シェア
PAGETOP

4/3(月)より当時の放送順にて
放送スタート!

毎週(月-木)20:00~ (2話連続)

2016年9月10日(土)~12月24日(土)は
当時の放送順ではなく特別に制作順に放送!


空前の怪獣ブームを巻き起こした「ウルトラQ」もう一つの素顔。
当初、制作者が意図していた作品の方向性は、SF・怪奇・宇宙・ミステリー・・・
世の中のバランスが崩れた時に訪れる不安定でアンバランスな世界観であったとされる。
現行の放送順ではない、元の制作順で見た時に、その答えが明らかになる! 

国内初の本格的特撮テレビ映画であると同時に 円谷プロ製作テレビシリーズの第1作となった作品!

最高視聴率36.8%という爆発的ヒットを遂げ、日本全国に怪獣ブームを引き起こす原動力となった。それまで映画館でしか見られなかった大怪獣が、毎週お茶の間に次々と登場。カネゴン、ペギラ、ガラモン、ケムール人といった魅力的な怪獣たちが本作の人気を決定的なものとした。
 宇宙における地球と自然界のバランスが崩れたとき発生する現象や怪事件に、星川航空のパイロット兼自称SF作家・万城目淳、その助手・戸川一平、新聞社社会部の女性カメラマン・江戸川由利子のトリオが、ときにシリアスに、ときにユーモラスに遭遇・解決していく。

【製作】円谷英二 ほか
【脚本】金城哲夫 ほか 【監督】飯島敏宏、円谷一、野長瀬三摩地 ほか
【出演】佐原健ニ、桜井浩子、西條康彦、江川宇礼雄 ほか

「ウルトラQ」を制作順に見るその理由とは…?今回、ファミリー劇場では「ウルトラQ」を通常の放送順ではなく、当時の制作順に放送する。放送当時、なぜ制作順に放送されなかったのか?その理由と「ウルトラQ」の魅力を作家の中沢健さんに4つのポイントで語ってもらった。

ウルトラQって、知っていますか?
特撮番組に詳しいわけでもない若い人に、『ウルトラマン』の前に『ウルトラQ』という番組があったことを教えてあげたら「ウルトラQってヒーローが出るんですか?」と反応されてしまうことが多い。
「怪獣は出てくるけど、巨大ヒーローは出てこないんだよ」と教えてあげたら「え、人間だけでどうやって怪獣をやっつけるんですか?」という話にもよくなる。おまえはゴジラやラドンを見たこと無いのかよとも言いたくなるが、そもそもそういう人は、怪獣映画とは怪獣同士が戦うものだと思っているから、ゴジラしか怪獣の出てこなかった1作目の話などをすると「え、敵もいないのにどうやって2時間も持たせるんですか?」と反応してしまうのである。

もちろん、特撮番組や昭和のテレビ番組に詳しい人なら、ウルトラQは怪獣番組であり、ウルトラシリーズは怪獣が主役の番組として始まったと認識しているだろう。1966年に放送開始されたウルトラQは、それまで映画館でしか見ることが出来なかった怪獣が毎週テレビで見られるということで、子供たちの間で話題となり、あっという間に怪獣ブームを巻き起こした。(ほとんどの回が視聴率30%以上を記録している!) だが、実はウルトラQはそもそも怪獣が主役の怪獣番組でも無かったのである。  
怪獣のいないウルトラQ
「ゴジラ」(1954年)の特撮を担当したことで、特撮の神様とも呼ばれるようになった円谷英二は1963年に円谷プロを設立する。
かつては娯楽の王様だった映画が、テレビの台頭により観客動員数が減少していく中でも、円谷が特撮を担当した怪獣映画は大ヒットを続けていた。
だが、怪獣人気は特撮=怪獣というイメージも世間に定着させた。円谷プロを設立した動機には、怪獣物以外でも自分が作りたいと思う作品を今まで以上に自由に生み出していきたい。特撮で表現できることはまだまだ無限にある! ―円谷のそんな熱い思いがあったのであろう。
そして、円谷プロが送り出した番組第1弾となった「ウルトラQ」(円谷プロが制作した番組という意味。それ以前にも石原プロ製作「太平洋ひとりぼっち」の特撮パートなどで高い評価は得ていた)も、元々は東宝で円谷が作り出した怪獣物とは全く別の企画だったのである。
ウルトラQは初期段階では「UNBALANCE(アンバランス)」というタイトルで企画が進んでいた。
これは、世界のバランスが崩れた状態を表現したタイトルであり、怪獣物ではなく、SF物のオムニバスドラマがイメージされていた。(ただし、SFオムニバスの中には怪獣の登場する作品もいくつか含まれていた。それでもこの時点では怪獣の登場するエピソードは数本程度である)
オムニバスで、毎回不可思議な現象が起こるドラマなら、円谷の希望通りに特撮で様々な表現を見せることも出来る。

アンバランス制作第1話となった「マンモスフラワー」(放送では第4話)には、ビルを突き破る巨大な花が登場する。これはまだ怪獣と言えないこともないのかも知れないが、制作第3話「悪魔ッ子」制作第4話「あけてくれ!」のように、怪獣的なキャラクターが全く登場しない作品も撮影されていたのだ。
怪獣番組へと変化していくウルトラQ
アンバランスを、怪獣番組として方向転換するように提案したのはTBSプロデューサーの栫井巍(かこいたかし)であった。
栫井は既にアンバランスの撮影も進行中の中、途中参加したのだが、その時点で完成していたエピソードの試写を見て「シリーズとしての一貫性がなく、宣伝もやりにくい」という感想を持った。怪獣物、ホラー、本格SFと様々なカラーの作品を描いていくことが、オムニバスドラマであるアンバランスの企画意図であったのだから栫井の意見には納得できない者もいたではあろう。
特撮=怪獣というイメージからの脱却を願ってもいた円谷英二は特に複雑な心境であっただろう。
だが、怪獣番組への方針は決定事項となり、タイトルもアンバランスから、ウルトラQへと変更される。脚本も怪獣物を書くように徹底され、怪獣の登場していなかったSFエピソードを急遽怪獣が登場するように一部変更するなどの措置も取られた。
こうして、怪獣番組としてのウルトラQの制作は進んでいく……。
ウルトラQが生み出した物
結果を見れば、プロデューサーとしての栫井の判断は正しかったと言って良いのだろう。
怪獣番組として展開することで、ウルトラQは日本中を怪獣ブームにする大ヒット番組となったのだから。
ウルトラQは、放送順に関しても緻密に計算されている。
制作12話の「ゴメスを倒せ!」(2大怪獣が登場するサービス編)を放送第1話に持って来て、その後も巨大な怪獣が活躍するエピソードをしばらく続けていき、怪獣番組として完全に浸透したところで初期に制作された怪獣が未登場のエピソードも挟んでいくことになった。
ここで特筆すべきと思うのは、リアルタイムでウルトラQを見ていた世代の人たちに聞くと「悪魔ッ子」や「1/8計画」のような怪獣の出てこないエピソードも、違和感はあまり持たなかったようなのである。
これは怪獣番組としてウルトラQを楽しんでいた子供たちも、この番組で日常がアンバランスに歪む世界観の魅力を感じ取っていたということの証明に他ならない。
また、初めからゴジラのような怪獣映画のテレビ版として企画がスタートしたのではなく、SFオムニバスドラマとしてスタートした番組に怪獣が入り込むことで、怪獣を使って描ける物語の幅は確実に大きくなった。
円谷は怪獣物以外の表現も特撮で描きたいと願っていた。 だが結果的に怪獣は、SFもホラーも、ファンタジーやコメディーだって、どんな物語でも表現できる存在へと進化していったのだ。
制作順でウルトラQを見ていくと、最後に撮られたのは和製ターザン物のような味わいもある「SOS富士山」と近未来の科学をモチーフにしたSFコメディ「地底超特急西へ」という、まさに両極端な魅力を持つ2本である。
制作順にウルトラQを見ていくということは、怪獣という表現のバリエーションが広まっていく様のドキュメントを見ることでもあるのかも知れない。

中沢 健(なかざわたけし)

小説家、脚本家、キャラクターデザイナー、UMA探検家、路上パフォーマー。
主な著作に、小説「初恋芸人」(風塵社・刊)。脚本担当作品は、「ウルトラゾーン」「燃える仏像人間」「BIMA Satria Garuda (ビマ・サトリア・ガルーダ)」など。
2016年、デビュー作「初恋芸人」がNHK BSプレミアムで連続ドラマ(全8回)として放送された。
歩く雑誌、動く待ち合わせ場所としても活動中。
公式サイト

ファミリー劇場オリジナルの新世紀オカルトバラエティ番組「緊急検証!」シリーズにも出演中!
特設ページはこちら

9月10日 ( 土 ) 放送

マンモスフラワー

今回の放送順(制作順) :# 1 / 当時の放送順(話数): 第4話
登場怪獣: 古代植物ジュラン

原因不明の地震が頻発し、地中から巨大な植物の根が人々を襲う事件が起きた。やがて、ビルを突き破って巨大な花・マンモスフラワーが開花、毒花粉を撒き散らし始める。ビルに閉じ込められた一平たちが危ない。

悪魔ッ子

今回の放送順(制作順) :# 2 / 当時の放送順(話数): 第25話
登場怪獣: 悪魔ッ子リリー

深夜にかけて、自動車事故が頻発。被害者は一様に幽霊のような子どもの影を目撃し、更には懐中電灯や人形など必ず何かを紛失していた。現場近くにいた魔術団の少女・リリーのオルゴールには現場から無くなった小物が……。

ファミリー劇場の視聴方法はこちら

PAGETOP