「自宅のWi-Fi環境を楽天モバイルで完結させたい!」
データ無制限の楽天モバイルは、自宅Wi-Fiの環境を整えるのに向いている通信サービスです。
自宅Wi-Fiにする手段はいくつかありますが、最安だと別料金なし(楽天モバイルの基本料金のみ)で完結できます。
この記事では、どうやって家のWi-Fi環境を構築するのか、料金も合わせて詳しく解説していきます。
楽天モバイルを自宅のWi-Fiに使う4つの方法
自宅のWi-Fiとして、楽天モバイルを利用する方法は4つあります。
- テザリングを使う(ルーター代わり)
- 楽天モバイルのポケットWi-Fiを使う
- 楽天モバイルのSIMを自前で用意したWi-Fiルーターに接続
- Rakuten Casaを使う
それぞれ詳しく見ていきましょう。
テザリングを使う(ルーター代わり) ※おすすめ
自宅Wi-Fiとして楽天モバイルを利用する方法のうち、最も安上がりなのがテザリング(スマホから他の通信機器へネット接続すること)です。
速度も十分なので、あらゆる用途で事足ります。
テザリングのイメージ
テザリング時の速度目安
計測時間 | 実効速度(Mbps) |
---|---|
朝 | 51.3 |
昼 | 32.1 |
夕方 | 51.18 |
夜 | 35.1 |
動画再生やゲーム、アプリDLで必要な速度は1~3Mbps程度。5Mbpsあれば一部のヘビーユーザー以外は満足できます。
楽天モバイルはテザリング接続しても30~55Mbpsくらいの速度が出るため使い勝手も抜群です。
一人暮らしの方、あるいは家族が居ても自分だけネット接続できればいいのなら、自宅Wi-Fiをテザリングだけで済ませてしまいましょう。
テザリングでYoutube再生
テザリングの利用手順
- 楽天モバイルに契約する
- 開通後、スマホでテザリング設定を行う
- ネット接続したい通信機器でWi-Fi接続する
楽天モバイルのポケットWi-Fiを使う
楽天モバイルでは、ポケットWi-Fi(モバイルルーター)を販売しています。端末価格は1~2万円程度。
SIMフリーモデルなので、楽天モバイル解約後でも他社のSIMカードで利用できます(海外の現地SIMも利用可)。
注文する際は、SIMカードとセット契約できます。申し込み時の端末選択でモバイルルーターを選べばOKです。
データ無制限のSIMなので、当然ながらポケットWi-Fiも使い放題に。クレードルを設置すれば、LANケーブルによる有線接続も可能です(固定回線の代わりにできる)。
楽天モバイルのポケットWi-Fiを使う手順
- 楽天モバイルでRakuten WiFi Pocket 2CまたはRakuten WiFi Pocket 2BをSIMセットで購入する
- 開通後、Rakuten WiFi Pocket 2C/2Bの電源を入れる
- ネット接続したい通信機器でWi-Fi接続する
楽天モバイルのSIMを自前で用意したWi-Fiルーターに接続
楽天モバイルでSIMだけ契約してルーター機器は別途購入してしまう方法があります。この方法を取るなら、モバイルルーター(ポケットWi-Fi)ではなくホームルーターがおすすめです。
モバイルルーターと比べて、ホームルーターは電波の指向性が広く複数台の接続に向いています。また、有線接続できるため、仕事やオンラインゲームにもピッタリ。
購入すべきホームルーターですが、口コミ評価・価格・売上数の3点からTP-LINK製のWi-Fiルーターをおすすめします。
現時点では、Amazonで最も売れているホームルーターです。2万円以下とコスパも良く、楽天モバイルはもちろん他のキャリアや格安SIMでも使用できます。
楽天モバイルのSIMカードを契約したら、ルーターにセットして使いましょう。設定は簡単ですよ。
自前で用意したWi-Fiルーターに接続する手順
- 楽天モバイルでSIMのみ契約を行う
- 自前で用意したWi-Fiルーターに楽天モバイルのSIMカードをセットする
- ネット接続したい通信機器でWi-Fi接続する
Rakuten Casaを使う
Rakuten Casa(楽天カーサ)は屋内に楽天回線エリアを設置できるサービスです。基地局(ホームアンテナ)なので別途ルーターは必要です。
ルーターを用意出来たら、アクセスポイントとして使用できます(Wi-Fi接続OK)。
Rakuten Casa
Rakuten Casaを使えば、自宅を無制限のWi-Fi空間にできます。気になる利用料金は、事務手数料3,000円のみ。
ただし現在は、Rakuten Casaの設置完了後に3,000円相当の楽天ポイントが還元されるため、事務手数料は実質0円です。
料金がほぼかからない便利なサービスではありますが、利用条件として楽天ひかりの契約が必要です。
Rakuten Casaの利用イメージ
楽天ひかりは楽天が提供する光回線サービスです。
楽天ひかり
- マンションタイプ:4,180円
- 戸建てタイプ:5,280円
マンションタイプなら楽天モバイルと合わせて、月々の通信費は5,258円から。スマホ+固定回線+Rakuten Casa(Wi-Fi接続)がこの料金で収まります。
Rakuten Casaを使う手順
- 楽天モバイルに申し込む
- 楽天ひかりに申し込む
- 専用フォームからRakuten Casaに申し込む
- 製品を受け取ってWi-Fi接続する
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにしている人の評判
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりに利用している人の評判を集めてみました。
楽天モバイル意外と速い。
しばらくこいつを新居の固定回線として使って様子見しよう。 pic.twitter.com/bUGEpO5wsb— 秋 (気分だけ) (@Tntn00488Y1) November 16, 2022
寮生活なので楽天モバイルを固定回線替わりに使ってる
1日10GB制限が撤廃されてからめちゃくちゃコスパ良い pic.twitter.com/qDJku64kSZ— ひっき (@hiki5G) November 12, 2022
自宅での楽天モバイルの回線状況は二年前と比べてかなり改善されてるな。調子良いときで4Gでも下り60Mbpsぐらいは速度出てる。5Gが使えたら最高なんだが。今はスマホは自宅でのネット環境構築のためテザリングで活躍してます。おはようございます☁
— makoto♪ (@mo_awakening) November 19, 2022
自宅で使うネット回線を楽天モバイルSIM+SIMフリーホームルーターにした。まあそれなりに快適にネットできている。普通の画質のyoutubeよりニコ動のほうが再生しづらくなるとは思わなかった。
— かねこ (@ebius) October 3, 2022
絶不調の自宅ネットワークは、テレワークには耐えられないらしくて、万が一に備えて持っていた楽天モバイルのWiFiルーターを使ってテレワーク。
— あけ (@akechi1024) October 17, 2022
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりに使っている人からの評判は良好ですね。通信速度も問題ないようですし、何より月額3,278円という安さが評価されています。
オンラインゲームのように通信速度が求められる用途は厳しいですが、動画視聴やネットサーフィンといった用途は問題ありません。テレワークに活用している人もいますね。
楽天モバイルを自宅のWi-Fiにしたときの速度はどれくらい?
楽天モバイルをWi-Fi代わりにするうえで、心配なのが通信速度ですよね。結論から言うと、十分に満足できる速度が出ます。
2023年6月時点、楽天モバイルの平均速度は約55Mbpsです。楽天モバイルのポケットWi-Fiを使用する場合は、この速度が目安となります。テザリングを使用する場合は少し速度が落ちますので、平均速度55Mbpsから30%の速度ダウンと仮定して38.5Mbpsが期待値です。
通信速度はお住まいの環境によって大きく左右されますが、大体25~45Mbpsに収まるでしょう。口コミでは60Mbps超えの声も多く上がっており、上々と言えるでしょう。
ざっくり言うと、
- WiMAXとほぼ同等
- 光回線よりは遅い
といったところでしょうか。光回線並みのWi-Fi環境は難しいのですが、WiMAXくらいの速度は出ています。
一般的な用途なら、自宅の通信機器はすべてまかなえるはずです。
楽天モバイルで自宅が楽天回線エリア外だと繋がらない?
もし楽天モバイルに申し込んだのに、自宅が楽天回線エリア外となってしまった場合は、パートナー回線エリアに繋がります。まったく繋がらないといった事態には陥りません。
パートナー回線エリアはau回線を使用しており速度は申し分ありませんが、月間の使用できるデータ容量が5GBまでです。
楽天回線エリアならデータ使い放題なので、大きなマイナスとなります。ただ、楽天回線エリアは全国で97%を超えており、もうすぐ99%に達する見込みです。
まだ一部の人は自宅が楽天回線エリアから外れているかと思いますが、地方の人も含めほとんどの人は楽天回線エリア内です。
通信環境によって電波が繋がりにくい状況は考えられますが、カバーエリアには入っているため圏外の心配はないと言えるでしょう。
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにするデメリット
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにする際は、次のようなデメリットがあります。
- テザリングを使いすぎるとバッテリーを消費する
- Rakuten Pockt WiFiはハイスペックではない
- 極端にデータを消費すると速度制限にかかる場合がある
- データ使い放題は楽天回線エリアに限られる
テザリングを使いすぎるとバッテリーを消費する
スマホのテザリングで楽天モバイルをWi-Fi代わりに利用するする際は、バッテリー消費に注意してください。
テザリング利用中はバッテリーの消費が激しくなります。ゲームや動画視聴で長時間Wi-Fiとして利用する場合はバッテリー残量に気を配りましょう。
充電しながらテザリングしても良いですが、バッテリーの劣化が速くなります。
Rakuten Pockt WiFiはハイスペックではない
楽天モバイルで販売されているRakuten Pocket WiFi(2B/2C)はスペックがそこまで高くありません。
- 最大通信速度が下り150Mbps止まり
- 5G通信に非対応
- 5GHz帯も非対応
Rakuten Pocket WiFiは最大通信速度が150Mbps止まりで、5G通信にも対応していません。他のルーターに比べると、通信速度は遅い可能性があります。
Wi-Fiの5GHz帯にも対応していません。2.4GHz帯しか利用できないため、通信機器が多い場所だと回線が干渉しやすいのがデメリットです。
楽天モバイルは市販のルーターでも利用できます。スペック重視の場合は他のルーターも検討してください。
詳しくは後述しますが、Rakuten Pocket WiFiはキャンペーンが適用されると実質0円で購入できます。
「スペックはそこまで高くなくて良いので、とにかく安くルーターを買いたい」と言う人には、Rakuten Pocket WiFiもおすすめです。
極端にデータを消費すると速度制限にかかる場合がある
楽天モバイルはデータ通信を無制限に使えるサービスですが、極端にデータを消費しすぎると速度制限にかかる恐れがあります。
具体的にどれくらいのデータ通信を使うと制限されるのかは明言されていません。動画視聴やスマホ向けゲームの長時間プレイくらいであれば問題ないでしょう。
なお、以前は1日10GB以上利用すると一時的に速度制限がかけられていました。現在はその制限も撤廃されたようなので、常識的な範囲内であれば速度制限を気にする必要はありません。
データ使い放題は楽天回線エリアに限られる
楽天モバイルを自宅用Wi-Fiにするとき、気になるのがデータ容量ですよね。楽天モバイルならデータ無制限で使い放題です。
5G回線もオプション料なしで使用できます。ただし、データ使い放題は楽天回線エリアに限られます。
楽天モバイルのデータ容量
- 楽天回線エリア:無制限
- パートナー回線エリア:5GB
楽天エリア外だとau回線が繋がるのですが、ひと月で5GBまでしか使えません。5GB超過後でも最低1Mbpsは出るので実質使い放題ですが、高速通信とは言えません。
そのため、楽天モバイルで自宅Wi-Fiの通信環境を完結させたいなら、楽天回線エリアに入っていることを確認しておきましょう。
楽天回線エリアはまもなく99%に達する見込み
2023年6月現在、楽天回線エリアは全国カバー率97%を超えており、まもなく99%に達する見込みです。そのため、パートナー回線エリアは順次終了していくとアナウンスされています。「データ使い放題は楽天回線エリアに限られる」のデメリットは、もう少しで完全に解消されるでしょう。
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにするメリット
楽天モバイルを自宅のWi-Fi代わりにするメリットは以下の通りです。
- Rakuten Pockt WiFiがキャンペーンで実質無料
- データ無制限のWi-Fi環境が格安で手に入る
- あまりデータを使わなかった月は料金が安くなる
- 初期費用と解約金は0円
- 初めての申し込みならポイント還元を受けられる
Rakuten Pockt WiFiがキャンペーンで実質無料
楽天モバイルではオリジナルのルーター「Rakuten Pocket WiFi」が実質無料で購入できます。
- 製品価格:7,980円
- 楽天モバイルセット値引き:-3,579円
- ポイントバックキャンペーン:1,401ポイント還元
- 楽天モバイルを初めて契約:3,000ポイント還元
楽天モバイルとセットで購入すると、端末代が3,579円割引です。
さらにRakuten Pocket WiFiの購入が初めてなら1,401ポイント、楽天モバイルの契約が初めてなら3,000ポイント還元されます。
合計で7,980円分の特典を受けられるため、実質0円で購入可能です。Wi-Fiルーターを持っていない人でも、初期費用をかけずに楽天モバイルを利用できますね。
データ無制限のWi-Fi環境が格安で手に入る
楽天モバイルを自宅のWiFi代わりに使う最大のメリットは月額料金の安さです。
料金比較
- 楽天モバイル:月額3,278円
- 光回線:月額5,000円前後
- ポケットWi-Fi:月額4,000円前後
データ通信を無制限に使いたい場合、光回線やポケットWi-Fiだと月額4,000~5,000円前後かかります。
対して、楽天モバイルなら月額3,278円でOKです。途中で月額料金が高くなることはなく、ずっと月額3,278円で使えます。
データ無制限のモバイルルーターサービスとしては破格の安さですよ。
あまりデータを使わなかった月は料金が安くなる
楽天モバイルの月額料金は使ったデータ通信量に応じて変動する「従量制」です。あまりデータ通信を使わなかった月は、月額料金が自動的に安くなります。
料金プラン
利用したデータ通信量 | 月額料金 |
---|---|
3GB未満 | 1,078円 |
3~20GB | 2,178円 |
20GB以上 | 3,278円 |
例えば10GBしか使わなかった月は2,178円ですし、50GB使った月は3,278円です。月によってデータ通信の利用量にばらつきがある人でも無駄がありません。
初期費用と解約金は0円
楽天モバイルは初期費用と解約金が0円です。契約時に無駄な費用がかかりませんし、解約時も高額な違約金を支払う必要がありません。
合わなくてもほぼノーリスクで解約できるので安心です。
初めての申し込みならポイント還元を受けられる
楽天モバイルを申し込むのが初めてならポイント還元を受けられます。SIMカード単体なら8,000円相当、端末とのセットなら3,000円相当です。
初期費用も解約金もかからないのに高額なポイントをもらえるのはお得ですね。
ただし、SIMカード単体で申し込んだ際はRakuten Linkでの発信が条件の1つになっています。
Wi-Fiルーターで利用する場合は、いったんスマホで条件を満たしてからルーターに挿し込んでください。
楽天モバイルを自宅のWi-Fiにすべき人・してはいけない人
方法論は分かったところで、結局楽天モバイルを自宅のWi-Fiにすべきなのか悩ましいところ。以下、どんな人におすすめできるかまとめました。
自宅のWi-Fiにすべき
- 3人以下で暮らしている
- オンライン会議を行う
- 動画再生やWEB閲覧がメイン
- データ無制限にこだわる
自宅のWi-Fiにすべきではない
- 株やFXのトレーダー
- オンラインゲームのヘビーユーザー
- 自宅で重要なテレワークを行う
「自宅のWi-Fiにすべきではない」に当てはまる方は光回線を利用した方がいいです。株・FXのトレードやオンラインゲームは単純な速度だけでなくping値も関わってくるためシビアです。
楽天回線の安定度はまだ万全とは言えず、無理して使用する必要はありません。例外として、Rakuten Casa(楽天ひかりを契約)を使うならOKです。
オンライン会議・動画再生・WEB閲覧くらいの用途なら、楽天モバイルだけで十分。5Mbpsもあれば快適なので、楽天モバイルのテザリングやホームルーム(SIMセット)で事足ります。
とりあえずテザリングだけで自宅の通信環境が整うかテストしてみて、ダメならルーターを導入するやり方もおすすめです。
まとめ
自宅Wi-Fiとして楽天モバイルを利用するには、いくつかの方法があります。ライトな用途ならテザリングで十分。
また、2023年6月は楽天モバイル販売のポケットWi-Fiが端末代0円なので、この機会に貰っておくのもありでしょう。
本格的に通信環境を整えるなら、別売りのホームルーターを導入するといいですよ。通信速度は必要十分です。
ただし、仕事やゲームでシビアな使い方をするなら光回線を利用すべき。普段のネットの使い方を見直してから、通信環境の構築に取り組んでみて下さいね。