NURO光とauひかりは、どちらも光コラボとは異なる独自回線で、どちらも高速な光回線です。
次のように共通点も多く、どちらを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
- 独自回線
- ダークファイバーを利用
- 高速通信
- 工事費無料
- 乗り換え時の違約金補償
- 引越しの工事費用・違約金免除
- キャッシュバック
- スマホのセット割
本記事ではそのような方のために、NURO光とauひかりを比較しながら解説します。
申し込みを迷っている人は、ぜひ最後まで読み進めてください。
NURO光とauひかりの基本情報
NURO光とauひかりは、NTT東西が運営している光コラボやフレッツ光とは別物の光回線です。
一般的には独自回線と呼ばれ、使える地域が限られていたり、独自路線のサービスを提供しているのが特徴です。
まずはNURO光とauひかりの基本情報をチェックしていきましょう。
(1)NURO光について

ソニーネットワークコミュニケーションズが運営しており、ソネット光と同じプロバイダとして知られています。
光コラボの普及で国内のインターネットといえば1ギガの通信速度が一般的ですが、NURO光はそれ以前から2ギガの高速通信を提供していました。
サービス開始当時の提供エリアや導入できる建物はごく限られていたNURO光は、現在までに1道2府16県、高層マンションでの利用も可能となっています。
NURO光が使用している光ファイバー自体はNTT東西が敷設したものですが、この中で運用していない光ファイバー(ダークファイバー)を間借りしています。
(2)auひかりについて

使用している光ファイバーは旧TEPCOひかりから流用しており、フレッツ光と対局的な光回線という立ち位置です。
auひかりの光ファイバー網の基軸は旧TEPCOひかりですが、一部地域ではNTT東西のダークファイバーを使用しています。
そのため、フレッツ光に次ぐ広い範囲の提供エリアで利用できます。
auスマートバリューやauウォレットなど、KDDIの豊富なブランドサービスが使えるのでauユーザーに特に人気の高い光回線です。
また、KDDIは各地の電力会社の大株主であるため、電力系光回線はauスマートバリューが使えます。
そのため、auひかりが使えない地域では、eo光やコミュファ光などの電力系光回線がauひかりの代替サービスとして現地で高い人気を得ています。
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NURO光とauひかりを比較
NURO光とauひかりを選ぶときの目安は人によって異なります。
- 自分の住んでいる場所で使える
- 料金が安い
- 少しでも速いほう
- キャッシュバックが多いほう
これらで判断するとき、2社を比較してメリットとデメリットをハッキリさせておくことが重要です。
ここからは、NURO光とauひかりを様々な角度で比較していきます。
(1)提供エリアの比較
NURO光とauひかりの基本的なプランでは、auひかりが圧倒的に使えるエリアが広いです。
2社の使える地域と使えない地域を表で見てみましょう。
光回線 | 提供エリア |
---|---|
NURO光(2ギガ) | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、 栃木県、群馬県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、広島県、 岡山県、福岡県、佐賀県 |
auひかり(1ギガ) | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、 新潟県、富山県、石川県、長野県、山梨県、福井県、鳥取県、 島根県、山口県、広島県、岡山県、香川県、高知県、愛媛県、 徳島県、大分県、福岡県、佐賀県、宮崎県、熊本県、長崎県、 鹿児島県 |
auひかりは東北や四国も含めたほぼ全国が提供エリアになっています。
提供エリア外となっているのは、KDDIと提携している電力会社や子会社の光回線提供エリア内になる11県だけです。
ただし、auひかりのマンションタイプだけは関西圏のごく一部の地域で使える場合があるので、あくまで上の表は目安として見ておいてください。
10ギガ(5ギガ)コース
また、NURO光とauひかりの10ギガ(5ギガ)コースは、どちらも提供エリアが変わります。
光回線 | 提供エリア |
---|---|
NURO光(10ギガ) | 北海道、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、 静岡県、大阪府、兵庫県、奈良県、福岡県 |
auひかり(10ギガ/5ギガ) | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県 |
通常プランとは逆に、高速通信プランではNURO光のほうが提供エリアは広くなっています。
10ギガ(5ギガ)を申し込む際には、住んでいる場所が対応しているか確認しておきましょう。
提供エリアを詳しく検索したい場合は、公式サイトのエリア検索を使いましょう。
(2)初期費用の比較
NURO光とauひかりの初期費用はどちらも高額ですが、新規契約の場合は工事費実質無料キャンペーンの利用で費用をかけずに始めることが可能です。
光回線 | NURO光 | auひかり |
---|---|---|
契約事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
工事費 |
※実質無料 |
※実質無料 |
工事費実質無料の仕組みは、契約時の工事費用を分割して毎月の分割料金を割引で相殺する形になります。
もしも分割期間中に契約を解除した場合、分割費用の残債が一括請求されるので注意が必要です。
分割期間はauひかりホームタイプの60回が最も長く、最低でも5年間は利用しないと工事費が無料になりません。
しかもauひかりの実質工事費無料は3年契約が条件なので、分割期間が終わっても72か月目まで待って解約しないと契約解除料が請求されます。
NURO光については最初の契約更新で分割期間が完了するので、NURO光のほうが解約のタイミングを計りやすいと言えるでしょう。
(3)月額料金の比較
次は月額料金の比較ですが、こちらはauひかりのほうが少し複雑になっています。
実際の料金表を簡単な表で見てみましょう。
光回線 | NURO光 | auひかり |
---|---|---|
戸建て | 5,200円~8,300円 | 5,610円~8,338円 |
マンション | 3,740円~5,500円 |
NURO光は住居タイプにかかわらず、月額料金はプランの設定料金で統一されています。
2ギガか10ギガか、または契約期間の有無で変わるというシンプルな形態です。
なお、NURO光 for マンションというマンション専用プランもありますが、専用の設備や一点の条件が必要なため通常は戸建てプランを契約するのが一般的です。
一方のauひかりはホームタイプだけでも3年契約の1年目~3年目で変動、マンションタイプは建物の構造で料金が変わる特殊な仕様になっています。
auひかりでは3年契約で月額料金の割引が適用され、特典のほとんどの条件となっているので契約期間の選択肢はほかにないと考えておくべきでしょう。
NURO光は通常プランはシンプルそのものですが、500円~始められる選べる初回特典があります。
こちらはキャッシュバックとの併用ができないため、現金を取るか総額で得をするか自己判断で決めましょう。
(4)違約金の比較
NURO光とauひかりの違約金は一般な相場よりも高い傾向にあります。
光回線 | NURO光 | auひかり |
---|---|---|
契約解除料 | 2ギガ:10,450円 10ギガ:22,000円 |
戸建3年契約:16,500円 戸建2年契約: 10,450円 マンション2年契約:7,700円 |
NURO光は10ギガプランの契約解除料が通常より約2倍かかります。
auひかりは契約解除料だけを見れば平均的な金額で、マンションタイプはむしろ安いという印象ですが、契約解除料に加えて、回線撤去工事費用(31,680円)もかかります。
ただし例外はあり、引越し時に移転先でauひかりを継続する場合のみ回線撤去工事費が免除されます。
基本的にNURO光もauひかりも契約期間中の移転に違約金が発生しますが、引越しキャンペーンを使えば問題ありません。
キャンペーンさえ使えれば契約期間中でも契約解除料と回線撤去工事費の違約金、移転先での工事費用と分割残債金が免除されます。
ただし、移転後は工事費用の分割が最初に戻り、引越しキャンペーンが期間外だと違約金が免除されないので要注意です。
(5)スマホセット割の比較
両社で扱っているスマホのセット割を見ていきましょう。
光回線 | スマホセット割 | 割引額 |
---|---|---|
NURO光 | おうち割 | 最大10回線まで1,100円割引 |
auひかり | auスマートバリュー | 最大10回線まで1,100円割引 |
auスマートバリューmine | WiFiルーターとの契約で1回線まで1,100円割引 | |
auセット割 | 光回線を最大1,320円割引 ※対象プロバイダあり |
ソフトバンク回線を使っているNURO光では、ソフトバンクのおうち割が使えます。
ただしワイモバイルには対応しておらず、自社のNUROモバイルとのセット割がありません。
auひかりはauスマートバリューのほか、WiFiルーター専用のauスマートバリューmineが使えます。
もうひとつauには月額料金を最大1,320円まで割引できるauセット割があり、こちらはauスマートバリューとの選択制になります。
auセット割はすべての提携会社で使えるわけではなく、auひかりのビッグローブやソネットなど一部のプロバイダに限られます。
セット割の選択肢はauのほうが多く、NURO光は対応しているキャリアがソフトバンク1社となるのを覚えておいてください。
(6)特典の比較
NURO光とauひかりは定期的に特典を大々的に宣伝しているので、ご存じの方も多いかと思われます。
両社の終了未定で実施されている特典を比較しましょう。
光回線 | NURO光 | auひかり |
---|---|---|
特典 |
|
|
率直に特典のお得度で言えば、圧倒的にNURO光です。
auひかりは特典の条件に3年契約と光電話必須が多く、乗り換えサポートのキャッシュバック額が少額です。
新規特典の現金キャッシュバックがなくなり、引越しサポートは期間限定でいつ行われるのかわかりません。
その点NURO光はキャッシュバックや引越しサポートが常設で実施され、条件が2年以上の定期契約のみと手軽なのが魅力です。
NURO光は公式で実施している特典が豪華であるため、安心して申し込めるのもポイントです。
(7)光電話・光テレビオプションの比較
両社の光電話サービスとテレビオプションを比較しましょう。
光回線 | NURO光 | auひかり |
---|---|---|
光電話・光テレビ |
|
|
どちらもサービスが豊富というわけではありませんが、それぞれの光回線でしか使えない特徴があります。
そのひとつが、光電話の無料通話サービスです。
NURO光はソフトバンクの電話回線を間借りしているため、申し込みをすれば「ホワイトコール24」でソフトバンクの携帯電話と固定電話の通話が24時間無料になります。
ソフトバンク光では光BBユニットとWi-Fiマルチパックの有料オプションが必須でしたが、NURO光ではおうち割に加入するだけで申し込めます。
auひかりはauの携帯電話と光回線の支払いをまとめるだけで、無料通話サービスの「auまとめトーク」が適用されます。
次にテレビオプションの比較ですが、どちらも万能とは言い難い内容です。
NURO光のひかりTVは地上波とBS/CS、専門チャンネルが見れるNTTのひかりTVと同じ内容で独自性はありません。
auひかりのテレビオプションはセットトップボックス必須のサービスで、動画配信サービスができるものの地上波やBS放送が見れません。
両社が扱っているテレビオプションは平均的なサービスなので、多彩な専門チャンネルを見たいという人には別のサービスを利用したほうが良いでしょう。
NURO光とauひかりはどちらを選ぶべき?
最後にNURO光とauひかりを優れているポイントで比較しましょう。
光回線 | ![]() |
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メリット |
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月額料金と特典を比較した場合、NURO光のほうがお得です。
どちらも工事費実質無料はあるものの、NURO光が24~36回で終わるのに対して、auひかりは60回と期間が長いのもデメリットでしょう。
また、auひかりには解約時に必ず支払う回線撤去工事費のことも考える必要があります。
だからと言ってauひかりが全面的に損というわけではありません。
マンションで使うならauひかりのほうが1,000円ほど料金は安く、そこまでの速さを求めていない人におすすめです。
auならスマホのセット割が3種類あり、一人暮らしでポケットWiFiユーザーにはauスマートバリューmineで安いネット代でスマホの月額料金を抑えることができます。
NURO光とauひかりのどちらにもメリットがあり、一方がダメというわけではありません。
利用しているスマホや普段のライフスタイルによってお得度が変わるので、一度ネットの利用状況の見直しをしてから選んでくださいね。
まとめ
今回の記事では、NURO光とauひかりを比較してきました。
比較的クセがなくて料金プランがシンプルなNURO光に、サービスの条件に注意点があるけど広いエリアで使えて人気の高いauひかり。
総合的に見ればNURO光のほうが優れているように見えますが、決してauひかりが劣っているわけではありません。
提供エリアの広さやセット割の多彩さ、マンションでの使用や一人暮らしならauひかりのお手軽さが際立ちます。
どちらの光回線にも一長一短があるので、まずは以下のポイントをチェックしましょう。
- どの地域で使う予定か
- 住んでいる建物のタイプは?
- 申し込みは新規か乗り換えか
- スマホのキャリアは何か
- どの程度の期間使うつもりなのか
以上のポイントから自分の利用状況を見直し、NURO光とauひかりからお得な光回線を選んでくださいね。
光回線 | ![]() |
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メリット |
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