解説

原作は1956年に発表後、世界中で大ヒットしたフランスの現代作家カトリーヌ・アルレーの『わらの女』。悪女を書かせたら右に出る者はない、と言われる彼女の代表作であり、64年には映画化もされ、今なお世界各国で読み継がれている名作である。

あらすじ

毒蛇のように醜い心を持つ高齢の資産家の花嫁募集に応じたヒロイン飛田類子(櫻井)と、資産家本人に秘密で募集広告を出し、類子が無事に花嫁になれるように工作する代わりに、遺産から分け前をもらう契約をした資産家の秘書、沢木槐(高杉瑞穂)。二人は財産を手に入れるためだけに結びつき、人間不信の資産家と、その資産を狙う一族を相手に闘いを挑んでは、知略謀略でもって彼らの心を操り欺いていくのだが・・・。