを比較すると、楽天モバイルのほうがワイモバイルより安いことが分かります。楽天モバイルは1GB未満なら完全無料、1~3GB未満なら1,078円です。
3GBで2,178円のワイモバイルよりも安くなりますね。10~20GBの中容量や20GB以上の大容量を使う場合も楽天モバイルが割安です。
とにかく安く使うなら楽天モバイルを選びましょう。一方で対応エリアや通信の安定性、サポート体制などサービス内容はワイモバイルが充実しています。
多少高くてもサービス内容を重視したい場合はワイモバイルもおすすめです。なお、家族割やおうち割を利用できるのなら、ワイモバイルと楽天モバイルはほぼ同じ料金となります。
UQモバイルと比較
最後に、同じく大手キャリアのサブブランドであるUQモバイルとの比較です。
データ容量 | ワイモバイル | UQモバイル |
---|---|---|
3GB | 2,178円 | 1,628円 |
15GB | 3,278円 | 2,728円 |
25GB | 4,158円 | 3,828円 |
ワイモバイルとUQモバイルは利用できるデータ容量が全く同じです。それでいて月額料金はUQモバイルが数百円安く設定されています。
ただし、家族割もしくはおうち割が利用できる場合はワイモバイルのほうが割安です。
割引(家族割・おうち割)を考慮して比較
データ容量 | ワイモバイル (割引込み) |
UQモバイル |
---|---|---|
3GB | 990円 | 1,628円 |
15GB | 2,090円 | 2,728円 |
25GB | 2,970円 | 3,828円 |
家族で利用する場合やソフトバンクの光回線を使っているならワイモバイル、単身で利用するならUQモバイルがおすすめです。
ワイモバイルのプラン・料金に関するQ&A
最後に、ワイモバイルのプラン・料金に関するQ&Aをまとめました。
初月料金は日割り?
初月の料金は日割りされます。そのため、どのタイミングでワイモバイルを契約しても損することはありません。
なお、データ容量は日割りの対象外です。いつ契約しても、データ容量はすべて付与されます。
通話料はいくら?
国内通話料は22円/30秒です。国際電話および国際ローミング時の通話料は宛先や渡航先によって異なります。
かけ放題に加入できる
電話の頻度が高い人はかけ放題オプションの利用も検討しましょう。
かけ放題オプション
オプション名 | 内容 |
---|---|
だれとでも定額 月額770円 |
1回10分までの通話が何度でも無料 |
スーパーだれとでも定額(S) 月額1,870円 |
時間・回数制限なしで通話料が無料 |
60歳以上は安くなる?
ワイモバイルは、60歳以上の人向けの「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」が実施されています。月額基本料金は安くなりませんが、通話料を大きく節約できますよ。
- 実施期間:2021年2月18日~終了日未定
- 特典:スーパーだれとでも定額(S)の月額料金がずっと1,100円割引
- 条件:60歳以上の人がシンプルS/M/Lとスーパーだれとでも定額(S)を契約
60歳以上なら月額1,870円のスーパーだれとでも定額(S)を月額770円で利用できます。通話を多用するシニア層にはうれしい特典です。
まとめ
ワイモバイルの新プラン「シンプルS/M/L」は3つのデータ容量で構成される、名前の通りシンプルな料金プランです。従来プランから月額料金も安くなり、5Gにも対応しています。
毎月利用するデータ容量が25GB以下なら、大手キャリアからワイモバイルへ乗り換えるのがおすすめです。使い勝手を維持しつつ、スマホ代を大幅に節約できます。
旧プランであるスマホベーシックプランを使っている場合も、シンプルS/M/Lへの乗り換えを検討してください。
かけ放題不要なら月額料金が安くなりますし、家族割やおうち割の割引額が大きくなります。さらにデータ繰り越しにも対応するなど、いいこと尽くしですよ。