「UQモバイルが気になるけど、契約したあとに後悔するのは絶対に嫌」
UQモバイルの乗り換えを検討するとき、一番心配なのが失敗しないかどうかですよね。後から後悔するのは絶対に避けたいところです。
UQモバイルには、良い点ばかりではなくいくつかの欠点があります。公式サイトには決して書かれることはないデメリットです。
この記事では、自身の経験やYahoo!知恵袋などの口コミからUQモバイルに乗り換えて後悔する人の全パターンを解説しました。
UQモバイルの契約をためらっている人は、ぜひご参考にして下さいね。
UQモバイルで後悔するのはどんな人?
UQモバイルは、万人が満足する格安SIMではありません。以下に当てはまる方は契約後に後悔する可能性があるので気を付けて下さい。
- 最安の格安SIMに申し込みたい
- 最新のiPhoneに端末セット契約したい
- ドコモ・ソフトバンク回線の格安SIMを探している
- シェアプランまたはデータ専用のSIM契約がしたい
- 純粋な家族割を使いたい
- 最速の通信速度にこだわりたい
- 通話料を無料で安くしたい
- 契約事務手数料を払いたくない
最安の格安SIMに申し込みたい
UQモバイルを申し込む上で、最も後悔する可能性が高いのが最安の格安SIMに申し込みたい人です。
UQモバイルは、ドコモ・au・ソフトバンクと比べると格段に安いですし、自宅セット割(ネット回線や電気サービスとのセット割)を適用できれば格安SIMの中でも最安級となります。
しかし、通常料金で比較すれば、UQモバイルは格安SIMの中では高い方です。
3GB~4GBプランの料金比較
- UQモバイル:2,365円(4GB)
- LINEMO:990円(3GB)
- 楽天モバイル:1,078円(3GB)
- OCNモバイルONE:990円(3GB)
LINEMOやOCNモバイルONEと比べると、1,000円以上の差があります。ただし、自宅セット割を適用できるなら、1,100円割引なのでその差は埋まります。
UQモバイルは他の格安SIMではほぼ提供できていない実店舗サポートを受けられるのですが、その分利用料金が上がってしまっているのが難点です。
最新のiPhoneに端末セット契約したい
UQモバイルは格安SIMの中では、新しいiPhoneを購入できる事業者です。一世代前のモデルなら購入できます。
しかし、最新のiPhoneを購入することはできません。SEシリーズは最新版の発売がありましたが、正規シリーズは発売までタイムラグがあります。
最新iPhoneを購入したいなら、Apple Storeかキャリアを利用する他ありません。
どうしても安く最新iPhoneを使いたいなら、キャリアながら実質的な格安SIMである楽天モバイルを利用するといいですよ。
ドコモ・ソフトバンク回線の格安SIMを探している
UQモバイルはauのサブブランドということもあり、au回線しか対応していません。
そのため、ドコモとソフトバンク端末をUQモバイルで使う場合は、SIMロック解除が必要となる可能性があります(2021年11月以前に発売された機種なら不要)。
格安SIMによっては、au・ドコモ・ソフトバンクと3社の回線に対応しています。対して、UQモバイルはau回線しか対応していないので、どうしても利便性の悪さが目立ちます。
シェアプランまたはデータ専用のSIM契約がしたい
UQモバイルは、シェアプラン及びデータ専用プラン(データSIM)を提供していません。シェアプランは、一つの契約で複数回線を利用したい人向けのプランです。
家族間でのシェアはもちろんスマホ用・タブレット用と一人で分けることもできます。UQモバイルは残念ながら対応していません。
また、通話機能が無いデータ専用プランの提供もなし。以前は提供されていたのですが、現在はデータSIMの契約は不可。
データ専用プランを使いたい場合は、mineoなど別の格安SIMを選ぶほかありません。
純粋な家族割を使いたい
以前は家族割を提供していたUQモバイルですが、現在は自宅セット割を適用しなければ家族で安くなることはありません。
自宅セット割は、でんきコースとインターネットコースに分かれており、
- でんきコースはauでんき
- インターネットコースはauひかり、コミュファ光、eo光、J:COM、WiMAXなどの通信回線
とUQモバイルを併用しないとセット割が適用されない仕組みです。
自宅セット割適用後の価格
- トクトクプラン(1~15GB):2,277円~3,465円→1,177円~2,365円
- ミニミニプラン(4GB):2,365円→1,265円
- くりこしプランS(3GB):1,628円→990円
- くりこしプランM(15GB):2,728円→2,090円
- くりこしプランL(25GB):3,828円→2,970円
ご覧の通り、セット割を適用できれば相当安くなります。一人だけでなく家族(離れて住んでいてもOK)にも適用されるので、そのインパクトは強力です。
しかし裏を返せば、併用すべき対象サービスに加入できない場合は、家族でUQモバイルに乗り換えても安くなりません。
併用条件なしの家族割を利用したい人は、UQモバイルには向かないでしょう。なお、純粋な家族割を利用したいならワイモバイルで適用可能です。
最速の通信速度にこだわりたい
UQモバイルは、格安SIMの中では最高クラスの通信品質を誇ります。スマホユーザーが急増する時間帯でも速度低下することなく、1日を通して安定した通信が可能です。
しかし、どうしても最速にこだわりたい人は後悔するかもしれません。
以前は、格安SIMの中で最速レベルだったUQモバイルですが、現在はahamo・povo・LINEMOなどキャリア品質の格安プランが登場しています。
中でもずば抜けて速いのが、ドコモの5G技術を搭載しているahamoです。ahamoは平均速度で100Mbpsを超えており、UQモバイルを含む他の格安SIMでは歯が立たない状況となっています。
最速にこだわりたい人は、UQモバイルだと満足はできないでしょう。
通話料を無料で安くしたい
多くの格安SIMでは、通話料を無料で安くできる通話アプリを提供しています。しかし、UQモバイルでは通話アプリの提供がありません。
通話アプリの有無
格安SIM | 通話アプリ |
---|---|
UQモバイル | なし |
LINEMO | なし |
povo | なし |
ahamo | なし |
ワイモバイル | なし |
J:COMモバイル | なし |
OCNモバイルONE | OCNでんわ |
mineo | mineoでんわ |
IIJmio | みおふぉんダイアル |
BIGLOBEモバイル | BIGLOBEでんわ |
イオンモバイル | イオンでんわ |
nuroモバイル | nuroモバイルでんわ |
UQモバイルで通話料を節約したいなら、月額550円からのかけ放題オプションに加入しなければなりません。
無料で通話料を安くできると期待している人は、後悔する可能性があるので注意して下さい。
契約事務手数料を払いたくない
UQモバイルをはじめ多くの格安SIMでは、初期費用として3,300円の契約事務手数料がかかります。
そのため、UQモバイルだけのデメリットではありませんが、一部の格安SIMでは契約事務手数料が0円です。
あとから契約事務手数料0円の格安SIMを知ってしまうと後悔する可能性があるため注意して下さい。
端末割引またはau Pay還元で実質的な初期費用は0円
初期費用3,300円がかかるUQモバイルですが、実質的な支払いは無料です。その理由は、
- 端末セット契約は22,000円割引あり
- SIMのみ契約は10,000円以上のau PAY還元あり
の特典を無条件で受けられるからです。
初期費用の支払いは必要なのですが、この両特典により相殺されると考えてOK。相殺以上にお釣りが来る計算です。
au・ドコモ・ソフトバンクからUQモバイルの乗り換えで後悔するパターン
他の格安SIMからではなくau・ドコモ・ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える人は、後悔するパターンとして以下が挙げられます。
- メールアドレスを引き継ぐ場合は有料
- 端末の割引サービスが終了する
- 家族割や光回線とのセット割が終了する
- 通信速度が落ちる
- 無制限プランがない
- auスマートバリューを引き継げない(au)
- SIMロック解除が必要なケースあり(ドコモ・ソフトバンク)
まず注意したいのが、メールアドレスの持ち出しが有料となること。以前は持ち出し自体がNGだったので改善されましたが、持ち出し費用として月額330円がかかってしまうのは難点です。
また、端末の割引サービスや家族割・光回線セット割など、各種特典が終わってしまうので注意して下さい。状況によっては、UQモバイルに乗り換えない方がお得となる可能性があります。
その他、au・ドコモ・ソフトバンクと比べて通信速度が落ちる点や契約できるデータ容量が最大25GBまでに限られる点にも要注意です。
逆にUQモバイル乗り換えで後悔しない人とは?
ここまで、デメリットだらけに見えるUQモバイルですが、格安SIMの中で屈指の人気を誇るのも事実。以下、UQモバイルに乗り換えても後悔しない、おすすめな人を挙げてみました。
- au・ドコモ・ソフトバンクよりスマホ代を安くしたい
- キャリアと同レベルのサービス品質を保ちたい
- 安定した通信品質を重視する
- SIMのみ契約でau PAY還元を受け取りたい
- 自宅セット割を適用できる
- クレジットカードなしで契約したい
- 対面で相談できる店舗サポートが欲しい
- LINEのID検索機能を使いたい
- 60歳以上で通話を重視する
UQモバイルは料金が格安SIMの中では高い方ですが、au・ドコモ・ソフトバンクと比べてたら相当安いです。
最安ではないものの、安心できる格安SIM事業者に申込みたい人にはピッタリと言えるでしょう。
口座振替払いや店舗サポートなども対応しており、キャリアと同レベルのサービス品質を保ちつつスマホ代を下げたい人におすすめです。
その他、他の格安SIMでは非対応となる場合がある、LINEのID検索(年齢認証)・eSIM申込み・5G通信にUQモバイルは無料で対応。
また、プランM/Lは最低速度が1Mbps以上(動画も普通画質で再生できる)となっているため、実質データ使い放題です。
60歳以上の利用者は、かけ放題オプションが安くなる(さらにメールサービスも無料)ためシニア世代の人にも、UQモバイルはおすすめです。
UQモバイルで後悔しないための対策方法
UQモバイルに乗り換えたいけど、やっぱり後悔しそうで怖い・・という人は、MNPなしの新規契約で試してみることをおすすめします。
UQモバイルでは解約金が無料なので、いつでも解約できます。
さらに、SIMのみ契約なら6,000円以上のau PAY還元があるので、初期費用の3,300円を回収したうえでお釣りまで戻ってきます。
MNP(電話番号の引き継ぎ)を行わない新規契約なら、現在契約中の携帯会社をとりあえずキープしておくことが可能。
まずはサブ回線としてUQモバイルを思う存分試すといいでしょう。十分に試した後、気に入ったら今度はメイン回線としてMNP乗り換えしてしまいましょう。
まとめ
UQモバイルには後悔する可能性がある項目がいくつかあります。
特に致命的なのが格安SIMの中では割高なことです。自宅セット割を適用できれば安いのですが、適用外の方は他より高くなってしまうので注意しましょう。
また、au回線しか選べないことやシェアプランが使えないことにも注意して下さい。逆にメリットとしては、通信品質の良さやキャリア並みのサービスレベルが目立ちます。
決して全員が後悔するわけではないので、自分に合うサービスだと思ったら試してみる価値は十分ありますよ。