ファミリー劇場

日曜テレビ秘宝館

※特別編成時などにおいて、放送日時が異なる場合がございます。詳しくは各番組詳細ページでご確認ください。

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「日曜テレビ秘宝館」ラインナップ

12月の「日曜テレビ秘宝館」のテーマは<海外で実写化!伝説のコミックSP>。

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©東映ビデオ・東北新社 ©武論尊・原哲夫/NSP

北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR(吹替え版)

【声の出演】:神谷明、古川登志夫 ほか。伝説のコミック、ハリウッドで完全実写化!TVアニメ版声優大集合!コミックス第1巻のストーリーを基に、近未来・無国籍風な原作世界を、完全映像化!

©東映ビデオ/フジテレビ/東北新社

クライング・フリーマン(吹替え版)

【出演】:マーク・ダカスコス、ジュリー・コンドラ、加藤雅也、島田陽子、チェッキー・カリョ ほか。全米マスコミ驚愕!連載当時から大好評を博した小池一夫・池上遼一による人気原作コミックが、ハリウッドで完全映画化!

 

日本だけでは作れなかった、スケールの大きなドラマに注目!
『北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR』『クライング・フリーマン』


映画界が今、題材としてもっとも注目しているのがコミックであることは映画ファンにはご存じのとおり。ハリウッドはもちろん日本でも、漫画の実写映画化は『進撃の巨人』をはじめ注目を集めている。日本での人気コミックの映画化は今に始まったワケではなく、昔から珍しいものではなかった。しかし日本と外国が共同で製作した和製コミックの映画化はレア・ケース。そういう意味でも、1990年代に製作された『北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR』と『クライング・フリーマン』は見逃すわけにはいかない。

武論尊の原作、原哲夫の作画により週刊少年ジャンプに連載され、TVアニメ・シリーズも好評を呼んだ『北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR』は、荒廃した近未来を行く勇者ケンシロウの死闘を描いた日米合作の熱血活劇。北斗神拳と呼ばれる拳法の唯一の継承者であるケンシロウが、世界を我が物にしようとする宿敵シンに戦いを挑む。原作を尊重した、この映画化では拳法の映像化に重きを置いている。ブルース・リーの怪鳥音のような雄叫びを発し、スピーディなマーシャルアーツを繰り出す主人公の活躍ぶりは目を引くこと必至だ。

一方の『クライング・フリーマン』は、ビッグコミックスピリッツに連載された小池一夫&池上遼一作による劇画の映画化で、こちらは日本とフランスの合作アクション。中国の暗殺罪組織によって最強の暗殺者として養成された、日本人の若き陶芸家が愛する者を守るためにヤクザや警察、さらには自組織にも戦いを挑む。『ジェヴォーダンの獣』『美女と野獣』で知られるクリストフ・ガンズ監督は日本文化への造詣が深い監督として知られているが、武術や剣術を、スローモーションをまじえて様式美たっぷりに描き切った。鮮血のバイオレンスさえ、どこか美しい。

前者は米ロサンゼルス、後者はカナダ、バンクーバー等をメインのロケ地に据え、映像のスケール感を徹底追及。また、前者がゲイリー・ダニエルズ、後者がマーク・ダカスコスという武術の素養を持つ筋骨隆々のアクション俳優を起用も頼もしい。監督はもちろん主要スタッフも現地の映画人で、原作とは異なる魅力が加味されている点も魅力。日本だけでは作れなかった、スケールの大きなドラマに注目して欲しい。(相馬 学)

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